★[感想]踊る大捜査線(08)~ さらば愛しき刑事

2020年12月20日刑事ドラマ, 感想

さらば愛しき刑事

データ

初回放送:1997月02月25日
初回視聴率:17.3%
演出:澤田鎌作
ゲスト
 中央(プロファイリングチームのリーダー、黒ずくめ):袴田吉彦
 専修(プロファイリングチームの一員、金髪赤シャツ):山下徹大
 法政(プロファイリングチームの一員、デジカメ男):永堀剛敏
 久保田稔(被疑者、巨漢の男):石塚英彦
 渋谷優太(プロファイリングが示した被疑者):岡安泰樹
 中村ちゃん(新聞記者):梨本謙次郎
 愛(留守番の時に空き巣に入られた少女):西秋愛菜
 愛の父:加門良
発生した事件
 空き巣(女の子がいる家に侵入)
 殺人事件(滅多刺し)

感想

プロファイル捜査の回。机上で捜査するプロファイルイングに、現場第一の和久が反発。それぞれがあげた容疑者、果たして犯人はどっち? さらば愛しき刑事とは和久のこと。

咥えタバコで出勤した青島。署内の様子にびっくり。・・・みんなが働いてる!?
テキパキと動く魚住、激を飛ばす袴田課長。実は今日は休日、署員の子供たちが、親の仕事を見に来てると言う状況(わけ)。パパ頑張れ。パトカーを見に行くこともたち。案内するすみれ。

「あ~ぁ、しんどかった」

子供たちが去り、いつもの執務室に戻ります。それにしても、魚住の奥さんがフィンランド人って、どうやって知り合ったの!? この設定は前回の魚住のアドリブセリフが影響したらしい。案外簡単に変わるのね。そこに入電。

現場に向かった青島と真下。すでに機捜(機動捜査隊)が捜査中。すぐに引き上げる青島、ハンチング帽の男を見つけ、捜査状況を聞き出します。本店に仲間ができたんですか!?と驚く真下。
実は彼は新聞記者。ブンヤの方が俺らより詳しいと青島。そんなものなもの? ありそうで、笑えます。
 
湾岸署。空き巣事件が発生、事件の時隣の部屋にいた女の子が保護されます。
もう心配はいらないと励ますすみれ。そこに雪乃が差し入れを持って入ってきます。強行犯係が慌てて雪乃にお茶を。なんかしてたっけ?
 
殺人事件、湾岸署に設置された捜査本部。本店の捜査員が少ないと真下。それに室井もいません。場面は変わり本店。お偉いさんたちの前の室井、プロファイリング捜査を指示されます。

プロファイリング捜査、懐かしい。いまはほとんと聞きかなくなったような。羊たちの沈黙で見たなぁ、ジョディ・フォスター綺麗だったなぁ。
 
捜査会議、和久の報告。怪しい男の情報、ナイフを持ち歩く巨漢らしい。あれ? 捜査員が増えている。そこに室井登場。続いて入ってくる大学生っぽい3人、黒ずくめ・金髪赤シャツ・デジカメ男。慌てて止めるアミーゴ、それを室井が制します。彼らはプロファイリングチームのメンバーです。

自信たっぷり、分析結果(犯人像)を披露するリーダー(黒ずくめ)。捜査方針はその結果に基づくことに。和久は激しく反発、周りに当たり散らして、定年まで年休を取ると宣言します。

・・・そんな心配しなくても、刑事はなくならないのになぁ。この後も、やけに金持ちの刑事や、セリーヌの自転車で現場に来る刑事、左手で死者を呼び出す刑事とか出てくるし。

一方、青島はプロファイリングチームを補佐することに。
 

  
プロファイリングで割り出した容疑者と和久が追っていた容疑者。二人が湾岸署に連行されます。

青島の取り調べに和久も同席。巨漢の久保田。知らないを連発、席を立とうとします。熱くなり久保田の襟首を掴む青島、それを和久が制します。

なにやってんだ、おまえ。青島を叱る和久、そして久保田に言います。俺だけはお前の味方だからな。唖然とする一同、和久に恭順になる久保田。そして、久保田はもう一つの事件、空き巣の方の犯人でした。プロファイリングでは、久保田は窃盗犯程度の男と言う判定。そうと知り落胆する和久。

プロファイリングチームの取り調べ。連行されてきた渋谷に、嘘発見器を装着するメンバー。なんだなんだ、きょとんとする渋谷。終始、上から目線で取り調べるリーダー。突如、渋谷がパソコンを奪い暴れ出します。形勢逆転、プロファイリングチームは奥のソファに待避。青島が渋谷を止めます。そして、お前らなにやってるんだ。俺だけはお前の味方だ。
さっきの和久をパクってる、青島早い。

やっぱり、刑事は必要だとなり、しゃんしゃんしゃん。しかし、室井はこの検挙に気を良くしたお偉いさんたちに、次も頼むと言われ、また眉間にシワを寄せて終了です。
 
和久(いかりや長介)さんが、亡くなったのは2004年。2回目の映画化の少し後です。和久というキャラクターを失ったことで、シリーズの流れも大きく変わったような。
今頃は、ひょっこり現れた志村けんを見て、「来るのが早い」と頭を叩いているような気がします。
 

蘊蓄

青島俊作と真下正義が訪れた栗の木坂の殺人現場(ロケ地:世田谷区尾山台1丁目の坂道)

 

伏線・たて糸

なし
 

参考

踊る大捜査線 – Wikipedia
第8話「さらば愛しき刑事」
TV第8話「さらば愛しき刑事」 – 窓の向こうに
第八話「さらば愛しき刑事」


初出:2020年07月15日、テレビの悪足掻き