★[アニメ]サスケのすべて

アニメ, 番組

「光あるところに影がある。」アニメ、サスケの情報です。

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撮影秘話

1968年9月3日から1969年3月25日までTBS系列局で放送。TCJ(現・エイケン)とTBS(東京放送)の共同製作。森永製菓の一社提供。カラー作品。全29話。最高視聴率は20.8%。
劇中ナレーションは勝田久が担当。勝田は劇中で使用される武器や忍術の解説だけでなく、オープニング冒頭のナレーションも担当している。
基本的に各回の冒頭でサブタイトルと話数が表示されるが、第1話では本編開始から約5分ほど経過してサブタイトルと話数が表示された。第2話以降ではサブタイトルを表示する前に冒頭で前回のあらすじを説明するナレーションが入る回もある。この場面で使用される映像は前回の映像を編集したものではなく、淡い色で着色された水彩画タッチのイラストを使って前回のダイジェストとして映していく形式だった。
アニメ版は原作をすべて映像化することなく、ストーリーの途中で終了している。最終回では大猿大助とサスケがキリシタンの住む隠れ里に身を寄せて新しい家族を得るというラストとなったが、原作ではその後、服部半蔵の暗躍により隠れ里は壊滅する。そのため、ラストシーンで流れる主題歌は半蔵の使う術「おぼろ影」を歌った3番を使用し、それを暗示するかたちになっている。『宇宙少年ソラン』以来続いた森永製菓提供の子供向け番組は、本作の最終回をもって終了した。
このアニメ化に合わせ、『週刊少年サンデー』で白土自身によるリメイク版『サスケ』が連載された。連載期間は1968年31号から1969年22号までの全42回。これは先の『少年』連載分の再掲載ではなく、コマ割りや構図などを変更して新規に描き直したものである。このリメイク版の単行本化・復刻は現在のところ実現していない。

データ

放送期間:1968年9月3日から1969年3月25日
放映日時:毎週火曜 19時00分-19時30分
放送局:TBS系列
放送回数:全29話
出演(声):雷門ケン坊、外山高士

原案:白土三平
プロデュース:大友和夫
製作著作:TCJ、TBS
オープニングナレーション
光あるところに影がある。まこと栄光の影に数知れぬ忍者の姿があった。命を賭けて歴史を作った影の男たち。だが人よ名を問うなかれ。闇に生まれ闇に消える、それが忍者の定めなのだ。

「サスケ、お前を斬る!」

感想

 
子供忍者、サスケの物語。原作は白土三平。製作はエイケン。1968年の放送。今見ても面白い。

白土三平はこの頃がピークだったのか。絵(劇画)に走らず、どんどん新しい作品を出していれば、手塚治虫になれたのでしょうか? 時代劇だけでは無理だったのでしょうか?
藤子不二雄の方がメジャーになるなんて、子供の頃は想像もできませんでした。サスケの絵は太い線に温かみがあって好きだったのですが。

サスケが繰り出す術の数々。大人の忍者を手玉にとる子供忍者の活躍をワクワクして見ていたのを覚えています。でも今見るとどうしても物理法則を無視しているとしか思えないシーンも。
(^^;
たとえば・・・。

分身四つ身の術 ・・・ すばやく移動、四方八方に現れ、消えることにより、自分が何人もいるように見せかける。
⇒ 人間はそんなに早く、動けません。(^^;

微塵隠れの術 ・・・ 土の中に潜り、仕掛けた爆薬で敵を爆死させる。
⇒ 人間はそんなに早く、穴を掘れません。(--;

竜神の術 ・・・ ピラニア溢れる沼から翡翠(ヒスイ)を取り出すために大猿(サスケの父)が用いた術。巨大な筒で沼の水を吸い上げる。
⇒ 実験したけどできなかった人多数。。゜゜(´□`。)°゜。ワーン!! 

猿飛びの術 ・・・ 森の中を樹から樹へ猿のように移動する。
⇒ 人間はあんなに高く、飛べません。
・・でもオリンピックの金メダルせんしゅなら可能か? いやいや無理。(´ー`)y-~~

でもアニメを見てると今でも、できるかもと思わされる不思議。動きの描写、カット割り、効果音。参考になります。やっとカラー放送が始まった頃のアニメ。そう考えると凄い。
影を縫って動けなくしたり、独楽(こま)で人を殺したり、音のするカブト割りの中に無音のを混ぜて攻撃したり。大人忍者も驚きの術を見せてくれます。
要所々々で入る解説が科学番組風で、当時の子供は騙されました。

印象的(容姿も含め)なキャラクターが多数登場。何人か紹介すると。

サスケの従姉弟 ・・・ サスケに瓜二つの四つ子。4人が一斉に四つ身の術を使うと16人に。柳生十兵衛を撃退します。でもいくら母親が双子でも、ここまで似るということは。どちらかが浮気をしたとしか思えません。
( ̄ω ̄;)エートォ…

鬼姫 ・・・ サスケ親子を逆恨み、戦いを挑むも返り討ちにあった九鬼一族。兄達の復讐に燃える末っ子、鬼姫。正体を隠し、サスケ親子に近付き、隙を狙います。ツンデレなんてもんじゃない。その正体に気付いたサスケに高笑いの鬼姫。勝負に勝ったサスケですが、鬼姫を殺すことができません。
(杉山佳寿子(魔法のマコちゃん、ハイジ)の声で泣かれたら、私も殺せないなぁ)。逃げても逃げても追ってくる鬼姫。どうするの、どうするの。えっ、そうなる。これは読めなかった。
(゚△゚;)え?

百鬼示現斎(ひゃっき じげんさい)・・・ 幻術使い。悪いのは世の中ではない。代官と手を組んで百姓達を騙す示現斎。江戸時代からこういうことがあったのか。プロレタリア、反体制。白土三平の根っこが見え隠れしてます。

糸瓜狂之助 ・・・ 凄い名前ですが、名は体を表す。一度見たら忘れられない長い顎をもっています。大猿の巨大手裏剣、風車に敗れます。声は森山周一郎(刑事コジャック、紅の豚)

容赦無用。すぐ人が死ぬのは白土作品の常、サスケでも同様です。身内が殺されても悲しんでいる場合ではありません。次は我が身。

第一話ですぐサスケの母がた服部半蔵の娘に殺されちゃうし、4つ子の従姉弟も一人が鉄砲の餌食に。猿彦の子供たちは火薬の量を間違え、全員木っ端微塵。ヒスイを求め沼に入った魔壁弾正と兵士たちは生きたままピラニアに食われる。子犬は爆弾を仕込まれテロの道具に・・・。さすが昭和アニメだ。

原作の漫画は中学生の頃読みました。アニメのハッピーエンドから一転、悲惨な展開に。白土三平は自分の物語の中ででも人が幸せになるのが許せないというのか。そう想像してしまいました。