★[医療ドラマ]ドクターX(1stシーズン)のすべて

2021年1月1日医療ドラマ

「私、失敗しないので」。米倉涼子の当たり役、ドクターX 大門未知子 の感想です。

Index

エピソード(こぼれ話)

主人公のモデルとなった人物は、柔道家の松本薫。最初、どんなヒロインにするか迷っていた脚本家の中園が、ちょうどその頃開催中だったロンドンオリンピックで、柔道では日本人唯一の金メダリストとなった松本がテレビ番組とのインタビューで、「私、ミスはしないので」ときっぱり答えていたのを見て、"スーパー外科医”のイメージが立ち上がってきたという。
初回視聴率は18.6%で、米倉が同枠で主演したドラマの初回視聴率としては当時自己最高となり、瞬間最高視聴率は24.6%を記録した(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)
台湾でも好評を博し、2012年に台湾で放送された日本のドラマ作品45タイトルのうち、平均視聴率・最高視聴率ともに第1位を獲得。
各話の患者の名前に話数に対応する数字が入っている。
医療バサミの独特の受け取り方、オペ後に患者の肩に手を置くのは、米倉の発案。また、オペの後にコップ1杯分のガムシロップを一気に飲むのも、米倉が、オペの後は甘いものが欲しくなるというドクターの話を参考に考えたものである。
実際のオペでは、電気メスなどを使用すると煙が出るので、リアリティーを追求するため、実際に豚肉や鶏肉を焼いているという撮影秘話を米倉が明かしている。
オペシーンの手元は、専門家が吹き替えるのが一般的だが、このドラマでは、米倉が演じている。
2018年よりParaviにて配信されているインターネットテレビドラマシリーズ『SICK’S 〜内閣情報調査室特務事項専従係事件簿〜』の第3話では、病院の廊下シーンで、後ろ姿の大門未知子に似せた白衣の女性(宇垣美里)が歩いており、背中には【私、失敗しないので···】と縦書きで印字されている。主演の松田翔太がすれ違って振り向きざまに「あれ?ドク···」と言った所でカットが切り替わる。

帝都医科大学付属第三病院の外観(全体)は、芝浦工業大学の豊洲キャンパスです。
帝都医科大学付属第三病院の内観、病院の廊下は埼玉県立大学です。
帝都医科大学付属第三病院の内観、病院の受付ロビーは川崎市立川崎病院です。
帝都医科大学付属第三病院の内観、病院の屋上、食堂、職員通用口は茅ヶ崎市立病院です。
帝都医科大学付属第三病院の内観、病院の院長室は山野美容専門学校です。

第1シリーズは東京都中野区の「千代の湯」

 

データ

制作年 : 2012年
放映期間:2012年10月18日 – 12月13日
放映時間:木曜 21:00 – 21:54
放送回数:全8話
出演:米倉涼子、田中圭、内田有紀、勝村政信、鈴木浩介、紫吹淳、林丹丹、小松和重、政岡泰志、山本美月、藤井杏奈、竜雷太、岸本加世子、岸部一徳、室井滋、段田安則、伊東四朗
ナレーター:田口トモロヲ

企画:古賀誠一(オスカープロモーション)
脚本:中園ミホ、武井彩、林誠人、寺田敏雄、香坂隆史、宇田学
プロデュース:
監督:田村直己、松田秀知、山田勇人

感想

新しいシーズンが始まると話題のドクターX。私は一度も見たことがありません。こんなに続いているなんて、きっと面白いに違いない、観てみよっと。それが去年の10月の話。

ちょうど以前のシーズンすべてがdTVで配信中。なのでファーストシーズンからシーズン5まで順に鑑賞。新しく始まったシーズン6は、早く帰えれた時だけ、リアルタイムで観てました。

その新シーズンも無事終了、最終回がリアルタイムで観れて良かったです。でもちょっと人気に陰りとの噂も。今は感想を書くために、再びシーズン1から見直してるところ。JIN ~仁~も見てるので、滞ってますけど。という訳で、今回はファーストシーズンの感想。フリーランスの外科医、大門未知子登場から帝都大病院外科部の崩壊までです。

特技:手術、趣味:手術。フリーランスの女医が帝都大病院に現れる。歯に衣着せぬ発言に、周りから反感を買う大門未知子。しかし教授たちを尻目に難病患者を次々と救っていく・・・。
ストーリーの展開は

  難病や癖のある患者が現れる。
  病院のカンファレンスに大門がケチをつける。
  手術が失敗しそうになり、大門が助け、感謝される。

というパターン。この王道が、既に出来上がっています。そこに大学病院の個性のある医師たちが絡み、物語に深みを持たせてます。

決め台詞の「私、失敗しないので」や、病院のヒエラルキーを表す「御意」も、初めから登場。医院長 毒島役は伊東四朗。どちらかというと、蛭間外科統括部長(西田敏行)の灰汁の強さが好きなんですが。

米倉涼子の当たり役、大門未知子。権力の巣窟、教授たちに啖呵を切るミニスカ女医が小気味良いです。戦場医師、船医、獣医の経験のある叩き上げの医師という設定。手術の後、必ず患者の肩に手を触れ、様態を確認するところが好きです。

米倉涼子のドラマはみたことがありませんでしたが、まさに当たり役という感じ。オペはできなくても、性格は素のように感じちゃいます。

子供の内臓(胃・すい臓・脾臓・肝臓・大腸・小腸)を全部取り出して処置する(シーズン2、最終話)なんて、ブラックジャックでさえ躊躇う手術をぶっつけ本番でやったり、ミニスカに白衣姿があり得ないと反感を買ったりしてますが、私は好き。テレビドラマって、ボーッと見てても、惹き付けられていくぐらいのパンチがないと打ち切りになってしまいますから。

この人誰だっけ? いい味出しているのは神原晶役、岸部一徳。大門未知子の派遣元、神原名医紹介所の所長兼マネージャーです。
未知子の手術が成功するとメロンと請求書を持って、外科部長の元に現れます。メロンに喜び、請求書の額に呆れる毒島部長。これもお約束。終盤のこのシーンが、水戸黄門で言うところの印籠。スカッとします。

そして未知子に渡す報酬は微々たるもの、とんどはピンハネ。その金はどこに行ってるのか?それは先のシーズンまで引っ張る、物語の縦糸になっています。良くできてるシナリオだ。

岸部一徳は元ザ・タイガースのベーシスト。ボーカルの沢田研二を引き立てるバリトンヴォイスだったとか。『太陽にほえろ!』や『傷だらけの天使』のメインテーマでベースを弾いているも彼とのこと。そうなんだ。そういえば後のエピソードで、内田有紀がベーシストをからかい、所長が怒り出すシーンがあったような。
 

 
腹腔鏡の魔術師、加地秀樹(勝村政信)。我を通そうとする未知子に反発、煽り立てます。でもどこかコミカル。原守(鈴木浩介)とともに、未知子に振り回される姿が笑えます。暗くなりがちのこのドラマを明るくしてくれてます。スピンオフドラマまでできた人気キャラ。でも第1シーズンはまだ抑えめです。

「ここからはネタバレ、及び個人的な回想です。あしからず」

研究論文優先、患者を顧みない鳥井高(段田安則)教授。手術の腕も酷く、未知子をイライラさせます。それでも秘書が愛人。医者は偉くなると、みな愛人を持つのでしょうか? その鳥居教授が癌と判明。このシーズンの山場となります。
死を宣告された鳥居教授。その姿に昔の自分の姿が重なりました。そう、私も似たような経験が。死を覚悟したことがありました。

ことの始まりは会社の健康診断。ガンマGPTという値が、普通より二桁大きいというので、精密検査を受けることに。会社を休み、近くの病院へ。超音波検査をすることになりました。ただの酒の飲み過ぎだろうと、たかをくくっていた私。でも脇腹に器具を当て、調べる先生が盛んに不思議がります。おかしい、おかしい。えっ、何かおかしいの?

急遽、MRIを撮ることに。すぐ撮り終わり、待合室で結果を待つことに。しかし、なかなか結果が出ません。すると看護婦さんが来て、こう言います。ご家族の方に連絡が取りたいんですけど。
「・・・」なぜ?

もう夕方、待合室には私ひとり。やっと呼ばれて、診察室にはいると、先生はパソコンの前。言いにくそうに、こう聞きます。

「あなた、本当に体はなんともないんですか?」
「ええ、まあ」ドキドキ

看護婦さんが結果を持って診察室に。慌ててる様子で、フィルムがこぼれ、床に散乱。拾って先生に渡しました。
撮影画像を見ると、肝臓に大きな影が。3分の1に腫瘍あり、壊死しているということでした。看護婦さんもじっと聞いています。

「いずれにしても、明日から入院し、もっと精密な検査をしないと」
「でも明日、会社を休むのは、ちょっと・・」
「そんなことを言ってる場合ではない!!」

声を荒げる先生を見て、私は初めて事の重大さを知りました。そして自分の人生が、これまでかと思いました。

入院、その後の血管造影剤を入れた検査。結果、その腫瘍か先天性のものなので、特に治療は不要とわかりました。でも疲れやすいから無理をせず、酒や即席麺はひかえるようにとのこと。五年後、その先生に再会した時、今まで生きていられたなら、もう大丈夫だと言われ、ちょっと複雑な気持ちになったのを覚えています。

ドラマは権力闘争の中、鳥井教授は未知子の活躍で一命をとりとめます。しかし、週刊紙にその手術が「黒い女医」によるものだとリークされ、第二外科は崩壊します。当初続編の予定はなかったのか、大胆な展開。権力の上には上がいるとわかって、みんな大変だなぁと思いました。でも、自分としては、命が助かって喜ぶ鳥井教授と妻との会話の方が印象的。とにかく生きてて良かったよ。

私は今でもあの日を思い出します。今こうして生きているのは、実は長い夢。目が覚めたら、これからMRIの検査を受けることになってるんじゃないかと考えることも。やっぱり死ぬのは怖い、まだもったいない。

なので、未知子が「私、失敗しないので」と、啖呵を切るところをみると、患者は嬉しいだろうなぁ、なんて頼もしいんだろうと思ってしまいます。手術の後、患者の肩に手を添えるシーンに、ありがたやと思ってしまいます。こういう医者が本当にいるといいのにな。

おわり

  

サブタイトル

2012年10月18日 その手袋で触るな!全員、ホールドアップ!
2012年10月25日 死なせません。私、失敗しないので
 

 

2012年11月08日 いりません。ネーミングがヘンだし、まずいので
2012年11月15日 私にとって手術は、プライスレスのライフワークです

 

2012年11月22日 あなたの手術、失敗したんじゃないですか?
2012年11月29日 私は切って助ける!

 

2012年12月06日 本当のことを教えてあげるのが医者の義務じゃないんですか?
2012年12月13日 手術場には、馴れ合いも、助け合いも、御意もいらない。助けなきゃいけない病人がいるだけ