★[ドラマ]どてらい男のすべて

ドラマ

やったるわ~ぃ!大阪商人の立志伝、どてらい男 の情報です。

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撮影秘話

『どてらい男』(どてらいやつ)は、花登筺の小説。『週刊アサヒ芸能』(徳間書店)に連載された。
山善を興した山本猛夫をモデルとした立志伝である。
原作者の花登が脚本を担当してテレビドラマ化されたのが好評を博し、角川文庫(角川書店)から文庫化、また、映画、舞台、漫画にもなった。舞台作品は近年では、2006年10月に京都の南座で29年ぶりに再演されている。
題名にある「どてらい」とは、紀州弁で「凄い」の意。近代以降の大阪をステレオタイプ化した作品の1つである。
山善はこの作品を社業・社史の一部に位置づけており、テレビドラマ放映中の1975年から「どてらい市」と名付けた商談会を開いている。
関西テレビ放送の開局15周年を記念して制作された。3年半にわたるヒットシリーズとなり、歌手だった西郷輝彦が俳優としての地位を確立したドラマとなった。
放送開始当初のオープニング映像では、猛造と運転手役の西川きよしが乗るクラシックカー(当時のタクシー)背後に南海電気鉄道(現在の阪堺電気軌道)の車両(モ161等)が映っており、そのシーンは堺市内で撮影されていた。
収録は大阪市北区西天満の関西テレビ本社(当時)スタジオで行われた。
2013年、TBSのドラマ『半沢直樹』がヒットした際に本作を思い出させるとインターネット上で話題となり、DVD化が検討された。しかし、ビデオテープが高価かつ貴重で使い回しが当たり前だった時代の作品であり、関西テレビには第1話と最終話のビデオテープしか現存していなかった。その後、舞台になった山善でこのうち第7話から129話までの121回分を録画したUマチック方式のテープが発見され、東京のレトロエンタープライズの手によって修復・デジタル化が行われた。

 

データ

<共通>
原作:花登筺
脚本:花登筺
製作:関西テレビ放送
出演:西郷輝彦、田村亮、梓英子、正司照江、本郷功次郎、なべおさみ、藤岡重慶

<丁稚編・独立編・戦争編>
放送期間:1973年10月02日 ~ 1975年03月25日
放映時間:火曜日、22:00 ~ 22:55
放送局:関西テレビ
放送回数:全77話
プロデューサー:野添泰男
演出(丁稚編):内海佑治、三輪弘
演出(独立編):内海佑治、三輪弘
演出(戦争編):山像信夫、柏原幹、岡林可典
出演:大村崑、沢本忠雄、高田次郎、谷幹一、中村メイコ、由美かおる、森明子、亀井光代

<戦後編>
放送期間:1975年04月06日 ~ 1975年09月28日
放映時間:日曜日、21:00 ~ 21:55
放送局:フジテレビ
放送回数:全26回
プロデューサー:山像信夫
演出:柏原幹、林宏樹、岡林可典
出演:尾藤イサオ、山城新伍、待田京介、中尾彬、桂小金治、海原千里・万里、夏純子

<激動編>
放送期間:1975年10月05日 ~ 1976年03月28日
放映時間:日曜日、21:00 ~ 21:54
放送局:フジテレビ
放送回数:全26話
プロデューサー:山像信夫
演出:林宏樹、岡林可典、坂上勇
出演:岡田英次、中田浩二、倉丘伸太朗、小沢栄太郎、高橋洋子、渡辺篤史、麻田ルミ

<死闘編>
放送期間:1976年04月04日 ~ 1976年09月26日
放映時間:日曜日、21:00 ~ 21:54
放送局:フジテレビ
放送回数:全26回
プロデューサー:山像信夫
演出:林宏樹、岡林可典、坂上勇
出演:志村喬、大滝秀治、神田隆、鈴木智、谷啓、小池朝雄、寺田農

<総決算編>
放送期間:1976年10月03日 ~ 1977年03月27日
放映時間:日曜日、21:00 ~ 21:54
放送局:フジテレビ
放送回数:全26回
プロデューサー:山像信夫
演出:柏原幹、岡林可典、坂上勇
出演:笑福亭仁鶴、浜美枝、山本美加、竜崎一郎、山口いづみ、柴俊夫

感想

 
どてらい男(やつ)、第96話から第103話を観てみました。
\(^_^)/

なんて中途半端なと思うかも知れません。実は試しに第96話を見たのですが、これが面白くて、続きが気になり、次から次と観て、結局戦後編の終わり、第103話まで一気見してしまったと言う訳。気が付けば朝の4時になってました。(^_^;)
花登筺(はなとこばこ)、やっぱり巧いなあ。大人になってから観ても面白い。

どてらい男は浪速商人の立身出世の物語。
主人公の山下猛造(西郷輝彦)は、山善(大阪に本社を置く大手専門商社)を興した山本猛夫をモデルにしています。「どてらい」は凄いという意味。原作は花登筺、戦後編の放送は1975年でした。

私は同じ花登筺でも「細うで繁盛記」派、そちらは欠かさず見てました。どてらい男は、たまに観てた記憶。それも坂田軍曹(藤岡重慶、丹下段平の声の人)目当てだったような。
(^_^)

第96話は復員船が舞台。日本が戦争に負け、捕虜になっていた猛造も帰国することになったもよう。猛造は顔中、手足に包帯を巻き、日系二世と偽っている様子。包帯の中、松葉杖にドル紙幣を隠していて、それを坂田軍曹たちにあやしまれ・・・。

一方、猛造の故郷福井では、猛造の葬式が。何かの間違いで戦死したことになってるよう。そして、猛造の妻茂子には早くも再婚の話が。猛造は無事故郷に帰り、結婚式を止められるかが、話の肝になります。

また、ここに強力なキャラクターがひとり。猛造の母 よね(正司照江、かしまし娘)。嫌われ役、強引に話をかき混ぜてきます。細うで繁盛記の正子(冨士眞奈美)のポジションか。全然覚えてないなぁ。
(^_^;)

途中、いかにも花登筺らしいシーンがありました。なんとか本土に戻った猛造が、変わり果てた日本に驚く中、靴磨きの少年と出会うところ。少年が復員証明書を売らないかと持ちかけてきます。猛造は言い値の50円で売りました。

その金で少年からパンを買い、次に帰省の切符を買いに行く猛。途中で同じ兵隊服の男に騙されそうになりますが、その嘘を見破り、事無きを得ます。それを見ていた少年は嘘と見抜いた猛造に感心、切符売り場に案内します。

長く続く切符の行列、販売は明日の朝から。みんな座り込みで並んでいます。猛は最後尾へ。前に並んでいた男が、水筒に水を入れたいので、席を取っていてくれと言います。わかったという猛。それを少年が制します。

「おっさん、いくらくれる」

ただでは嫌だという少年、それじゃいらないという男。かまへん、いってこいやと猛。男は水道に向かい、少年は猛が商売が下手だと嘆きます。それに猛は

「ありゃ商売じゃない、あれはな、人の弱みに付け込んで儲けようとする、もっとも恥ずかしい金の儲け方や」といい、靴磨き少年を怒らせます。・・・転売屋のことか?

猛は少年に、おまえは知恵も使っていないし、汗もかいておらん、ただ品物を右から左に流しているだけだ。パンだっていつまでも売れるわけじゃないと諭す猛、でも少年は納得しません。それならここでパンを売ってみろと猛。見ていろと少年、パンを売り始めます。

少行列の中、声を上げパンを売り始める少年。でも、いっこうに売れません。水が飲みたくなるからいらんという人も。少年は値段を下げようかと考え始めます。それを見て、俺が売ってやると猛造、その代わり自分のいうことを聞けと言います。

パンを売り始める猛。ひとりの女に声をかけます。いらん、水が飲みなくなるという女性。猛は水ぐらいサービスしますと、少年に女の水筒を渡し、水を汲みに行かせます。
それを見ていた行列は、次から次へと水筒を差し出し、パンを買うから水を、汲んできてくれと頼みます。客が殺到、さばき切れないほどに。

水汲みにへとへとの少年。わしが言った汗をかけとはこういうことだと、ふたたび猛は少年を諭します。商いはまず客が何をほしがっているか、考えることだ。そうすれば水でもなんでも売れる。売れなきゃ売れる場所を探す、それが知恵というものじゃ。これには少年も納得します。糸商の旦さんみたいだなぁ。銭の花の色は清らかに白い。 だが蕾は血がにじんだように赤く、その香りは汗の匂いがする・・・。

緊急事態宣言で、夜8時に店を閉めなければならない飲食店の場合、猛造だったら、どうするだろう。

セットが簡素、音楽も薄くて、番組は手作り感にあふれてます。確かに金じゃなく、知恵と汗で作ってる感が。いいところで続きになり、引っ張る作戦も成功しています。

桂小金治、菅井きん、海原千里・万里、さくらと一郎、穂積隆信・・・。意外なゲストも楽しめました。でも一番は昭和、生きることに懸命だった時代を思い出せたことかなぁ。

おわり
 

 

サブタイトル

<丁稚編・独立編・戦争編>
【001】1973年10月02日 (サブタイトルなし)
【002】1973年10月09日 (サブタイトルなし)
【003】1973年10月16日 (サブタイトルなし)
【004】1973年10月23日 みち潮ひき潮
【005】1973年10月30日 見たぞ!秘密を
【006】1973年11月06日 やられたら、やりかえせ
【007】1973年11月13日 酒と女と学校
【008】1973年11月20日 朝がえり
【009】1973年11月27日 対決!番頭対丁稚
【010】1973年12月04日 食うか 食われるか
【011】1973年12月11日 渦の中の弥生
【012】1973年12月18日 売ったるで!
【013】1973年12月25日 走れ!コッテ牛

【014】1974年01月01日 人を使う方法
【015】1974年01月08日 虫けらの意地
【016】1974年01月15日 毒には毒を!
【017】1974年01月22日 竹田敗れたり
【018】1974年01月29日 目を開け!モーやん
【019】1974年02月05日 恋ごころ
【020】1974年02月12日 嫁さんさいなら
【021】1974年02月19日 男が先か女が先か
【022】1974年02月26日 恋と親友
【023】1974年03月05日 東京進出
【024】1974年03月12日 二つの再会
【025】1974年03月19日 陸軍が味方だ!
【026】1974年03月26日 独立戦争

【027】1974年04月02日 旦那の作戦
【028】1974年04月09日 のるかそるか
【029】1974年04月16日 敵か味方か
【030】1974年04月23日 どてらい店発進!
【031】1974年04月30日 妨害
【032】1974年05月07日 商人の道
【033】1974年05月14日 お目見得泥棒
【034】1974年05月21日 赤紙きたる
【035】1974年05月28日 嫁というほうび
【036】1974年06月04日 すれちがい
【037】1974年06月11日 かえらぬ花婿
【038】1974年06月18日 さらば立売堀
【039】1974年06月25日 まぼろしの花嫁

【040】1974年07月02日 出征前夜
【041】1974年07月09日 一夜妻
【042】1974年07月16日 契約結婚
【043】1974年07月23日 男と女の賭け
【044】1974年07月30日 猛やん、危機一髪
【045】1974年08月06日 茂子にのびる魔手
【046】1974年08月13日 アシのある幽霊
【047】1974年08月20日 愛の巣づくり
【048】1974年08月27日 おけら大作戦
【049】1974年09月03日 見せ金
【050】1974年09月10日 執念
【051】1974年09月17日 罠
【052】1974年09月24日 密告

【053】1974年10月01日 捨て身の一策
【054】1974年10月08日 一か八か
【055】1974年10月15日 三枚の召集令状
【056】1974年10月22日 商人の基本
【057】1974年10月29日 最後の新婚旅行
【058】1974年11月05日 東京無宿
【059】1974年11月12日 江戸っ子
【060】1974年11月19日 将軍の死
【061】1974年11月26日 猛やん故郷に帰る
【062】1974年12月03日 死んだらいやや!
【063】1974年12月10日 あゝ兵隊
【064】1974年12月17日 しごき地獄
【065】1974年12月24日 地獄の沙汰も

【066】1975年01月07日 兵隊商人
【067】1975年01月14日 地獄で仏
【068】1975年01月21日 殺意の銃口
【069】1975年01月28日 どいつだ!?裏切者は
【070】1975年02月04日 裏のまた裏
【071】1975年02月11日 弱みをさがせ
【072】1975年02月18日 あゝ!面会
【073】1975年02月25日 軍人の世界
【074】1975年03月04日 脱走
【075】1975年03月11日 あゝ輸送船
【076】1975年03月18日 自爆分隊
【077】1975年03月25日 日本負けた…

<戦後編>
【078】1975年04月06日 戦いすんで…
【079】1975年04月13日 故郷の夜
【080】1975年04月20日 望郷
【081】1975年04月27日 大隊長の花道
【082】1975年05月04日 晴れて大将
【083】1975年05月11日 山河遥かなり
【084】1975年05月18日 商魂
【085】1975年05月25日 あんま大作戦
【086】1975年06月01日 売り込みのテクニック
【087】1975年06月08日 ウソも方便
【088】1975年06月15日 実験人間モーヤン
【089】1975年06月22日 モーヤン抹殺!!
【090】1975年06月29日 希望にジ・エンド

【091】1975年07月06日 猛やん、アメリカへ
【092】1975年07月13日 ジェラシィ作戦!
【093】1975年07月20日 夫婦慕情
【094】1975年07月27日 さらば沖縄
【095】1975年08月03日 リンチ!私刑!
【096】1975年08月10日 あゝ日本
【097】1975年08月17日 故郷の土
【098】1975年08月24日 焦土は地獄
【099】1975年08月31日 めぐり逢い?
【100】1975年09月07日 すれちがい
【101】1975年09月14日 茂子の再婚…
【102】1975年09月21日 愛とは何ぞや?
【103】1975年09月28日 旅立ち

<激動編>
【104】1975年10月05日 よみがえる猛造
【105】1975年10月12日 生きていた悪役
【106】1975年10月19日 虚々実々
【107】1975年10月26日 神さま出現
【108】1975年11月02日 勝つか負けるか
【109】1975年11月09日 悪の算段
【110】1975年11月16日 猛造を愛した娘
【111】1975年11月23日 トゲある恋花
【112】1975年11月30日 独立への一歩
【113】1975年12月07日 あゝ立売堀
【114】1975年12月14日 さらば神様
【115】1975年12月21日 ここらが勝目
【116】1975年12月28日 窮余の一策

【117】1976年01月04日 門出
【118】1976年01月11日 あゝ、戦友
【119】1976年01月18日 悪のからくり
【120】1976年01月25日 銀シャリ大作戦
【121】1976年02月01日 通夜の客
【122】1976年02月08日 立売堀の商人たち
【123】1976年02月15日 ケンカ買います
【124】1976年02月22日 強敵出現!
【125】1976年02月29日 怪物に挑戦
【126】1976年03月07日 暴力商人
【127】1976年03月14日 ありがとうの心
【128】1976年03月21日 どうでる…黒幕!
【129】1976年03月28日 いのちの代償

<死闘編>
【130】1976年04月04日 男たちの出発
【131】1976年04月11日 “半タク”とは何か?
【132】1976年04月18日 ワンマンの才覚!
【133】1976年04月25日 名参謀復活!
【134】1976年05月02日 悲報!!
【135】1976年05月09日 ワンマンの遺志
【136】1976年05月16日 裏切者たち
【137】1976年05月23日 決戦の場
【138】1976年05月30日 金貸しと商人
【139】1976年06月06日 走るか!?半タク
【140】1976年06月13日 賭け!
【141】1976年06月20日 運をよべ!!
【142】1976年06月27日 人生すべて仕入
【143】1976年07月04日 キビシーイ!!もんや
【144】1976年07月11日 陰謀!?
【145】1976年07月18日 内輪の恥
【146】1976年07月25日 こころの家族
【147】1976年08月01日 敵か?味方か?
【148】1976年08月08日 将軍再来!
【149】1976年08月15日 傷痕
【150】1976年08月22日 茂子社長!!
【151】1976年08月29日 倒産の危機
【152】1976年09月05日 マル金作戦!!
【153】1976年09月12日 かけひきの裏
【154】1976年09月19日 生き金死に金
【155】1976年09月26日 総決算!

<総決算編>
【156】1976年10月03日 あまーいどてらい男
【157】1976年10月10日 意外な再会
【158】1976年10月17日 一から出直し
【159】1976年10月24日 地震!?
【160】1976年10月31日 予感適中!!
【161】1976年11月07日 死ぬな!!茂子
【162】1976年11月14日 日本一の嫁はん
【163】1976年11月21日 妻よ、永遠に
【164】1976年11月28日 葬式て何じゃい!
【165】1976年12月05日 挑戦!!
【166】1976年12月12日 黒い祝花
【167】1976年12月19日 死の商人
【168】1976年12月26日 茂子が残した豚マン
【169】1977年01月02日 悲しみの中から
【170】1977年01月09日 吠えろ!!負け犬
【171】1977年01月16日 迷惑な訪問者
【172】1977年01月23日 刃には刃を!!
【173】1977年01月30日 心で勝負
【174】1977年02月06日 奇妙な再会
【175】1977年02月13日 仇
【176】1977年02月20日 ここらが勝負!!
【177】1977年02月27日 卑怯な策略
【178】1977年03月06日 モウ!逢イタカッタ…
【179】1977年03月13日 二人のモーやん
【180】1977年03月20日 ほんまもんの商売
【181】1977年03月27日 世界に馳ける!!