★[舞台]おんせん先生
2007年 夢知無恥ぷれぜんつの演劇。記憶力との闘い、おんせん先生の感想です。
紹介
劇団夢知無恥の進化形、夢知無恥ぷれぜんつが放つ《 湧き出すハチャメチャ、ドタバタナンセンスかけ流し!湯煙りルンルン物語!? 》
作・演出 / 下等ひろき
場所 / 恵比寿・エコー劇場
上演 / 2007-03-15~18日
感想
(^o^)/
恵比須のエコー劇場、《 無知無恥ぷれぜんつ 》という劇団のもの。演目は《 おんせん先生 》。タイトルから地味な話が想像されますが、いったいどんなストーリーなのでしょうか。
上演時間は2時間。ツカミからオチまでテンポよく進む展開、観客、各年齢層向けに用意された大笑いの中、ホロリとする部分も。多少無駄かなと思うところのあるユルサは温泉気分の演出か。
(^_^;
2年半ぶりに観た生の舞台だったということを差し引いても、十分楽しめました。やっぱり、芝居はいいなぁ。
※このレポートも長い話になりそうなので、初めに総括してみました。一度観ただけなので記憶違いはご容赦を。うる覚えのところは少し私の創作が入っています。
f(^。^)
Kさんが芝居に行くと言ったのは2週間程前のこと。どうやら知り合いが出演するらしい。《 ふで 》さんって言うの? かわった名前だね。私の分もチケットをとお願いしたら、時既に遅く完売。でも前日になって、キャンセルのチケットが手に入りました。さすがKさん。
遅れては大変なので会場30前に恵比寿駅に。道案内の行列ができている交番の横、地図で劇場の位置を確認します。日比谷線の出口から明治通りへ、少し歩くと、左手の橋の向うにエコー劇場を発見。なんかかなり遠回りをしたような。するとこちらに向かって歩いてくる女性がいます。
《 あれ~ぇ、ふでだ! 》、《 あぁ~K 》
感嘆の声で懐かしがる二人、話が弾んでいます。でも本番直前なのにどこへ? そして私の紹介はどうなった?
(^_^;
いったん恵比寿駅に戻って、揚げ饅頭(差し入れ)を購入、エコー劇場に戻ります。ちらほらと観客らしき人影。下北とかに比べると年齢層が高いような気がします。案内板に従って階段を上がると、踊り場に大きな花束。《 ダチョウくらぶ 》、《 カンニング竹山 》の名前が。誰向けの花なのか、すごいなぁ。僕が出演者で知っているのは《 ミスターちん 》くらいなんだけど。芸人さんの横のつながりって、広いんだろうな。
受付には人があふれてます。壁の前にある花束の山が、それに輪をかけています。劇場内もびっしり。小さいけどひじ掛けまである椅子。通路が50cmぐらいしかなく、ぶつからなく歩くのに一苦労。席は前から2番目の左端、目の前が舞台、かなり迫力がありそうです。やっぱりお客の年齢層が高いし、子供もいる。親類縁者の方たちかしら。
定刻になっても始まらない舞台。5分経過、10分経過。何かトラブルでも発生したか? と色めき立ってると係の人が、舞台の前で注意事項の説明。上演は2時間の休憩なし、今のうちにトイレへ。ケータイは電源を切ってほしいとのこと。緊張してるのか声が裏返っています。こちらも思わすツバを飲みました。
(u_u;
小さくなったり大きくなったりしていた音楽が一際大きく、そして照明が落ちました。いよいよ開演のようです。
舞台の真ん中に岩(厚紙製)がふたつ、みっつ。その後ろで裸の男がお湯に浸かっています。奥から温泉宿の女将が登場。あれ、ふでさんだ。従えているのは晒(さら)しを巻いた三助、そして四助。
(^.^)
湯に浸かっている男の前で、女将は宿とお湯の自慢。高笑いをしていると横から髭面の男が登場します。辺りを見渡し、匂いを嗅ぎ、一口温泉を口に含んだ男。温泉の成分を分析、見事言い当てました。驚く女将たち。少しアンモニアが交じってると指摘すると、立ち上がって身震いをする客の男、汚ったない。
(^_^;
入浴剤の入った循環湯であることを看破(かんぱ)すると女将が激怒。変な言い掛かりをつけるな、やっておしまいと三助たちを嗾(けしか)けます。おっ、時代劇のような展開、この人がおんせん先生なのか? 男は濡れ手拭をヌンチャクのようにして、三助と四助を一蹴。連れの女の子が男がおんせん先生であることを宣言、温泉の正体をばらされたくなければ、金を出しなと啖呵(たんか)を切ります。ひれ伏す女将。ほほう、うまいツカミだ。
出演者たちが総出でダンス、ミュージカル風のタイトルバック。ふむふむ。でもこの先はどうゆう展開をするんだろう・・・。日本全国の温泉を漫遊して、おんせん先生が金儲け主義の悪徳旅館を凝らしめる話? 通りすがりの貧乏旅館を再建する話? わからないからな、演劇の話の展開は。突然SFに転んだり、センチメンタルに昇華したり、任侠風にカタルシスを追ったりするし、どんでん返し続いて訳がわからない時もある。ホラーになるのは観たことないけど、温泉だからそれもいいかも。
それにしてもおんせん先生の連れの女の子は誰だ。子役時代の美空ひばり(東京キッドの靴磨き)みたいな格好で、髭の男とはどろろと百鬼丸みたいな雰囲気。二人の関係は?
場面展開の間に再び、ふでさん登場。打って変わって質素な洋服姿。何か北の地名をつぶやいて、すぐに姿を消しました。この人は? おんせん先生に追ってる刑事かなにか? それとも恨みを持ってる人? 実はこの人がおんせん先生だったりして。場面がまた素早く変化、今度は鄙(ひな)びた温泉旅館のようです。
※()内はその場面、その場面での私の感想です。生の舞台の躍動感を止めない演出のつもり。
(^_^;
薄汚れた和室の中。壁に色紙、その下に髪の長い人形。中央には小さなちゃぶ台があり、今時珍しいダイヤル式の黒電話が横に。窓から見える山には大文字焼きならぬ《 小 》文字焼きの跡が、手前にモアイ像が3体顔を出しています。
(^_^;
仲居さんに案内されてきたのは新婚のカップル。
(あっ、生のミスターちんだ)
部屋の雰囲気に戸惑います。
(奥さんは結構、美人だぞ)
ひょっとしてこの部屋、なんか出るんじゃないのと奥さんが呟(つぶや)くと、慌てその場を取り繕う仲居さん。そそくさと部屋を出て行き、陰からこちらを伺っています。ますます気になる二人。そんなバカなと虚勢を張る夫。本当に幽霊が出る部屋には色紙の裏に御札とかが張られているもんだ。そう言って色紙を裏返すと本当に御札が。
(本当にホラーになってきた、笑っちゃうけど)
人形の髪は逆立ち伸び始め、けたたましく鳴った黒電話のコードは切れている。記帳した宿帳をよくみると、表紙にデスノートの文字が・・・。
《 ギャー 》。
そこに《 駄目、駄目、駄目 》と叫びながら番頭さんが登場。
新婚の二人、実はこの旅館の若旦那と若女将。客の来ないこの旅館をなんとか盛り上げようと考えた話題作り。二人が客に扮し、シミュレーションしてたと言う訳。戻ってきた仲居頭に板前も加わって、話題の作り方を喧々諤々(けんけんがくがく)。会話の中でこの旅館が《 洗水館 》という名なこと。嫁にきた若女将が仲居頭が冷たくあしらってるのがわかります。
(細うで繁盛記できましたぜ、筺(こばこ)先生!)
旅館の裏側を見ることができる体験ツアー、(まな板から顔を出す調理場ツアーはスプラッター)。
腕の良い料理人を旅館で働かせるグルメ作戦、(そんな案、自分で出していいのか板前!)。
ベタでちょっと長め。もうちょっと切った方がいいんじゃないかと思っていたら、前の列中央のお父さんが、大きな音で吹き出しました。(各年齢層をカバー、そこまで計算された演出だったのかっ)
そんなのは駄目だ、無理無理無理! 喜び怒りそして哀しむ一同。(ノリツッコミの嵐だ)
そこに慌てて飛び込んできた板さん。(どこに行ってたんだ)
《 大変だ!!この村におんせん先生がくるらしい 》
《 おんせん先生!? 》
色めき立つ一同。おんせん先生にこの宿を認めてもらい、なんとか宿に活気を、そう決意する若女将。でも若旦那はすでに宿を休む算段。気に入られなきゃ潰されちゃう、もともと開店休業中だし。このチャンスを逃してはいけないという若女将に一同渋々同意、仲居頭はお手並み拝見ねと、薄笑いを浮かべます。(エビ子、おみゃぁにやる飯はにゃぁだぜ)
場面は替わって山の中。元気な女の子、ミカチュー登場。手にはバットを握り締め、子分のブタモッシーを従えています。赤と青のジャージ姿、なんでだろう。どうやら東京に出る決心をしたらしい。アルタに行って、タモさんにみんなといっしょに
《 そうですね 》
というのが夢だとか。(私は笑ったのに周りの反応無し・・・なぜだ!?)
ブタモッシーを家出しろと命令するミカチュー。その時突然、草むらの陰から怪しい物音が。髭の男登場。
(出た!おんせん先生。これから洗水館に乗り込むのか・・・。旅館のアラをたくさん見つけて、洗水館をめちゃ貶(けな)す。若女将の熱意も空回り、万策尽きたと思った時、上質な源泉に先生が驚ろき、少し手入れたら見違えるように変化。洗水館は大繁盛、仲居頭も若女将を認め・・・って筋かな。でも、ミカチューはどう絡む?)
バットを振りまわし、髭の男と戦うミカチュー。軽くあしらわれ、最後におでこを指で衝かれて敢え無くダウン。慌てて彼女を抱(かか)えるブタモッシー。偵察から帰った東京キッド少女に温泉旅館の話を聞き立ち去る髭男。ミカチューがブタモッシーの前で呟きます。
《 なんか胸の奥がキュ~~ンとする 》(なるほど。そうきたか)
温泉芸者のしめじ、なめこ、エリンギ、そしてベニテングダケ。温泉芸者になりたいと言うしめじ(?)に、楽な仕事じゃないと諭すベニテングダケ。私も苦労をしてきましたと歌い出すしめじ。またノリツッコミだ。
(ベタだ、ベタ過ぎると苦笑い。でも今度は右中央のおばちゃんに受ける。笑う場所が人によってバラバラ、映画はみな同じ場所で笑う絨毯爆撃だけど、演劇はピンポイントで攻めてくるのか)
若女将からおんせん先生の話を聞き、任せておいでと芸者たち。やがて宿の前におんせん先生の乗ったバスが到着します。降りてくる男にみんなが注目。謎のアラビア人とその部下、文豪とその愛人、なんだかわけのわからないひと(ふでさん)、そして虚無僧姿の髭男。(なんでこんなにたくさん!?)
いつも客なんて一人もこないのに、なんで今日に限って4組も。これじゃ誰がおんせん先生かわからないよぉ~。そう叫ぶ若旦那。(おぉ、意外な展開。でもどう見ても髭の男がおんせん先生なんだが)
(^_^;
※このレポートは記憶力の限界に挑戦のよう。果たして私の脳年齢は何歳だ。間違いに気付いた方は連絡を。(※連絡は締め切りました(^^;)
旅館。髭の男が長椅子でくつろいでいます。少し離れて洗水館の面々が相談を始めました。《 いったい誰がおんせん先生なんだろう?しょうがないから、全員に丁寧な対応をするしかない 》
(お客には普段からそうした方がいいかも、(^_^; )
そして銘々(めいめい)が、お客の監視を開始。
謎のアラブ人たちを偵察に行っていた若旦那が戻ってきました。部屋の回想場面。二人は自殺するために、この温泉にきたらしい。イスラム(エジプト?)の不思議な儀式で、旅立とうとする二人。慌てて止めに入いる若旦那。その報告に、この客はおんせん先生ではないなぁと皆が頷(うなず)く中、髭の男は《 あやしい 》と一言。外国人がおんせん先生とは誰も思わない、彼らこそが怪しいと。
(う~ん、なんでみんな髭男を先生とは思わないんだろう)
文豪と愛人を偵察に行っていた番頭が戻ってきました。崖の前の回想場面。二人も心中するために、この温泉にきたらしい。愛人の言うことを何でも聞く文豪。でも愛人はなんとか文豪に死んでもらい、有名にして、版権などで儲ける算段。自分は死ぬつもりがないらしい。(愛人に簡単に騙される文豪、巧い!!)
結局、崖から飛び降りずに終わるのを見て番頭が不思議そうに呟く。高さは2mもないんだけどなぁ。この客もおんせん先生ではないなぁと皆が頷(うなず)く中、またしても髭の男が《 あやしい 》と制します。文豪なら日本中を旅していても不思議でないし、カップルがおんせん先生とは誰も思わない、彼らこそが怪しいと。
(みんな演技が巧い。今まで見た演劇、素人の私にはどれも同様に巧く見えました。でもそこにはその人の素(す)が舞台に生かされたよう。今回のはちょっと違うような・・・。
(a_a))
若女将は《 なんだかわからない人 》の偵察。(無口でニコニコ、そしてクネクネした動作。確かになんだかわからない。ひとり、部屋で何をする?)
その報告にみんな唖然。《 口で寿司、握ってたよ 》。(!?、やっぱりなんだかわからない)
回想場面、まな板を前に二人。(いったい、何をするんだ、ふでさん?)
まずはトロ。軽く握ったシャリとトロの切り身が、わからない人の口の中に。やがて吐き出され、握り(?)寿司がまな板の上に。若女将がひらりとその寿司に手を伸ばし(ま、まさか(((((^^;))
パクリと口の中へ、どよめく会場。
次はカッパ巻。海苔にシャリとキュウリを乗せ口の中へ。出来上がった巻き物に手を伸ばす女将。ギャ~っ、今度は悲鳴が場内に響きます。
(・・・二人とも役者だ。舞台の上なら例え泥の饅頭でも食べるんだ、きっと)
そして最後は茶巾寿司。今度は口の中で茶巾に包まれます。また平然と食べる若女将。
(・・・う~ん、やっぱりこの二人はただの芸人なのかもしれない。(^_^; )
結局、誰がおんせん先生か分からず仕舞。立ち去ろうとする髭の男を若女将が呼び止めます。
《 ひょっとして、あなた・・・》(そうそう、この人がおんせん先生なんですよ)
《 おんせん先生・・・を探すのを手伝ってくれませんか 》(まだ、引っ張るか)
女将と髭男のやりとりの中、おでこを指で衝かれて髭男はダウン。ぽわ~ん。今度は髭男が若女将の虜。(なるほど)
髭男の部屋。東京キッド少女が側に来て耳打ち、
《 やばい事になった、どうやら本物のおんせん先生がこの温泉に来てるらしい 》(えっ!!この男がおんせん先生じゃないの!?)
ずらかろうと急かす少女に、生返事の髭男。(そうか、番頭が言っていた偽おんせん先生って、こいつらか)
さては若女将に惚れたね、とからかう少女。(となると本物は・・・ふでさんか、初めに一瞬出てたのはその振りか)
荷物をまとめて逃げだそうと障子を開けると、そこにミカチューが。(そうか、旅館の娘だったっけ)
何かご入り用なものは?えっ!? これから出掛ける?私も連れってってください。しつこいミカチューを振り払おうと、連れていく約束をする髭男。(だんだん展開が読めなくなってきたぞ)
だんだん記憶が闇の中・・・。アリアドネの糸はもう切れてしまいそうです。見つからないピースの代りに、余ってるピースを押し込んでPart4の始まりです。
(^_^;
場面は変わって温泉芸者たちの部屋。ミカチューがキュンとした胸の内をベニテングダケに相談、それは恋に違いないと諭(さと)されられます。揺れる乙女心。(ここからは心的光景か?)
髭男に告白するミカチュー。その間に海水パンツとビニールキャップで横たわる男が三人(海の波の役?)
彼女はなんのためらいもなく、男たちの上にダイビング、クロールで髭男に向かいます。しかし、波男たちは逆方向にローリング。《 あれ~ぇ 》っと叫びながら、逆戻りするミカチュー。その姿に場内は大受け。
(^。^)
今度は髭男の前に若女将。髭男の誘いに私には若旦那がいると叫びます。今度は若旦那との間に波男。若女将が飛び込むと、また波男は逆方向にローリング。《 あれ~ぇ 》っと叫びながら、逆戻りする若女将。その姿にまたも場内大受け。若旦那には仲居頭が言い寄ってきて・・・。
(^。^)
決意をして宿を後にするミカチュー。芸者たちはお座敷に呼ばれます。
夜の山道か、誰を待つミカチュー。そこにそっと現れたブタモッシー。早く東京に行こうという声に、力無く、やっぱり行けないと答えます。
(なぜ髭男に憧れながら彼を誘うんだ、ミカチュー)
親(酒屋)の手伝いをしなきゃならないんだ。そう言って差し出したのは彼女のお気に入り、おにぎり。そっか。受け取ると振り向くこともなく歩き出す少女、じっと見送る少年。会場に漂うセンチメンタル。
公園で会った髭男におにぎりを勧めるミカチュー。反対にサンドイッチを勧められ、それを食べました。ちょっとだけおにぎりを見て、それをごみ箱へと捨てるミカチュー。遠くで名前を呼んでいるブタモッシー。シンと静まると場内。(やっぱり、先に大人になるのは女だなぁ。でもこの後、話をどう続けるんだろう?こんなに観客をメランコリックにさせてしまって)
二人が去った後にヌッと現れたのは、なんだかわからない人。すっと捨てられたおにぎりに手を延ばし、(え~っ、まさか!?)
パクリ。そして、ぐふふっと笑います。だぁ~~~、場内を被う脱力感。
(すごい!一瞬で最初のテンションに戻った!! (^_^; )
その頃、洗水館では大騒動が。温泉芸者たちが慌てて引き上げてきます。芸がまったく受けなくて、客が怒り出してるとか。(残念、どんな芸をしたのかは見れないのか)
仕方ない、みんな温泉に入れてしまえという話になったところに、今度は板前が血相を変え、転がり込んできました。《 大変だ!おっ、おっ、温泉が出なくなってる 》(えっ、なんでまた!?)
原因不明、でも今は怒っている客たちを宥(なだ)めるのが先決。洗水館一同で芸を披露することに。(また話が脇道に、舞台が2時間を越えるのも当然か。細腕繁盛記のパロディだとすると、最後は若女将が認められる話になるはず。温泉がでなくなった事とどうつながるんだろう?)
ハッハッと掛け声の中、拳法舞や手品などを順に披露。一発芸で台詞もほとんどなし。(あれ?いつの間にか、髭男やミカチューも戻ってる)
中で面白かったのはエグザイルダンス。通常バージョン(縦一列に並んだメンバーがズレながらウネウネ回る)に続く、恥ずかしがり屋のエグザイル、揃っちゃってるエグザイルに場内爆笑です。(下に溜まっちゃったマヨネーズをジャイアントスイングの遠心力で、出るようにするのが好き)
へとへとで戻った一同、髭男といっしょに温泉の出なくなった原因を探ります。これは地殻変動のせいだとおんせん先生。心当たりはないかの問いに、そういえばの声。波男たちのローリングが原因とわかります。(え~っ!!あれはミカチューの心の中の情景ではなかったのか?)
それだと気付いた一同は、さっきの場面を再現。それもビデオの逆再生のように反対に演じます、台詞まで逆さ言葉で。((^.^) 面白い!)
無事、温泉が出るようになって一安心の一同。温泉に入る客の反応をみて、おんせん先生を見つけようという話になります。やっと終わりが見えてきました。次回はいよいよ最終話になるかもしれません。
※ついに思い出せいない領域に突入、もう話を作るしかありません。でも本当に作ってるかどうかは謎、実は見た通りかもしれません。なにしろ思い出せないもので。
(^_^;
カーテンコールが終わり、会場の外へ。受付のあったロビーは花束と人で溢れてます。混雑を避けて階段下で待つと、ふでさんが降りてきました。出迎える大勢の人、年配の女性が多いです。ファン? 追っかけ? ご近所の人? Kさんが挨拶してくるというので、少し離れたところで待っていると、若女将や仲居頭、ブタモッシーも降りてきました。女性たちは普段着になり、違う印象。さすが女優さん。でもブタモッシーは青いジャージのままでした。わかりやすい。
(^.^)
さて、時間を戻して舞台の続きを。温泉に入り始めた客たち。入れ替わり怒って出てきます。まだチョロチョロとか湯の出ない温泉。急場凌(しの)ぎにお湯と調味料と入浴剤で誤魔化したのに気付くとは、この人こそ、おんせん先生・・・と振っては、なんだそんなことに怒ってたのかの繰り返し。結局、おんせん先生の正体はわかりません。
(・・・少し疲れてきた)
髭男は旅館の子供。おんせん先生のため宿が潰るという過去が語られる中、謎のアラブ人たちがこの土地に眠る貴重な鉱物目当てで、洗水館ごと買い取りにきたという話が。この際だから売ってしまおうとする若旦那、それを止める若女将。思い通りにならないとわかると、ピストルを抜き土地の権利書を出せと迫るアラブ人、実はロシアのKGB! それに待ったをかけたのは文豪、実はそれを阻止しにきたアメリカCIA! ところが愛人はCIAに潜入していたKGBの二重スパイで、アラブ人の部下はKGBに潜入したCIAのスパイで、そこに謎の北くんが現れて・・・。
(イラクや中国が入ってた方が平成風だが)
すっかり訳がわからなくなったところで、ドタバタの始まり。髭男が権利書を抱え逃げ出します。
追いかけっこの中、また一発芸の嵐。(長い・・・。あっ!ミスターちんが台詞を噛んだ。以下省略・・・)
権利書を無事若女将に返す髭男。平和を取り戻す洗水館。仲居頭が若女将に歩みより、今まで辛く当たってたことを詫びます。これも先代から教え、若女将が一人前になるまでの試練。(T_T いい話だなぁ)
めでたし、めでたし・・・と一同納得したところで、みんながハッと気が付きます。そうだ!? おんせん先生って結局、誰だったんだ!? すると舞台中央から、なんだかわからない人登場。みんなの視線を集めながら、舞台の前へ。
《 あなたが、おんせん先生なんですか!? 》
声を合わせて尋ねると、にっこり笑った、なんだかわからない人。
《教えてあげな~い》
だぁ~~。ひっくり返る一同。
(最後の最後まで持って行ったか、ふでさん)
ふでさんとKさん、並んで記念写真を1枚パチリ。その後、二人姿を遠めでながめながら、生の舞台の余韻に浸る私。そして一気にメモを取りました。舞台の写真を撮っている人が多かったですが、私は撮らず仕舞。良いか悪いのかは別にして、それはしたくありませんでした。お陰でレポートは大変になりそう。
恵比須駅に向かって歩く途中、Kさんが私に尋ねます。
「どお、面白かった?」
すかさず私はニコッと笑い一言。
「教えてあげな~ぃ」
つかえそうだな、このフレーズ。
(^.^)
キャスト
旅の男 / 鎌倉太郎
まめ丸 / 沖田愛
旅館主人 / 関口ふで
三助 / たなかまこと
四助 / スキュッパ
入浴中の客 / 斎藤さん
[ 旅館洗水館 ]
若女将・エビ子 / 秦礼子
若旦那 / ミスターちん
仲居頭 / 吉川亜紀子
番頭 / ケベ
板前 / 斎藤さん
座敷オヤジ / たなかまこと
ミカチュー / 建みさと
ブタモッシー / dos♂
[ 温泉芸者 ]
しめじ / 春馬ゆかり
なめこ / 澤山佳小里
エリンギ / 石塚結美子
ベニテングダケ / せーじ
怪しげなアラブ人 / リッキー
その部下 / スキュッパ
文豪 / ぶっちゃあ
愛人 / 元木千早
なんだかわけのわからない人 / 関口ふで
スタッフ
照明 / 大澤薫
美術 / 向井登子
音響 / 眞澤則子
衣裳 / 木鋪ミヤコ
振付 / 佐藤のぶこ、夏まゆみ