コンフィデンスマンってどういう意味？ dTVの7月の新作にエントリーされたドラマ、コンフィデンスマンJP。確か、月9のドラマだったような。主演は長澤まさみ。新しい主演ドラマが始まるのか？ また映画化でもされたか？ 会員が期間限定で見れるドラマは、宣伝代わりに配信されることが多いです。とりあえず観てみるか。

第１話冒頭。夜の街、リムジンで乗り付けるふたり。ホストクラブの社長、矢代久美子（未唯mie）と、その店の人気No.1ホスト（東出昌大）。今日こそ、あの女、思い知らせてやる。久美子の口元に不敵な笑みが浮かびます。

高級バー、マスターがふたりを地下に案内。そこは非合法カジノ「THE BIG STORE」。その姿を見て、駆け寄る女、夜桜の麗（長澤まさみ）。任侠もののドラマかな？ 月9でも、そういうのやるんだ。人気回復のためのテコ入れ？ 男の視聴者を増やしたいのかな。

麗は久美子に大量のチップを献上、これで遊んで下さいね。久美子は笑顔で受け取ります。

チップをホストに渡す久美子。カジノの奥は丁半博打。壺を振るのは政吉（小日向文世）。大胆にかけていくホスト。当たりが続き、喜ぶ久美子、沸く場内。
そんなに当たりが続くのは変、イカサマだ。それに変だと思われることを気にしてない様子も変、と言うか、わざとやってる様子の久美子と人気ホスト。堪らず麗がふたりの元へ。この辺でお開きにした方が・・と、治めようとする麗にホストが反発。なに？ この店は儲けすぎた客を追い出すわけ？ この店は金がないんじゃないか、と捲し立てます。
他の客の目もある。金庫の金を見せる麗。それを見て久美子が麗に言います。大きな勝負がしたい、あなたとね。稼いだチップに、これをプラス。バック一杯の現金（げんなま）です。

ここで回想シーン、久美子に取り込まれる政吉の姿が。抜け目のない女、久美子社長。しかし、麗も、みすみす騙される女ではありません。政吉に代わり自ら壺を振ると宣言、片肌を脱ぐと、現れる鮮やかな刺青。

全額を掛けたひと振り。勝負！目は久美子の目。実は政吉によってサイコロが変えられ、出る目は決まっていたのでした。政吉はその目を眼で伝えていたのでした。

現金を抱え込む久美子、そうはさせじと麗。取っ組み合いが始まります。そこに警察の手入れ、逃げ出す久美子社長と人気ホスト。麗は刀を振り回し、警察に射殺されます・・・って、どこかで見たような、これって、スティング？
　

　
実はこれは大掛かりな詐欺、コンフィデンスマンとは、信用詐欺師のことでした。
(^o^)

ダー子（長澤まさみ）、ボクちゃん（東出昌大）、リチャード（小日向文世）の３人が仕組んだ詐欺。手間とお金がかかってます。こんなの毎週放送するのか（まだイントロだし）。ドラマの制作費も大変そうです。

でも、詐欺はまだ途中。踏み込んだ警察（山西惇）も子猫ちゃん（手下）で、実は彼らもお魚（詐欺のターゲット）。何が本当なのか、わからない。どんでん返しが、この手のドラマの醍醐味です。

日本のゴットファーザー、リゾート女王、セクハラ美術評論家、映画好きのパワハラ社長、スーパードクター、・・・と次々と大物を釣り上げていくダー子たち。でも、だんだん仕掛けが安上がりに、子猫たちも最小限になっていきます。予算がないのか・・・。騙された感も物足りないなぁと思っていたら最終回、これが面白かった。コンフィデンスマン編、別のコンフィデンスマンが、ダー子達に仕掛けて来ます。

ボクちゃんの人の良さを利用、まんまとダー子のアジト、ホテルのスイートルームに乗り込んだ鉢巻秀男（佐藤隆太）。正体は中国系マフィア組織「新・新宿金虎幇」のボス、孫秀男。部下たちにダー子らを拘束させます。

父を騙し死へと追いやった詐欺師「子犬」、その復讐を誓う秀男。ダー子・ボクちゃん・リチャードの三人の内、誰が「子犬」なのかと問い詰めます。

三人が示し合わせていた架空の「子犬」の話も、秀男はすぐさま看破、逆に三人の正体を暴露していきます。

ダー子の本名は藤沢日奈子、孤児院出身。ボクちゃんの本名は西崎直人、母の跡を継いで詐欺師に。リチャードは鎌田清、元・セールスマン。おぉ、追い詰められる三人、これはヤバイかも。

結局、三人とも撃たれ、金を奪い、秀男たちはリムジンで逃走。バッドエンドかと思わせておいて実は・・・。実はこれは秀男の口座のパスワードを聞き出すため、ダー子たちが仕組んだ詐欺だったというオチ。なんて手間のかかることを。

最終回で三人の正体がバレる。ありそうなシナリオに騙されました。中盤からギャグなし、緊迫した展開でオチを考えさせる暇を与えないのが巧い。本名とされていたのは、DVD「名探偵 海老河原の冒険」の登場人物の名で、秀男にそれを気付かせるよう誘導してるのも好きです。そしてこの話が、実は第一話の直前の話であるところが凄い。最後の最後にまんまと騙され、一気にファンに。これは映画も観ちゃうなぁ、きっと。
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終わり