★[特撮ドラマ]ウルトラQの感想(第17話 1/8計画、第18話 虹の卵、第19話 2020年の挑戦、第20話 海底原人ラゴン)再作成版

特撮ドラマ

ラゴン怖すぎ!ケムール星人妖しすぎ!! ウルトラQ(オリジナル)から4エピソード。

★ 作品全体の情報、感想はこちら( ウルトラQのすべて )をご覧ください

◆【017】1/8計画

◆ ストーリー

人間を1/8サイズにして人口問題を解決する1/8計画。間違えて1/8サイズにされた由利子は・・・。

◆ データ


初回放映:1966年04月24日
初回視聴率:31.7%
製作順:8
怪獣:-
アイテム:1/8縮小人間、S13地区
監督:円谷一
脚本:金城哲夫
特技監督:有川貞昌
英文タイトル:

ゲスト:The 1/8 Project
村上冬樹(S13地区区長)
堺左千夫(1/8計画係員B)
松本染升(1/8計画応募者)
田中順一(太った男)
伊原徳(1/8計画応募者B)
金城哲夫(階段を駆け上がる男)
夏木順平(S13地区・警官)
三田照子(S13地区・民生委員)

◆ 感想(ネタバレ注意!)

怪獣、宇宙人は出てこない1/8計画。1/8になるのは人間。人口爆発の解決策として人間を1/8の大きさにしてしまうという話。こうゆう話があるからウルトラQが好き。でも今は人口が減っているから、10/8計画で人を大きくした方がいいかも。

山手線混みすぎ。行きかう人の顔もなんか怖い。いまのラッシュが天国に見えます。この頃は増え続ける人間に困っていたんだなぁ。こんな電車に毎日乗っていると人間のサイズを小さくしたいと思うのも無理はない。

オープニングタイトル前、これが渋谷駅前!? どうみても・・・竹ノ塚。高い建物が建ってません。
("ω")

タイトル、なるほど画面が8分割なのね。

働かなくても生きていける!?税金なし!?年寄りOK、お産の費用は無料。1/8モデル地区、行ってみたい。

由利子が1/8世界から抜け出すときに助けてくれる太った男。会話がかみ合ってないのに話が通じるところが面白い。

フォトショのような1/8化シーン。その結果も、どうみても1/8より小さい、これは1/16化計画? モスラの小美人のサイズです。慰霊写真の横に並び、同じサイズな由利子が可愛い。

1/8になった由利子の戸惑い、嘆きがトワイライトゾーンっぱい。見たことはないんだけど。
(==。

S13地区に現れる万城目と一平。巨人と小人の逆転する展開が面白い。街並みを作るの大変だったろうなぁ。以外に一番お金かかっているかも。

えっ!!まさかの夢オチ。ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ

◆ 本編を観たい方は・・・

 


 

◆ ナレーション

オープニング
地球上のどこにでも存在するなんの変哲もない街、でも世界第一の人口密度を持つこの街では今深刻な戦いが始まろうとしているのです。これから30分、あなたの目はあなたの体を離れて、この不思議な時間の中に入っていくのです。
エンディング
古い記録によると巨石文化時代の人類は身の丈18メートル、身の幅が5メートルはあったという。現在の人類はいつから、そして誰の手によって、どういう理由で小さくなったのか、それはまだ謎のままである。

◆ 薀蓄(うんちく)

マット・デイモンが13cmに!?ハリウッド版1/8計画、ダウンサイズが2018年3月公開予定。
ミニチュアの陰で居眠りしていたスタッフが、本番中に立ち上がってしまった出来事から発案された設定。
準備稿では、由利子ら3人が1/8計画が実行された3964年の世界に迷い込むという筋書きであった。
1/8になった由利子が毎日新報へ電話をかけるシーンで、大きな電話のダイヤルを回すと戻るのだが、桜井浩子曰く「戻す時は裏にスタッフがいて、必死になって戻した」とのこと。また受話器を外すときに重くて下に落として壊してしまい、NGになったこともあった。
巨大なセットの中で別れの伝言を書くシーンに使用された大きな鉛筆は鉛筆の先にマジックインキのペン先を取り付けたものだった。桜井は今でもこの大きな鉛筆を記念に持っているという。
ロケ地:第一生命八幡山寮、四谷三丁目、銀座、世田谷区役所、渋谷駅前

◆【018】虹の卵

◆ ストーリー

竹の花が咲く時、大きな災いが起きる。ウランカプセルを運ぶ少女に地底怪獣パゴスが迫る。

◆ データ


初回放映:1966年05月01日
初回視聴率:28.9%
製作順:21
怪獣:地底怪獣パゴス
アイテム:ネオニュートロン液
スーツアクター:中島春雄
監督:飯島敏宏
脚本:山田正弘
特技監督:有川貞昌
英文タイトル:The Rainbow’s Egg

ゲスト:
城所英夫(糸魚川博士)
宮川洋一(トラック運転手)
嵯峨善兵(原子力発電所・所長)
春江ふかみ(お婆ちゃん)
白川ひかる(ピー子(批伊子))
星紀市(トラック運転手の助手)
内野惣次郎(ブン太)
市川久伸(青チン)
大久保隆司(キー坊)
江原一成(強)
中原純子(のん子)
郷田いつ子(ミドリ)
鳥海透(チビ)

◆ 感想(ネタバレ注意!)

冒頭、濃縮ウランを運ぶトラック。他の車にぶつかりそうになって「気をつけろぃ!」。原子力発電所に行く前に温泉!? なんか、ほのぼの。それにしてもこんな運び方はしないような・・・。45年後に起きる悲劇を知っている人と、知らない人では感じるものが違うだろうなぁ。

竹の花。Google画像検索で見つけたのと違うなぁ~と思ったら番組内に出てくるのはサザメ竹。昭和40年から120年咲かないとなると、写真がアップされてなくても当然? 2090年まで待つのか・・・。でも虹の卵は見つからないから、どの道夢は叶わないんだな。
(@@。

山から這い出てくるパゴス。濃縮ウランが~。高い津波に備えるだけで、怪獣には備えなくていいのか原子力発電所。

パゴスを見て気がふれるトラックの助手。いまだとこういうシーンはカットだろうなあ。いいのかなぁそれで。

たんぽぽ団www。子供がみんな笑ってる、それをテレビで見ている子供も笑っているのがわかる。いい時代だなぁ。

虹の卵(実は濃縮ウラン)を運び出そうとするピー子、今見る方が恐ろしい。

わ~ぃ、おばあちゃんが立った!おばあちゃんが立った!やっぱり山の空気は体にいいんだ。

◆ 本編を観たい方は・・・

 


 

◆ ナレーション

オープニング
その花が咲けば災いの印。つまりとんでもない悪い大事件が起こると、昔から言い伝えられているサザメ竹に真っ白な花が咲いた時の話です。
エンディング
なし

◆ 薀蓄(うんちく)

パゴスは東宝映画『フランケンシュタイン対地底怪獣』のバラゴンの改造。
「206便消滅す」と並んで『ウルトラQ』最多の4種類の台本が確認されており、第一稿と第二稿ではゴメスが登場している。一の谷博士の調査により、リトラとの戦いで死んだゴメスには分子構造破壊光線を吐く器官が備わっていたことが、万城目の口から語られている。なお怪獣がパゴスに変更されたのは、すでにゴメスのスーツが東宝に返却されゴジラに戻されていたためである。
『総天然色ウルトラQ』では、放送当時の『週刊少年マガジン』で表紙に用いられたカラーグラビアを参考に着色された。
製作されなかった第3クールにおいては、「パゴス対ギョオ」で魚型怪獣ギョオ、「東京大津波」ではケムール人、ガラモンと三つ巴の戦いを繰り広げる予定だった。
ロケ地:長沢浄水場、戸塚カントリー倶楽部。

◆【019】2020年の挑戦

◆ ストーリー

謎の液体に触れ、姿を消す人々。神田博士が記した2020年の挑戦とは?

◆ データ


初回放映:1966年05月08日
初回視聴率:28.6%
製作順:22
怪獣:誘拐怪人ケムール人
アイテム:Kミニオード
スーツアクター:古谷敏
監督:飯島敏宏
脚本:金城哲夫、千束北男
特技監督:有川貞昌
英文タイトル:Challenge of the Year 2020

ゲスト:
小林昭二(天野二等空佐)
柳谷寛(宇田川刑事)
高峰竜三(航空自衛隊幕僚)
土屋靖雄(毎日新報・友田記者)
石間健史(プール端の男)
中田啓子(淑女)
暮林修(渡辺カメラマン)
真木みさ(ゴーカートのモデル)

◆ 感想(ネタバレ注意!)

オープニングのソラリゼーション、なんとも不気味な映像。子供がみたら親に告げるレベルです。
(^^)

ついにキャップ(ムラマツ隊員、小林昭二)が登場。いい面構え、迫力のある演技を見せてくれます。これでウルトラマンの出演決定したに違いない。

走れ!ケムール人。歩幅の広さに驚き。100mを2秒くらいで走れそうです。

「あけてくれ!」ではさえないサラリーマンを演じる柳谷寛が、敏腕(?)刑事役で登場。でも最後は・・・「たすけてくれ~!」。

子供の頃、おじさんに連れて行ってもらった多摩テック。ゴーカート、乗ったなぁ。楽しかったなぁ。

公衆電話の10円玉シーン。意味がわからないよ~。

十字に割れた顔、ズレて光ってる目は後ろにも。ウルトラQの怪獣デザインってキャラ立ち過ぎ。誰がデザインしたんだろう、・・・成田亨。また調べることが増えた模様。

やっと淳ちゃんに会えた由利子。しかし、耳がぴくぴく。その顔がケムール人に。これはトラウマだ。

巨大化したケムール人。でも頭のホースから液体を出すのやめて、ケムール!なんか卑猥。
(==;

2020年は再来年。オリンピックに向けいろいろ挑戦する人が多そうです。

◆ 本編を観たい方は・・・

 

◆ ナレーション

オープニング
しかしみなさん、みなさんは彼を信じるでしょう。レーダーには確かに妙な飛行物体が捉えられていたし、現にジェット機が見えない何かに衝突するのをご覧になったわけですから。
エンディング
なし
   

◆ 薀蓄(うんちく)

前に2つ、後ろに1つのケムール人の目。成田亨はエジプト絵画の技法を立体的に応用した。
ケムール人の声はマタンゴの流用。後にバルタン星人に流用。
ケムール人の名前は「煙のごとく消える」という発想からネーミングしたもの。
ウエットスーツで造形された宇宙人というコンセプトは、後のウルトラマンの造型につながっていった。
検討されていた第3クールのタイトル「東京大津波(パゴス対ケムール人対ガラモン)」への登場が予定されており、パゴスやガラモンと戦う予定だった。
ウルトラシリーズの怪獣を数多デザインした成田亨は、ケムール人を自身の芸術的理想に照らして会心の宇宙人として挙げている。
脚本は、「映画『美女と液体人間』のようなもの」という円谷一からの要望をもとに、千束北男(飯島敏宏)が自身の愛好する宇宙の要素を加え、宇宙人による消失ものとなった。消去エネルギー源の描写は、『美女と液体人間』の液体人間と同じく有機ガラスを用いて撮影された。
両手を大きく振り上げてジャンプするように走るという独特の走法は、飯島敏宏の演技指導によるものである。パトカーの前を走る描写は、パトカーの映像にケムール人を焼きこんでいる。
検討されていた第2クールのタイトル「東京大津波(パゴス対ケムール人対ガラモン)」への登場が予定されており、パゴスやガラモンと戦う予定だった。
ケムール人のマスクを後ろ向きに被り、ゼットン星人となった。また胴体は『快獣ブースカ』に登場した原始人に流用された。
ロケ地:長沢浄水場、多摩テック、玉川ICとその付近、東京タワー、後楽園遊園地

◆【020】海底原人ラゴン

◆ ストーリー

海底火山の爆発で島の沈没を予言する石井博士。時を同じくして海底原人ラゴンが島に現れる。

◆ データ


初回放映:1966年05月15日
初回視聴率:34.0%
製作順:24
怪獣:海底原人ラゴン
アイテム:-
監督:野長瀬三摩地
脚本:山浦弘靖、大伴昌司、野長瀬三摩地
特技監督:的場徹
スーツアクター:古谷敏
英文タイトル:The Undersea Primate Ragon

ゲスト:
珠めぐみ(石井文子(石井博士の妹))
石崎二郎(石井博士)
笹川恵三(高山漁業組合長)
勝部演之(漁師・川崎)
江幡高志(酔漢・立花)
黒沢年男(漁師・利夫)
加藤隆(健三)
坪野鎌之(林巡査)
山村哲夫(漁師町の少年)

◆ 感想(ネタバレ注意!)

海底原人ラゴンに襲われる漁師。海を上半身だけ出して移動。ジョーズみたい、こっちの方が先か。

酔っ払いのオヤジ(江幡高志)が、おいおいと声をかけたら、それはラゴン。これは怖い!!酔っ払ってこんなのに会ったら・・・
ぉお!!(゚ロ゚屮)屮
座りションベンして、バカになっちゃいそう。www

このラゴンが母親ということは、オスはどうなっちゃうんだろう?半分魚のくせに歩くの巧すぎ。少しカサゴが入ってる?

音楽に興味を抱く怪物ラゴン。他にもいたような。生き物はみな心臓がリズムを打っているからか?
地上は昼と夜の繰り返えされるせいか? 違和感を感じません。

孵化した子供をラゴンに返す文子。文子さんの度胸に素直に脱帽。(-人-)ごめんよおぉ、ラゴンが許してくれてよかったよかった。その後気絶、泣き出す文子が可愛い。

島が沈む。・・・新たに島(西之島)が現れたことはあるけど、2017年現在、沈んだ島はない。日本列島も今のところ沈んでなくてよかった。

◆ 本編を観たい方は・・・

 

◆ ナレーション

オープニング
なし
エンディング
いつの日にか、博士の予言通りに日本も海の中に沈む日がくるかもしれないのです。

◆ 薀蓄(うんちく)

鳴き声はキングコングの早回し。その後サンダ(アレンジ、遅まわし)、『マイティジャック』のミイラに流用された。
ラゴンの名の由来は、映画『大アマゾンの半魚人』の原題の「The Creature from the Black Lagoon」(黒い入り江の怪物)のLagoon(ラグーン=入り江)からであるという説が「怪獣もの知り大百科」(勁文社、1984年)の「半魚人ギルマン」の項に掲載されている。
ロケ地:こどもの国、荒崎海岸、漆山湾

  

◆本編を観るには・・・


 


    




3稿:2022年08月14日、テレビの悪足掻き
2稿:2017年10月19日、テレビの悪足掻き
初出:2015年03月18日、テレビの悪足掻き