★[特撮ドラマ]ウルトラQの感想(第13話 ガラダマ、第14話 東京氷河期、第15話 カネゴンの繭、第16話 ガラモンの逆襲)再作成版

2022年8月14日特撮ドラマ, 番組

ガラモン、ぺギラ、カネゴン登場。ドラマとしてもよくできています。

★ 作品全体の情報、感想はこちら( ウルトラQのすべて )をご覧ください

◆【013】ガラダマ

◆ ストーリー

ウルトラQの怪獣の中でも超々有名なガラモン登場。どうしてもピグモンを思い出す。

◆ データ


初回放映:1966年03月27日
初回視聴率:35.7%
製作順:17
怪獣:隕石怪獣ガラモン
アイテム:チルソナイト、電波遮蔽網
監督:円谷一
脚本:金城哲夫
特技監督:的場徹
英文タイトル:Garadama

ゲスト:
福田豊土(大木先生)
富田浩太郎(東南大学物理学研究室・植田)
新田勝江(長谷先生(守の担任))
平井三般子(由美)
若原啓子(綾子)
川村和彦(助手A)
古山桂治(助手B)
辻本勝義(助手C)
南谷智晴(守(チルソナイトを発見した少年))
小林志津雄(武)
鈴木泰明(毎日新報記者)
古谷徹(満)

◆ 感想(ネタバレ注意!)

ふわふわ落ちてきた隕石? その正体はなんなの?ねぇなんなの?ガラモンを操る宇宙人の装置でした。その隕石のより引き起こされたデリンジャー現象、電離層に何らかの理由で異常が発生することにより起こる通信障害のことらしい。

夢の未来が信じられていた時代。ダムは科学の象徴だったのかな、好意的に描かれているような気がします。
さりげなく自分の家が下に沈んでいると話す観光客の女性あり。いい思い出と語ります。

子供が多く登場、子供向け番組であることを思い出します。この先結構グロいですが。

湖に隕石の落下、映画の特撮のようなスペクタクル。遊覧船が山の上まで飛ばされます。そしてガラダマの中からガラモン登場。凄い!キャラが立ち過ぎている。
(゜ロ゜)ギョェ。カサゴと金田正一からこの造形を思いつく発想が凄い。考えればカサゴ自体も凄い。
ガラモンの目的は地球侵略!? これでロボットなのか。ガシャンガシャンっていう足音はそれでなの? こんなのご飯時に流されちゃ、食事どころではなかったのでは。ガラモンの手の上下運動よる破壊がユニーク。

チルソナイトを攻撃されると苦しみだすガラモン。藁人形に針を刺された人が苦しむみたいで笑えました。どういう仕組みなんだ。

由利ちゃん、今回は化粧のノリがいい。髪型のせいか。今回彼女は現場に現れず、研究室に。そこで重要な発見を。

電波を遮断され、機能停止するガラモン。口を開け、涎を流し、静かに眼を閉じる姿が強烈(まつ毛ながっ!)。子供の頃見たら一生忘れないでしょう。もうちょっと早ければ、ダムを壊されなくて済んだのにな。

隕石に電波遮蔽網がかかるのがラスト40秒前、ガラモン機能停止が20秒前。詰め込んでいるなぁ。

◆ 本編を観たい方は・・・

 

◆ ナレーション

オープニング
その頃、太陽の黒点とは関係ないデリンジャー現象が起こり、各地の短波通信が不通になるという騒ぎが起こっていました。各地の天文台、および電波監視局では電離層の異変を捕えようとやっきになっていたのです。
エンディング
これでモンスターの地球侵略が終わったわけではありません。たとえ電子頭脳を破壊したとしても、遊星人は第二第三の挑戦を仕掛けてくるかもしれないのです。

◆ 薀蓄(うんちく)

ガラモンを演じたのは身長115cmの高橋実。手をブラブラさせる仕種は、投球前の金田正一を参考にしている。
ガラモンの名称は、「ガラダマモンスター」の略したものである。
子役時代の古谷徹が出演している。
ガラモンの顔は特技監督の的場徹が SCORPION FISH(カサゴ)という魚(真正面から見た顔)から着想した。
ガラモンの着ぐるみはかなり小さく作られており、背の低いスーツアクターが演じたが、これは弓ヶ谷のダム湖セットを相対的に大きく見せるための措置であった。
ガラモンの原型は、ゴローの再登場編として予定されていたサンプルストーリー「ゴロー対スペース・モンスター」に登場するスペース・モンスターであり、その前日談となるスペース・モンスターの登場編として「ガラダマの谷」が執筆された。その後、「ゴロー対スペース・モンスター」は制作されず、「ガラダマの谷」は大幅に改稿され「ガラダマ」となったが、ここへ至る経緯の詳細は明らかになっていない。
着ぐるみは次回作『ウルトラマン』に登場した小型怪獣ピグモンに流用されたが、その際にスーツアクターが代わったことによる改造で若干首と脚が伸びている。

◆【014】東京氷河期

◆ ストーリー

南極から北極へ引っ越し!? 途中に立ち寄ったぺギラのおかげで東京は氷河期状態に

◆ データ


初回放映:1966年04月03日
初回視聴率:36.8%
製作順:15
怪獣:冷凍怪獣ペギラ
スーツアクター:清野幸弘
監督:野長瀬三摩地
脚本:山田正弘
特技監督:川上景司
英文タイトル:Tokyo Ice Age

ゲスト:
有馬昌彦(沢村照男)
佐藤英明(沢村治夫)
野本礼三(毎日新報・秀山記者)
杉裕之(羽田管制塔・管制官)
伊藤実(羽田管制塔・管制官)

◆ 感想(ネタバレ注意!)

いくらぺギラが来たって、あの飛行機の墜落の仕方は・・・、ありえねぇwww

冒頭、由利子が写真を撮りに行く上野駅。もっと映してほしかった。

「先輩、南極が温まると何がまずいんですか?」と一平。地球温暖化ってこの頃から話題になっていたのか。南極の原子力発電所の事故で暑くなり、東京に逃げてきたというぺギラという設定。でもぺギラ眠そう・・・。
ぺギラのおかげで東京は「デイ・アフター・トゥモロー」並みの氷河期。車に閉じ込められるシーンで、うまくそれを表現しています。

出稼ぎの父親を捜しに来た少年。ひよっこ? 唐草模様の風呂敷に時代を感じます。

零戦のパイロットって・・・。まだまだ戦後を引きずっていた時代なんだなぁ。何で酒に溺れたんだろう? 帰国した兵士の悲劇ってベトナム戦争の話を聞くけど、日本でもあったんだろうか、説明が要らないくらいに普通に。いざなぎ景気に乗れなかった不器用な人も多かったに違いない。
ぺギラに特攻とは悲しい。

◆ 本編を観たい方は・・・

 


 

◆ ナレーション

オープニング
一万年に一度、地球には異常な超低温の年が巡ってくると言われています。真夏の暑いある日、突然雪が降り水が凍り始めた。いったい何の前触れでしょうか? 今日は真夏に訪れた寒い寒い冬の物語です。

エンディング
なし

◆ 薀蓄(うんちく)

ぺギラは南極に生息する怪獣。大国同士の核実験の放射能の影響でペンギンが突然変異したと言われており、同様の1対の翼(フリッパー)と直立した形態を有する。
初稿にも修正稿にも描かれていない頭の角は、着ぐるみの造型時に高山によって取り付けられたものである。身体のイボは高山が造形した時点では存在しておらず、現場でつけられたとされる。
ロケ地:東宝スタジオ、駒沢オリンピック公園、上野駅

◆【015】カネゴンの繭

◆ ストーリー

カネゴン登場。お金に意地汚い少年がカネゴンに。オチも有名です。

◆ データ


初回放映:1966年04月10日
初回視聴率:28.5%
製作順:20
怪獣:コイン怪獣カネゴン
スーツアクター:中村晴吉
監督:中川晴之助
脚本:山田正弘
特殊監督:的場徹
英文タイトル:Kanegon’s Cocoon

ゲスト:
浜田寅彦(金男の父)
渡辺文雄(中松工事監督(ヒゲおやじ))
野村昭子(金男の母)
牧よし子(おたすけ教の巫女)
二瓶正也(中松工事監督の助手)
神山卓三(戸野山巡査)
東美江(銀行事務員)
辻沢敏(加根田金男)
麻生みつ子(加根田金男の声)
桜井俊道(アキラ)
花房正(武二)
石上正己(健)
佐藤卓郎(太チン)
中島洋(チビ)
麻生みつ子(カネゴン / 加根田金男の声)
小宮山清(アキラの声)

◆ 感想(ネタバレ注意!)

ガラモンをも超えるビジュアル。「頭は金入れ、体は火星人、目はお金の方へ向いてピョコンと二本飛び出し、口が財布のジッパーなら体は銅貨の銅みたいに赤びかりする」、そのままなんて残酷すぎる。むかしの特撮でよかった、ディテールまで凝られたら怖すぎる。
(^^;
加根田金男、弱そうなガキ大将だww。父ちゃんがヒットラーぽいのも納得いかない。ww

またも登場した青山君。しかしまた吹き替え。な、な、なぜなんだぁ~、本物はどんな人?イデ隊員も3度目の登場です。

この広大な工事現場は多摩ニュータウン!?日本は広かったんだなぁ。

万条目たちが出てこないところが面白い。おかげで不思議が不思議でなくなる不思議。

◆ 本編を観たい方は・・・

 


 

◆ ナレーション

オープニング
なし
エンディング
なし

◆ 薀蓄(うんちく)

カネゴンのスーツアクター中村春吉は、後にブースカを演じた。
デザインモチーフはシナリオの描写+古代に貨幣として使用されていた「貝」と、「妊婦」のシルエットである。
『ウルトラQ』全話中で唯一、万城目たちが登場しない。
カネゴンの主食は硬貨とお札。1日に必要な額は3,520円。
加根田金男役の辻沢は当初「カネゴンの繭」と同時撮影の予定であった「キリがない」の準主役として出演する予定であった。撮影は夏休みの間に行われた。辻沢はすでに変声期を迎えて子供らしくない声であったため、女性声優での吹替となった。
脚本を担当した山田正弘は、当時小学生であった息子が算数は苦手であったが金銭の計算はできたことに着想を得て、本話を執筆した。また監督の中川晴之助は、当時の風潮であった拝金主義に対する風刺であるとしている。
監督の満田かずほによると、等身大のカネゴンが都会の人混みの中を歩くシーン(完全ゲリラ撮影だった)が面白いということで、同年(1966年)怪獣を入れたホームドラマ『快獣ブースカ』が誕生したという。ブースカとカネゴンのアクターは同一である。またエンディングのシーンでカネゴンが2体(金男の両親の化身)登場するが、これはオプチカルによる合成で、満田は「(着ぐるみを)2体作った方が良かったのでは」と語っている。
1965年8月撮影、主要ロケ地は多摩市桜ヶ丘(現在の聖ヶ丘)、世田谷区下北沢。
ロケ地:下北沢 一番街

◆【016】ガラモンの逆襲

◆ ストーリー

ガラモン再び、今回はダブルで登場。東京タワー完全に破壊、スカイツリーまであと何年?

◆ データ


初回放映:1966年04月17日
初回視聴率:
製作順:26
怪獣:隕石怪獣ガラモン、宇宙怪人セミ人間
スーツアクター:高橋実
監督:野長瀬三摩地
脚本:金城哲夫
特殊監督:的場徹
英文タイトル:The Revenge of Garamon

ゲスト:
平田昭彦(電波監視所・花沢主任)
沼田曜一(トラック運転手・牛山)
義那道夫(遊星人Q)
佐田豊(東南大学・警備員)
桔梗恵二郎(機動隊隊長)
維田修二(電波研究所・係官A)
横井徹(電波研究所・係官B)
伊福部昇(ドライブインの男)
渡辺康子(ドライブインの女)
小林志津雄(ツトム)
篠原正記(牛山の同僚)

◆ 感想(ネタバレ注意!)

再びガラモン登場。電子頭脳が盗まれ、みな電波監理所に集合。やがてガラダマを操っていたのはセミ人間とわかります。カサゴとセミ、どういう関係だ。

あれ?この人は・・・。セミ人間のイメージは三輪明宏って、確かに中性的美男子風。

おぉ、電波監視所主任で平田昭彦登場。一気に特撮映画の雰囲気になりました。

17号沿いはほとんど田んぼと空き地。仕事がたくさんありそうです。高度成長期ここにあり。

人の良さそうな、べらんめぇトラック運転手。こういう人が騙される話が多かったような。まんまとセミ人間の逃走の手助けに。でもよくチェロなんて知ってるなぁ。トラックのエンジンを遠隔で止めるセミ人間の科学力が凄い。

ガラダマの落下、ピアノ線が丸見えなので奇跡がわかりやすいです。衝突前にビルは崩れだすし・・・。
(^^;

wwwガラダマを割って登場するガラモン。ディテールまで良く出来てます。二匹も現れちゃ、東京はもう終わりだわ。
東京タワー崩壊。 (|||ノ`□´)ノオオオォォォー!!

セミとはいえ人間を撃ってしまったトラック運転手の運命は如何にWww

万事休す、頭を抱えるセミ人間。味方のレーザー光線で火達磨に。泣き声はキーキーなのは残念。

◆ 本編を観たい方は・・・

 

◆ ナレーション

オープニング
平和な大宇宙のしじまを破って飛ぶ巨大な隕石群。人々はそれをガラダマと言って恐れていた。ロボット怪獣ガラモンを積んだガラダマが青い地球に向かって飛んでいるのです。
エンディング

◆ 薀蓄(うんちく)

セミ人間は美輪明宏のイメージ。セミ人間の頭部はのちにバルタン星人に改造された。
セミ人間の断末魔はセミの鳴き声を流用。
セミ人間の頭部マスクはその後、バルタン星人へと改造される。
オプチカルプリンターを使って1体しかないガラモンの着ぐるみを2体あるように見せている。
ロケ地:秦野市平沢交差点、KDD研究所(跡地)、戸塚カントリー倶楽部、秦野市蛇塚交差点、東燃株式会社川崎工場前、ホテルニューオータニ、本栖湖、丸の内