★［ホームドラマ］ど根性ガエルのすべて

● 土曜日９時の日テレドラマ。昭和アニメの実写ドラマがいくつも。怪物くん、妖怪人間ベムに続いて、今度ど根性ガエル。どうしていまさら。ネタがないのか、個性のあるキャラは他にいないか。
● マンガがジャンプに連載されていた頃は、スポ根モノの全盛期。巨人の星やアタックＮｏ.１、柔道一直線、あしたのジョー、金メダルへのターン！・・・などが人気でした。１９６４年の東京オリンピック、バレーボール全日本女子を優勝に導いた大松博文さんの影響されて生まれたというスポコンもの。貧乏、特訓、鬼コーチ、必殺技、そして宿命のライバル。ど根性ガエルはそれらを踏まえての漫画、茶化す（パロディ）ではなく、熱い気持ちはそのまま、オーバーリアリズムを笑っていたのですが。
● ドラマは原作から１６年後の世界。３０歳ニートのひろし（松山ケンイチ ）。京子ちゃん（前田敦子）は出戻り。五郎（勝地涼）は警官。ゴリライモ（新井浩文）はパン屋で選挙に立候補。みんな大人、ひとり大人になりきれないひろし。それでもピョン吉はひろしの胸元でぐんぐん動く、満島ひかりの声に納得、昔のまま元気なピョン吉になってます。物語は大きな山場もなく、ほんわかシチュエーションコメディ。でも最後の最後は本当にピョン吉がシャツから剥がれて・・・。やっぱり根性はないより、あったほうがいいのかな。
● 時代々々で日本人は変わっているけど、どれが良いかなんて誰もわからない。ただ私は「根性、根性、ど根性」の時代が懐かしいなぁ。義務感ではなく、充実感に溢れてた、あの時代が。

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