★[ドキュメンタリー]幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリーの感想(File-000:私は宇宙人に誘拐された!?、妖怪博士の不思議事件、吸血鬼伝説を追う!)

2015年10月2日ドキュメンタリー, 感想, 番組

● NHKが超常現象を取り上げる!? なるほど、これはNHK版 特命リサーチ200Xなのね。


 


 

◆ 私は宇宙人に誘拐された!?(エイリアン・アブダクション)

● エイリアン・アブダクションとは、宇宙人に誘拐されること、またはその記憶のこと。

【 データ 】
● No.:File-000
● 初放映:2013年03月25日
● インタビュー:アブダクション研究家 デビッド・M・ジェイコブス博士
● インタビュー:江戸川大学 精神生理学 福田一彦 教授
● インタビュー:ハーバード大学 心理学 スーザン・A・クランシー博士
● インタビュー:スタンフォード大学 医学部 デビッド・シュピーゲル 教授
● ゲスト:認知神経心理学の観点から超常現象を研究 菊池聡

【 番組内容&感想 】
● 闇のナビゲーター(黒千明と命名)、光のナビゲータ(白千明と命名)が初登場。ブロッケンの妖怪について解説。実映像をはじめて見ました。
● はじめからマニアックな話題、エイリアン・アブダクション。宇宙人にさらわれた人たちの集会に潜入。体験者はそれなりに年配の人たち。体験を描いた絵は落書きみたいで、逆に説得力があります。
● 1961年、ヒル夫妻誘拐事件。催眠中の証言テープが怖い。これは・・・本物!? だいたい催眠中に嘘はつけるのか。少なくとも彼らにとってそれは現実におきたことだ。
● ジェイコブス博士の催眠映像。典型的なUFO内の部屋、典型的なグレイ・タイプの宇宙人、なぜ記憶は似ているのか・・・。アブダクション体験者は推定370万人って、日本人のサルコペニア推定有病者数と同じだぁ~。
● 「目が覚めると体が麻痺して動かず、まわりに何かの存在を感じたことがある」「空を飛んでいる感覚を感じたことがある。」「何をしていたかわからない1時間以上の空白の時間を経験したことがある」「部屋の中で原因不明の光を見たことがある」「いつどこでできたかわからない傷がある」。このうち4つに当てはまるとあなたもアブダクティだそうです。私の場合、毎日何をしているかわからない。時々魂が体から抜け出し、家の中を歩く。朝起きるとあちこちに細長い瘡蓋ができている。の3つだけだから大丈夫そうだ。
(==;
● エイリアン・アブダクションは金縛りと同じ。夢より明確な幻覚、金縛りは医学的には「睡眠麻痺」と呼ばれるらしい。脳は起きているのに体の筋肉は寝ている状態。この状態は五感も活性化、寝る直前の記憶が呼び起こされ、部屋にいるとリアルな幻覚を見るとの説明。部屋にいるのに「部屋にいるリアルな幻覚」って、だって部屋にいるんじゃ・・・。現実と同じ幻覚ってあるのか。
(・_・;)_・;)・;);)) ナントッ!!ややこしい。
こうした状況が重なると恐ろしいものが近くにいると感じるらしい。日本人は幽霊、中世ヨーロッパでは悪魔・魔女、現代アメリカでは宇宙人。そしてバックに流れるこの音楽はXファイルだ、むしろこれが凄い。
● ヒル夫妻は何をみて、宇宙人に誘拐される幻覚を見たんだろう? ふたり同時みたいだし。
● マイク40歳。この音楽はなんだっけ? スーザン博士の説明は気持ちは伝わるんだけど、よくわからない。
● 催眠は望遠レンズで過去の体験をのぞくようなものと語るシュピーゲル教授。間違った記憶の発現、催眠中の前部帯状回は現実に起きたこととそれ以外の区別がつかないらしい。シュピーゲル シュピーゲル シュピーゲル♪
● 役者、栗山千明、「私はゴーゴー夕張、私はゴーゴー夕張、私はゴーゴー夕張・・・」www
● 本当の宇宙人はどんなだろう? そもそも人とはかぎらないと思し、見えるかどうかすらわからないと思う。

 


 
【 追加調査、ヒル夫妻誘拐事件 】
● ヒル夫妻は、ニューハンプシャー州ポーツマスに住んでいた。夫のバーニーは黒人で、アメリカ合衆国郵便公社に勤めていた。妻のベティはヨーロッパ系の白人で、ソーシャルワーカーだった。ユニテリアンの集会で活動するヒル夫妻は、全米黒人地位向上協会のメンバーでもった。
● インディアンヘッドのおよそ1マイル南で、飛行物体は急速に降下、やがてベティが注視していたフロントガラスの全面を覆うまでになった。バーニーは、その物体の窓から彼を見つめているとおぼしき8から11の人影を双眼鏡で見たと証言している。
● UFO遭遇から2週間、ベティは夜な夜な悪夢に悩まされるようになっていた。それはほとんど毎夜のように起こり、しかも一日中そのことで頭の中が一杯になるほど生々しい夢であった。
● バーニーは、1969年2月25日、脳出血のために死亡した。46歳であった。またベティは2004年10月17日、一年以上にわたる闘病生活ののち、癌によって死去した。58歳。
● アマチュア天文学者だったマージョリー・フィッシュ( Marjorie Fish)は、フラーの著書「宇宙誘拐 ヒル夫妻の中断された旅」を読み、そこに掲載されていた「星図」に興味を引かれた。フィッシュは、この星図を「解読」すればUFOがどの星系から来たかを確定できるのではないかと考えた。そしてこの研究の結果、ヒル夫妻を誘拐したUFOは、レティクル座ゼータ連星系をめぐる惑星の一つからきたのではないかとの仮説を立てた。このフィッシュの仮説により、この事件は「ゼータ・レティクル事件」と呼ばれることもあるが、大部分のUFO研究家は「ヒル夫妻誘拐事件」(ないしそれに類する表現)と呼ぶ。

<ベティの夢の内容>
● 身長およそ5フィートの「小さな男」たちにより、地球人と彼らの違いを調べるため検査を受ける。
●「リーダー」は彼女に英語で話しかけてくるが、彼らの英語を操る能力は不完全で医師と疎通に苦労している。
●「ドクター」により口、目、手を調べられ、髪を一房、皮膚のサンプル、爪の一部を切り取った。ベティの衣服を取り去り、4から6インチほど長さの針状の器具を用いて妊娠検査を行なった。彼はその針を彼女のへそに突き刺し、彼女は激痛をおぼえたが、「ドクター」が彼女の目の前で手を振ると痛みが消えた。
●「リーダー」はベティの口を検査して彼女の歯を抜こうとしているように思えた。うまくいかなかったため「リーダー」は、なぜバーニーの歯は取り外せるのに、彼女のは固定されているのかと尋ねた。ベティは笑いながら、人は老いるにつれて歯を失うため、バーニーは入れ歯をしているのだと説明した。「リーダー」は加齢という概念を理解できないようであった。彼女は年とは何かを説明しようと努力したが、やはり彼が理解できた様子はなかった。
● この遭遇が現実であったことを証明するために、宇宙船から何か人工物を貰ってもよいかと「リーダー」に尋ねた。「リーダー」は、たくさんの記号やシンボルのようなものが書かれた大きな本を彼女が持って行くことを許可した。
● 彼女とバーニーは車まで連れて行かれ、そこで船の出発を2人で見守るよう「リーダー」から示唆された。夫妻は宇宙船が飛び去るのを見送り、それからドライブを再開した。ベティは奇跡的で手に汗握る出来事だったと述べたが、しかしバーニーは何も言わなかった。彼女が「これであなたも空飛ぶ円盤を信じるでしょ?」と言い、バーニーが苛立ちながら「馬鹿なことを言うな」と応える場面で夢は終わる。

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◆ 妖怪博士の不思議事件(井上円了)

● 井上 円了(いのうえ えんりょう 井上圓了、1858年3月18日(安政5年2月4日) – 1919年(大正8年)6月6日)は、仏教哲学者、教育家。
多様な視点を育てる学問としての哲学に着目し、後に東洋大学となる哲学館を設立した。また、迷信を打破する立場から妖怪を研究し『妖怪学講義』などを著した。「お化け博士」、「妖怪博士」などと呼ばれた。

【 データ 】
● No.:File-000
● 初放映:2013年03月25日
● インタビュー:東洋大学 三浦節夫教授
● ゲスト:クローズアップマジシャン 前田知洋

【 番組内容&感想 】
● 幽霊の立体模型。持ち主は妖怪博士、井上円了!・・・って何人?
● 神田のお稲荷様事件、解決したのも井上円了。ココココン♪ 大阪で起きた猫の怨霊事件、東京の女の生首事件。こちらも井上円了が解決したらしいけど、詳しい説明なし。どんな謎解きだったんだ!?気になる。
● こっくりさんの謎を解いたのも井上円了。潜在意識説を既に唱えていたらしい。人魂は地中から出る天然ガスの発火、山男は大きめの猿の見間違い、大木が発する奇声はフクロウ。・・・明治の人は馬鹿だったのか。
(^^;
● 円了は怪奇現象を3つに分類したとか。人の心の動きが原因の仮怪、見間違いが原因の誤怪、人為的に作られた現象の偽怪。仮怪が厄介。
● 妖怪博士、井上円了の正体はエリート哲学者、教育者(東洋大学創設者)。大学で妖怪学の講義をしていたらしい。いつの世も妖怪は人気だなぁ。
● 本当の謎、不思議は真怪と名付けた井上円了。そう、それを忘れてはいけない。だいたい、この三浦教授が一番妖怪っぽい。
●「世界はもともと不可思議であって、そう考えると何を見ても美しく見え、何を聞いても面白く感じ、愉快も愉快 大愉快であります」。円了先生、私も同意見であります。

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【 追加調査 】
● 円了によれば、妖怪は (1) 実怪と (2) 虚怪に、 (1) 実怪はさらに (A) 真怪と (B) 仮怪に、 (2) 虚怪はさらに (C) 偽怪と (D) 誤怪にそれぞれ分けられるという。すなわち、 (A) 真怪は超理的妖怪であり、宇宙の万物で妖怪でないものは無く、水も小石も火も水も妖怪である。 (B) 仮怪は自然的妖怪であり、(ア)物理的妖怪(人魂や狐火など)と(イ)心理的妖怪(幽霊や憑霊など)とがある。 (C) 偽怪は人為的妖怪であり、利欲その他のために人間が作り上げた妖怪である。 (D) 誤怪は偶然的妖怪であり、たとえば暗夜に見る石地蔵(鬼)、枯尾花(幽霊)を妖怪と見るものである。世間でいう妖怪の5割は (C) 偽怪、3割が (D) 誤怪、2割が (B) 仮怪である。この3種は科学的説明ができ、 (A) 真怪の研究によって宇宙絶対の秘密が悟得できる、という。
● おまけ、去年哲学堂に行った時の写真です。↓↓↓
 
Nakano - Tetsugakudo
 
Nakano - Tetsugakudo
 
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◆ 吸血鬼伝説を追う!

● 吸血鬼(きゅうけつき、英: Vampire)は、民話や伝説などに登場する存在で、生命の根源とも言われる血を吸い、栄養源とする蘇った死人または不死の存在。 その存在や力には実態が無いとされる。

【 データ 】
● No.:File-000
● 初放映:2013年03月25日
● インタビュー:ブルガリア国立歴史博物館 ボジタル・ディミトロフ館長
● インタビュー:ブルガリア科学アカデミー ラチェコ・ポポフ博士

【 番組内容&感想 】
● 18世紀オーストリアの公文書、アルノルト・パウルの殺人事件資料に記されている犯人、それはバンパイヤ。えっ!? 昔は日に当たっても大丈夫だったのか、吸血鬼。
● ブルガリアの魔除け行事、クケリ。悪い子はいねがー、泣ぐコはいねがー。なまはげのようなものかな。そのブルガリアはソゾポルで2012年、不思議な遺体が発見されたらしい。(この音楽はSPEC?)。遺体は50~60代の貴族、胸に鉄の杭が打ち込まれていたもよう。ニンニクとか、銀の弾丸じゃないのか。
● プロのバンパイアハンターに会ったというポポフ博士。誰からお金をもらっているのだろう?
● ロドピ地方のロケになってから雰囲気が一転。民話っぽい展開。
● 悪魔の喉と呼ばれる洞窟。恋人を死者の国から連れ戻そうとした男。後ろを振り向いたため思いを果たせなかったとか。最後はどうなったんだろう?
● 吸血鬼ドラクス、吸血鬼と言うよりというよりはゾンビ。いろいろ騒ぎを起こすらしい。死体の癖に迷惑だなぁ。

 


 
【 追加調査 】
● アルノルト・パウルの殺人事件・・・傭兵アルノルト・パウルは干草を運搬する車から転落し、首の骨を折って死んだが、その後バンパイアー化、何人もの犠牲者が出た。メドヴェキアの村人達が彼の墓を暴くと、アルノルトの死体にはどこにも腐敗の兆候は見られず、目、鼻、口、耳から鮮血が見られた。爪ははがれ、新しい爪が生えていた。村人達は風習に従って心臓に杭を突き刺した。すると呻き声が上がり、アルノルトの死体から大量の血液が噴出した。
● クケリの団体のリーダーは年長者で、既婚者でなければならない。それ以外は必ず独身でなければならない。
● 言葉の由来は不明だが、サンスクリット語でククラという単語が、「犬・動物」という意味を持っているという。
 

 


 

 



◆ カール・セーガンの言葉

● どこかで常識を超える何かが 知られるのを待っている。



初出:2015年09月**日、テレビの悪足掻き