★[ホームドラマ]ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語のすべて

2017年10月1日ホームドラマ, 番組

何が悪いのか今もわからない だれのせいなのか 今もわからない♪。ドラマ、ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語の情報です。


感想

舞台は鎌倉。文具店のかたわら、代書屋を営んでいた老女が他界。その葬式に孫娘が帰ってくるところから物語は始まります。
8年ぶりの帰郷、でも祖母との間には蟠(わだかま)りがある様子の孫娘、雨宮鳩子(多部未華子)。ご近所だけが集まった静かな葬式。人々に暖かさに触れ、孫娘は代書屋を引き継ぐことを決意します。
NHKのドラマ10。祖母、雨宮カシ子役に倍賞美津子。ほか、高橋克典、上地雄輔、奥田瑛二・・と結構豪華はキャスト。原作は小川糸。見てない回(見たのもほとんど深夜の再放送)もありますが、最終回まで面白く見させてもらいました。

代書屋とはこれまた古風。昔は免許の書き換え(和文タイプライター?)の時見かけましたが、最近はそれさえないです。物語の代書は代りに清書するというだけでなく、その文面まで考えます。これはAIでもできなそう。

映画にドラマ。楽しみ方はいろいろあると思います。私の場合、一番の楽しみはストーリーの先を読むこと。残りの放送回数、残り時間、それまでの伏線。これらを踏まえて、どんな展開になるか先を読むのが好きです。当然結果は当たるも八卦、当たらずも八卦。これはやられた~~!!とか、自分の考えた展開の方が面白いと一喜一憂。それが面白いです。でもこのドラマの場合は・・・。

毎回、鳩子のもとに代書の依頼がきて、鳩子は状況を聞き出し、手紙を書いて、依頼者に感謝されるというストーリー。単純です。物語の縦軸として、鳩子の恋、パンティさんの男爵へのアタック、そして祖母との和解があるものの、捻(ひね)りがありません。なのにラスト5分はドキドキ、まるで子供の頃見た刑事コロンボ。鳩子がどんな手紙を書くのか、この一点が推測不可能でワクワクです。

代書の依頼はラブレターあり、お悔み状あり、断り状あり、天国からの手紙あり。それに対し鳩子は紙(便箋、原稿用紙、型押し模様入りカード、羊皮紙)を選ぶ、ペン(羽根ペン、ガラスペン)を選ぶ、インク(時に活版印刷)を選ぶ。時に押し花で彩り、シーリングスタンプを貼り、鏡文字まで使います。レオナルドダヴィンチか。
(^^;
私はスマホでメールを出すとき、タイトルすら省略してますが。

そして手紙の内容。手紙を出す人、もらう人。気遣い溢れる内容に思わず涙してしまいます。キー入力に気を遣う電子メールでは、こんな文章思いつきません。

原作者の小川糸さん。勝手な想像ですが、いいところのお嬢様なのでは。話の展開からそう思ってしまいます。あの文具店と代書で生活が成り立つのか・・・。突如、むぎカフェ店長の奥さんが通り魔に殺されたことがわかりますが、その描写も最小限。品がある人には書けません。恐いお祖母ちゃんもいたのかも。
調べると清泉女子大学卒業。五反田キャンパスを思い出します。

何度か登場する多部ちゃんの不良シーン。メッシュが意外と似合う。汚い言葉に驚けます。
Σ(゚д゚;) ヌオォ!?

先代役は誰がやっているのか? しばらく気付きませんでした。雨宮カシ子役は倍賞美津子。的屋のお兄ちゃんが他界して、はや20年。それまでの苦労が皺に・・・。
(^^;
それにしてもカシ子とは。手紙を書くために生まれたような名前。前略、中略、あなかしこ。x

 


データ


放映期間:2017年04月14日 ~ 2017年06月02日
放映日時:毎週金曜 22:00 ~ 22:49(49分)
放送局:NHK
放送回数:全8話


伝えたい思い、ありませんか?
  その手紙、あなたに代わって書きますー。


出演:多部未華子、高橋克典、上地雄輔、倍賞美津子
原作:小川糸『ツバキ文具店』
受賞:第8回コンフィデンスアワード・ドラマ賞
     主演女優賞(多部未華子) 
 
 
 


エピソード

【ロケ地】
ツバキ文具店が奥にある神社・・・八雲神社
むぎカフェ ・・・神奈川県鎌倉市二階堂:アトリエ・キカ&カフェ・グラス
【第2話】雨宮鳩子とバーバラ婦人が食事に行ったフランス料理のレストラン・・・coin de rue(コアンドル)
【第3話】雨宮鳩子が5年前に通っていた新宿のデザイン専門学校・・・山野美容専門学校
【第3話】白川清太郎が白川千代をデイケアサービスに連れて行った施設・・・鎌倉清和由
【第5話】ミスターXが渡っていた踏切・・・御霊神社前の踏切
【第6話】雨宮鳩子たちが七福神めぐりで行った展望台がある大黒天のいる寺・・・長谷寺
【第6話】白川清太郎が電話をかけてきた総門・・・光明寺
【第7話】雨宮鳩子と守景蜜朗とはーたんが鉄棒を練習した公園・・・松風台公園