★[感想]カメラを止めるな!(感想1、2、3) – シネマドローム

★[感想]カメラを止めるな!(感想1、2、3)

映画好きの作った映画? カメラを止めるな!の感想です。

 
 

紹介

「最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる。」2018年、無名の新人監督と俳優達が放った大ヒット映画。
2館の単独劇場公開から4か月、300館以上の拡大ロードショー。SNSや口コミで広まった秀作。
冒頭67分の長回し、全編96分。これはゾンビ映画? コメディ映画? ファミリー映画? 熱血青春映画のようでもあり。

感想

[ 感想1 ]2019年02月19日

昨年話題になった「カメラを止めるな!」。DVDを借りて見てみました。情報を最小限に抑えて(予告すら見ていない)、観たこともあるかと思いますが、実に面白かったです。
\(^o^)/

廃墟でゾンビ映画の撮影。女優の演技に何度もNGを出す監督。監督に振り回される役者とキャスト。しかし途中から様子が一変、本物のゾンビが現れて・・・。というところまでは知っていたのですが、この部分がず~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~と長回し(カットなし)。驚きました。映画「ロープ」か、はたまたMVの「OK Go – I Won’t Let You Down -」か。結構、これが凝ってます。

ところどころ意味不明な部分がありながら、いったいどこまで続くのか。それが37分でエンドタイトル。これまた驚きました。この後の時間はどうするの!?

< ここから先はネタバレ注意!できれば映画を観てから読んでください >

実はこれは映画の中の劇中劇、テレビ放映された生ドラマという設定。生放送の長回しドラマだったのです。話は一か月前に戻り、それまでの準備や生本番中のトラブルが紹介されていきます。

凄みを利かせていた監督は実は「早い」「安い」「質はそこそこ」、バラエティの再現ドラマやカラオケの背景映像ばかり撮っている半端もの。女優は「自分は構わないのですが事務所が・・」と嫌なことはしない我儘。イケメン俳優は生意気。プロデューサに丸投げされ、やる気のないスタッフを宥め透かし本番に備える監督。

当日トラブル発生で監督役は現場に来れず、仕方なく監督が監督役をやることに。そこに「役に入り込み過ぎる性格で業界を追放」された監督の妻と、拘りとやる気の娘が加わって・・・。

順に伏線が回収されていくのが笑えます。・・・なんだ、そうだったのかって。
m(^。^)

[ 感想2 ]2019年02月26日

撮影スタッフのおじさん(細田学)が例としてわかりやすい。

前半(長回しの生ドラマ、視聴者視点)では、突然ゾンビになって戻ってくる撮影スタッフ。ゾンビの雰囲気が出ています。
中盤(生ドラマの一か月前、スタッフ・キャストの素顔)では、酒のために身を崩した役者。プロデューサーの差し入れ一升瓶に目を輝かす伏線あり。
そして後半(生ドラマのトラブルだらけの舞台裏)では、本番中に酒を飲んで、酔いつぶれた姿が、リアルなゾンビの正体という落ち。

ふつうは何気ない伏線が、最後になってそれとわかるという2段構造。でもこの映画では違います。先に結果を見せておいて、次に伏線をチラチラ、最後に結果の裏をみせるという3段構造。普通の先読みができません。そんなパターンがたくさん絡み合っているのが凄い。特に生ドラマでヒロインが小屋に逃げ込む場面。ゾンビが目の前まで来て、何もせず帰ります。伏線がない(ないと思われる)で、急に落ち。声を出して笑ってしまいました。
(^。^)

同じくヒロインがゾンビから逃げるシーン。カメラマンが転び(ゾンビに襲われた?)、横倒しに。そのまま長い時間置き去りにされる場面がありました。長回しの中でこれをやるか・・・。面白い演出と、それが劇中劇とは知らなかった時の私は思いました。実はカメラマンは腰痛持ちという伏線。元気なサブの女性カメラマンが、自分で撮りたくてしかたがないというおまけ付き。カメラが倒れたのは腰痛に耐えられなくなったからなのですが、ちょっと捻りがほしいところ。女性カメラマンになったら、大きく撮る絵が変わったというような撮影の蘊蓄が入っていると、映画好きは喜んだかも。

この映画自体の監督は映画の現場の酸いも甘いも知り尽くした苦労人・・・と想像しましたが、意外に若い人で吃驚。チャラそうな人(インタビューの写真ではいつもゾンビの真似をしている)で、さらに驚きました。
(^^;

とても印象的なのが、テレビプロデューサ、笹原芳子役の竹原芳子さん。
出オチ!? 俳優の笹野高史さんを女性にした感じ。ひょっとしたら血縁関係があるのかなぁ。特技の下駄縄跳びをm手見たいものです。

[ 感想3 ]2019年03月05日

ラスト、カメラが吊り上がって、ヒロインを俯瞰するカット。彼女の下に五芒星が見えるという重要なオチです。しかし、機材が壊れカメラを上げることができません。諦めて無難なカットに置き換えてというプロデューサーに食い下がる監督。しかし、すぐに諦める父を見て、娘が奮起。みんなで人間ピラミットを作り、カメラを吊り上げます。最後の最後、親子と仲間、絆の映画になろうとは。あぁ、プロデューサまで。さわやかな風が吹きます。
ドローンとかなくても、それなりに神の目ショット(God’s Eye View)って撮れるんだなぁ。

エンドタイトルでは、生ドラマを撮影しているキャストを撮影している本物のスタッフの映像が。ということは本物のスタッフを撮っている、さらに別のメタスタップがいるということか。
考えてみれば役者も大変。生ドラマの役者を演じる役者を演じているわけで、素は普通の人。役に入り込むのも難しそうです。このキャラ(生ドラマの登場人物)はこんな役作りをする役者(映画の中の登場人物)だろうと想像し演じる。とても、ややこしそうです。
(==;

おわり

薀蓄

冒頭の37分ワンカットのシーンは本当のトラブルと脚本としてのトラブルを混在させている。
海外タイトル『ONE CUT OF THE DEAD』。
2018年公開時のキャッチフレーズは「最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる。」「無名の新人監督と俳優達が創ったウルトラ娯楽作」。
町山智浩は2018年5月8日放送のTBSラジオ『赤江珠緒 たまむすび』で本映画について「三谷幸喜を真似したら三谷幸喜よりも面白くなってしまった事故のような映画」と評した。
キネマ旬報は上野昂志、上島春彦、吉田伊知郎の映画評を掲載し、上野が星3つ(一見の価値はあり)の評価を付け、上島と吉田が満点となる星5つ(何をおいても必見)の評価を付けた。特に吉田は「不自由さを課して壮大な自由を獲得してみせたとんでもない才人監督の登場」と監督の上田を絶賛した。
「カメラを止めるな! 会う人全員にすすめてるんだけど誰もみてくれない。本当に元気でるから観に行って欲しい?!内容とか調べずに。本当に面白いから??!!!」(指原莉乃)
「僕らの普段やっている現場について、皆さんに『こんな情熱があって、こんな嫌なことがあって』というのを恥ずかしい部分も割と全部伝えてくれている、すごくありがたい作品だったな(木村拓哉)

資料

洋題:ONE CUT OF THE DEAD
コピー:「最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる。」
監督:上田慎一郎
脚本:上田慎一郎
原作:劇団PEACE「GHOST IN THE BOX!」
制作:市橋浩治
製作総指揮:-
音楽:鈴木伸宏&伊藤翔磨、永井カイル
主題歌:山本真由美「Keep Rolling」
撮影: 曽根剛
編集:上田慎一郎

日暮隆之 / 濱津隆之
日暮真央 / 真魚
日暮晴美 / しゅはまはるみ
松本逢花 / 秋山ゆずき
神谷和明 / 長屋和彰
細田学 / 細井学

配給:ENBUゼミナール=アスミック・エース
公開:2018年6月23日
上映時間:96分
製作国:日本
言語:日本語

制作費:250万円?300万円

映画『カメラを止めるな!』予告編 – YouTube
2018年 カメラを止めるな!


 
 

本編を観るには・・・

参考・引用

映画『カメラを止めるな!』公式サイト
『カメラを止めるな!』を絶対に観るべき8つの理由!ゾンビ映画最高傑作にして大感動ファミリー映画だ! | シネマズ PLUS
ネタバレ注意!「カメラを止めるな!」上田慎一郎がキャスト13人を語る – 映画ナタリー
映画『カメラを止めるな!』あらすじネタバレと感想。ラスト結末も

更新履歴

3稿)2019年03月05日、シネマドローム
2稿)2019年02月26日、シネマドローム
初出)2019年02月19日、シネマドローム

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