★[感想]宇宙人東京に現わる

 感想記事の抜粋


原題 宇宙人東京に現わる
惹句 まもなく地球は大爆発する!全人類が死滅するこの恐怖 この戦慄をとらえた問題の空想映画!
監督 島耕二
俳優 南部彰三
女優 目黒幸子
女優 苅田とよみ
大映カラー・総天然色映画、宇宙人東京に現る の感想です。

 

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紹介

日本初のカラー特撮映画。
1956年に公開、製作は大映。監督は島耕二。出演は南部彰三、目黒幸子、苅田とよみ。
核実験を繰り返す地球人。見かねたパイラ星人、警告に来るが、みなその姿に驚き・・・。
 

 

 

感想

1956年に公開された、大映製作のSF特撮映画。核実験を繰り返す地球人に、やんわり警告に来たパイラ星人。天体Rの地球衝突から人類を救います。

なんと言ってもパイラ星人の造形、インパクトがあります。岡本太郎のデザインらしい。星形の真ん中に大きな眼(まなこ)。ポスターのように赤いと、ヒトデみたいで完璧ですが、映画の中では黒。せっかくの総天然色なのに、残念です。

帝国劇場のトップスター、青空ひかり。パイラ星人はその姿を真似、天野銀子として、地球人(日本人)に近付きます。
演じているのは苅田とよみ。日本人ばれの堀の深い顔。ギリギリ、ケバくならない化粧に感心します。
 
あまりに昔の映画。物珍しさはあるにしても退屈だなぁ、と思っていると「おっ」となるシーンが。銀子のテニスシーン。凄いジャンプでボールを打ち返します。全く特撮に見えないスムーズな動き。ワイヤーアクションみたい、昔からあったのかなぁ。
それにしても、なぜテニス? 美智子さま関係で、当時盛り上がっていたのか。
 
戦後間もない東京の姿がカラーで見れるのは貴重。宇宙軒(居酒屋)のセットも新鮮です。

昔は和やかでいいなと思います。でも「月が出た出た♪」で盛り上がる宴会。ああ言うのには参加したくない、無くなってて良かったと思います。
 
キューブリックがこの映画に触発刺され、2001年宇宙の旅を作ったという話あり。それでこの映画を見たのですが、全くそんな気配はありませんでした。残念。
( ´△`)

 
終わり

 

蘊蓄

日本初の本格的カラー空想特撮映画。

ヒトデ形の宇宙人「パイラ星人」のキャラクターデザインは芸術家・岡本太郎が担当している。ポスターやスチル写真では体の色は赤になっているが、映像中に登場するパイラ人は全て黒い体に青い眼(市販の円形蛍光灯を用いている)をしている。

パイラ人が登場した際の独特の音は、のちに怪獣・ガメラがジェット噴射で飛行する際の飛行音に転用された。

 

 

資料

原題 宇宙人東京に現わる
英題 Warning from Space
惹句 まもなく地球は大爆発する!全人類が死滅するこの恐怖 この戦慄をとらえた問題の空想映画!
脚本 小国英雄
原案 中島源太郎

監督 島耕二
制作 永田雅一
指揮
音楽 大森盛太郎
主題
撮影 渡辺公夫
編集 西井憲一
美術 間野重雄
視覚 的場徹、築地米三郎、田中捨一

俳優 磯辺直太郎(城北天文台の助手)/ 南部彰三
女優 磯辺徳子(磯辺直太朗の妻)/ 目黒幸子
俳優 磯辺徹(磯辺直太朗の息子、城北天文台の助手)/ 川崎敬三
俳優 小村芳雄(東京城北天文台長)/ 見明凡太朗
女優 小村多恵子(小村芳雄の娘、磯部徹の恋人)/ 永井ミエ子
俳優 松田英輔(物理学博士、ウリウム101を研究中)/ 山形勲
女優 松田清子(松田英輔の妻)/ 平井岐代子
女優 青空ひかり(帝国劇場のトップスター)/ 苅田とよみ
俳優 パイラ人第二号(ヒトデ形の異星人、テレパシーで話す)/ 八木沢敏
俳優 パイラ人第三号(ヒトデ形の異星人、テレパシーで話す)/ 夏木章

会社 大映
配給 大映
公開 1956年1月29日
上映 82分
国旗 日本
言語 日本語

費用
収入

 

 

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参考・引用

宇宙人東京に現わる  オフィシャルサイト : 角川映画
宇宙人東京に現わる – Wikipedia
『宇宙人東京に現わる』を観た。 – さんじゅうろうの覚え書き
宇宙人東京に現わる 〜宇宙軒で呑もうよ〜 – 月のひつじ
【関連作品】キューブリックが『2001年宇宙の旅』の参考に観た日本のSF映画『宇宙人東京に現る』 : KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック
映画「宇宙人 東京に現わる」  監督:島耕二 – 邦画評だけを見る
『宇宙人東京に現わる』 こいつは凄い! – シネマの自由時間

 

更新履歴

初出)2020-06-19、シネマドローム
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