映画スターだって、スタントマンだって、生身の人間。
撮影中に死亡事故が起きた映画6本、および死亡事故があったという噂の2本をどうぞ。
トワイライトゾーン/超次元の体験 ( 1983 )
【 作品情報 】
原題: TWILIGHT ZONE THE MOVIE
監督: ジョージ・ミラー、 ジョン・ランディス、
ジョー・ダンテ、 スティーヴン・スピルバーグ、
ダン・エイクロイド
ヴィック・モロー
スキャットマン・クローザース
ジョン・リスゴー
初公開: 1983年6月24日
上映時間: 101分
音楽: ジェリー・ゴールドスミス
原作者: ロッド・サーリング
Twilight Zone Accident ( 閲覧注意 )
TWILIGHT ZONE: THE MOVIE (1983) Trailer
【 事故 】
ヘリコプターの落下によりプロペラに巻き込まれた主演のヴィック・モローと2人の子役(ルネ陳欣怡と黎マイカ丁)が死亡。
オムニバスの第1話、ジョン・ランディス監督の「偏見の恐怖」。人種差別の強い男(ビック・モロー)がバーを出ると、なぜかそこはナチが支配する世界だった・・。差別される側の恐怖。彼の「敵」である筈のベトナム人の子供二人を、米軍から守る為に両脇に抱えて川を逃げ惑うシーン撮影中の事故だった。
ロケ地はロサンゼルス北部にあるインディアン・デューンズ・パーク。サンタ・クララ川沿いにはベトナムの村が再現され 大量の火薬もセットされていた。
撮影はスタントなし、リハーサルなしの一発勝負だった。
子供を抱え、川を渡るビックモロー。背後での大爆発に上空のヘリが制御不能状態んい。落下し子供を押しつぶし、プロペラがモローの首を刎ねた。
子役の両親と、撮影現場での安全管理の不徹底を指弾したモローの遺族がそれぞれ訴訟を起こし、監督のランディスら5人が訴追された。この事故からランディスが負った精神的な傷は深く、彼はこのショックを長く引きずることとなった。
裁判は約五年におよんだが、1987年にランディスと四人のアシスタントには無罪が言い渡されている。
ヴィック・モローは以前、ある預言者からヘリコプター事故で命を落とすと予言されていた。
日本では1984年2月に公開されたが、事故や裁判については触れられることはなかった。
【 参考 】
トワイライトゾーン/超次元の体験 – Wikipedia
「封印された作品 映画編 その6 『トワイライトゾーン/超次元の体験』」:チナリの 「自分の夢をかなえたいぞー!!」 ブログ:So-netブログ
クロウ/飛翔伝説 ( 1994 )
【 作品情報 】
原題:THE CROW
監督:アレックス・プロヤス
ブランドン・リー
アーニー・ハドソン
初公開: 1994年5月11日 (アメリカ合衆国)
音楽: グレーム・レヴェル
上映時間: 102分
【 事故 】
ブルースリーの息子ブランドン・リーが小道具に混じっていた本物の銃で撃たれ死亡。この作品が遺作となった。
舞台は歓楽に耽り荒廃した近未来都市デトロイト。四人の無法者たちのに惨殺されたック・ミュージシャンのエリックと婚約者シェリー。死の国の使者であるカラスの神秘の力を得て、不死身となったエリックは無法者達を次々と処刑して行く。
銃撃されるシーンを撮影中、使用された拳銃に空砲ではなく実弾が装填されており、発射された弾丸が腹部に当たり事故死。
なぜ実弾が装填されていたのか?銃のアップのシーンを撮るために装填していた実弾を抜き忘れた説、故意に実弾を装填した犯人がいるという説など「事故?」「陰謀?」と様々な憶測が飛び交っている。
【 参考 】
クロウ/飛翔伝説 – Wikipedia
映画にまつわる怖〜いウワサ話まとめ – NAVER まとめ
東方見聞録( 1991 )
【 作品情報 】
1992年5月18日に公開される予定だった。
(ロードショーはなし、ビデオ販売のみ)
原作:井筒和幸、阪本順治、平野美枝
監督:井筒和幸
出演:緒方直人
設楽りさ子
柴俊夫
上映時間:123 分
【 事故 】
足軽役のエキストラ(JAC、林健太郎、当時21歳)が激流に飲まれ意識不明、翌日死亡。
武者が滝つぼに落ちるシーンの撮影のため、水深2メートルの滝つぼのセットが組まれていた。エキストラは約9kgもの鎧を着せられ、手を縛られた状態でこの滝つぼに入ったところを激流に飲まれた。
この滝つぼは3ヶ月もの工期をかけ、静岡県御殿場市の山中に作り上げた高さ10メートル、幅50メートル、水深2メートルにわたる、巨大オープンセットであった。
本番はリハーサル時より水量をかなり多くされていた。ワンテイク終了後、戻ってくる際に腰あたりの水深の場所で林氏が突然沈んだ。周囲のスタッフには単なる転倒と思われたため、迅速な救助が行われず、林氏は溺死した。
林氏の遺族が井筒和幸監督・小笠原直樹助監督を業務上過失致死罪で御殿場署に告訴し、書類送検された。その後、慰謝料の支払いを条件に示談扱いとして、告訴は取り下げられた。
事故が報じられて社会問題となり、1992年5月18日に予定されていた公開は中止された。
製作会社の「ディレクターズ・カンパニー」は多額の負債を抱え倒産。
1993年8月1日にビデオリリースされ 2001年にはDVDもリリースされてた。
【 参考 】
井筒和幸 – Wikipedia
「封印された作品 映画編 その3 『東方見聞録』」 について:チナリの 「自分の夢をかなえたいぞー!!」 ブログ:So-netブログ
井筒 和幸(いづつ かずゆき) | 芸能界って犯罪グループ?! – 楽天ブログ
座頭市( 1989 )
【 事故 】
演出へのこだわりのため、真剣(日本刀)での殺陣を行ったが、子分役の俳優の頚動脈を切り死亡。
勝新太郎主演で製作された最後の座頭市作品。勝は脚本・製作・監督を兼任。勝の映画作りは完全なワンマン体制で、勝のイメージがすべてに先行し、脚本は全く無視され、撮影ではアドリブでその場で演出が変わるのが恒例だった。
撮影現場関係者らと共に広島県警から業務上過失致死罪の疑いで事情聴取を受け、奥村の使用した日本刀が撮影用の模擬刀等ではなく真剣であり、それが首を斬りつけていたことが判明した。
勝は「息子を人殺しにしてしまった」と悔やみ、一晩中泣きあかした。
迫力を出すためにスタッフが勝手に真剣を用意して奥村は真剣である事を知らなかったとされ、裁判ではその主張が採用された。
お蔵入りが懸念された『座頭市』は公開されたものの「重大事故の発生にも関わらず撮影を続行する製作姿勢」などが問題視され、非難を浴びることとなった。
【 参考 】
【撮影中に死亡】座頭市 真剣事件の真相 – NAVER まとめ
ティアーズ・オブ・ザ・サン ( 2003 )
【 作品情報 】
原題:Tears of the Sun
監督:アントワーン・フークア
ブルース・ウィリス
モニカ・ベルッチ
時間:121分
【 事故 】
パラシュートで砂浜に着地する7人、ひとり着陸できず死亡。
ナイジェリアの医師(モニカ・ベルッチ)を救うため現地に潜入する軍の特別司令官(ブルース・ウィリス)という設定。
前半の空挺シーン。ブルース・ウィリスのスタントマン、マイケル・バーバーは、着陸予定地点から大きく外れ、カリフォルニアの海へ。風にあおられて姿を消し300ヤード沖に落ちてしまった。他のスタントマンはレスキュー隊に救助されたが、マイケルはロス北部のビーチで遺体となって発見された。
すでにほとんどの撮影を終了しており、この日もウィリス、フークア監督ともに現場にはいなかった模様。
【 参考 】
ブルース・ウィリスのスタントマンが撮影中に死亡! : 映画ニュース – 映画.com
ブレインストーム ( 1983 )
【 作品情報 】
原題:BRAINSTORM
監督:ダグラス・トランブル
クリストファー・ウォーケン
ナタリー・ウッド
上映時間:106分
【 事故 】
ナタリー・ウッドが撮影期間中に水死。
夫のロバート・ワグナー、共演中のクリストファー・ウォーケン、それに船長の4人でクルージング中、船から行方不明。溺死体で発見された。
ウォーケンとは恋愛中で死の3時間前にはバーで二人で飲んでいて、ナタリーは酔っていた。また、ワグナーとウォーケンの二人は船上で口論していたということがわかり、ハリウッドではその死をめぐって大騒ぎになった。
ベン・ハー( 1959 )
【 噂話 】
騎馬戦車のシーンでスタントマンが死亡しているが、アカデミー賞をとるために事実を隠蔽していた
【 参考 】
映画撮影中に起きた事故、作品の不気味な噂。:哲学ニュースnwk
撮影中に死亡事故があった映画
ミッション ( 1986 )
【 作品情報 】
原題:THE MISSION
監督:ローランド・ジョフィ
ジェレミー・アイアンズ
ロバート・デニーロ
音楽:エンニオ・モリコーネ
脚本:ロバート・ボルト
受賞歴:アカデミー撮影賞、 パルム・ドール
【 噂話 】
十字架に磔にされ、イグアスの滝に流されるシーンで4人死亡。
磔のまま滝壺に落ちるシーンがあまりの迫力で、どのように撮影したかとスタッフに尋ねたら「勇敢なスタントマンが演じた」とのこと。しかし滝の下流では身元不明の水死体が4つ見つかっていた。
■ the mission trailer ■