★[感想]私は告白する

 感想記事の抜粋


原題 I Confess
惹句
監督 アルフレッド・ヒッチコック
俳優 モンゴメリー・クリフト
女優 アン・バクスター
俳優 カール・マルデン
俳優 O・E・ハッセ
懺悔で殺人を告白された神父、その神父が事件の容疑者に。懺悔の内容は話すことができない・・ってどうするの!? 私は告白する の感想です。

 

 

作品紹介

カナダ・ケベック州、夜の教会。ローガン神父を呼び止めたのは使用人のオットー。懺悔室で告白します。

「私は人を殺しました」

驚くローガン神父、妻を思うと自首はできないと言うオットー。

翌朝、事件が明るみになり、警察が捜査を開始。疑いを持たれたのはローガン神父でした。懺悔の内容は他言できず、窮地に追い込まれるローガン。そのローガン自身にも公にできない秘密があったのでした。
1954年日本公開のサスペンス。監督はアルフレッド・ヒッチコック、出演はモンゴメリー・クリフト、アン・バクスター。原作はフランスの戯曲『Nos Deux Consciences』
 

 

感想

気になっていた映画のひとつ「私は告白する」。やっと見ることができました、それも日本語吹き替え版で。吹き替え版なんて、今や販売すらしてないのに、プライムビデオって便利。Amazonって凄いなぁ。

気になっていた理由。ひとつはヒッチコック作品であること、そしてもうひとつはその設定です。

今でも、ドラマの殺人事件は意外な犯人オチが多いです。それに猟奇のスパイスを加えたり、トリックを和えてみたり。でも、60年以上も前のこの映画は違います。

犯人はすでにわかってる。観客にだけでなく、犯人と疑われる人も犯人を知っている(つまり探す必要がない)。そして警察に疑われる(じっとはしてられない)。この状況で話はどう進むんだろ? 90分ももつのか? そこに興味を持ちました、全然先が想像出来ない。

神父が耐えられず、警察に話すのか? 「I confess」(原題)の I は神父なのか。でも、それだと後味が悪い終わり方。客を呼ぶ映画にならない気がします。犯人自ら告白するという手もあるが、ドイツの移民、オットー。彼をどう、その状況に追い込むのか。

・・・それにしても、いくら懺悔とはいえ、殺人を告白するかなぁ。

<ここからはネタバレ、できれば映画を観てから読んで下さい>

物語は国会議員の妻ルースにスポットが。そして神父の嫌疑をはらすために彼女は警察で告白します。

彼女はローガン神父の元カノ。相思相愛だった二人は戦争で離ればなれに。長年待ったルースは諦め、ピエールと結婚。その後、突然帰還したローガンと会い、それをヴィレットに見られ、脅されます。その脅してた男が、物取りに入ったオットーが殺した男だったのです。

しかし、ルースの告白は逆効果。動機が明らかになったと、警察はローガンを告訴、裁判にかけます。
 
緊迫した法廷シーン。友人のようだったロバートソン検事の豹変に驚きます。オットーが証言に立ち、ローガンに不利な証言を。神父と私の気持ちを逆なでします。オットーをまずは悪者確定させたか。一種の死亡フラグだな。

陪審員の判断は推定無罪、ローガンは釈放されます。ちょっと意外。裁判所の廊下でマスコミの質問攻めに合うローガン、外に出ると街の人や警官が彼に敵意の目を向けます。

罵声を浴びるローガン神父。いたたまれないシーン。ローガン神父って、サンダーバードに出てくる人形みたいだなぁ。サンダーバードに出てくる人形が、ローガン神父みたいなのか。

一番いたたまれなくなったのが、真実を知るオットーの妻。神父に駆け寄り、謝り、彼は無実だと証言します。それを見たオットーは彼女を撃ち、逃亡します。妻の為ではなかったのか・・・。後は想像通りの展開になります。

残念だったこと。ヒッチコックのモノクロ時代の傑作にある、驚きのシーンがなかったこと。飛行機の墜落(海外特派員)、メリーゴーランドの暴走(見知らぬ乗客)、屋敷の炎上(レベッカ)のような、昔の映画とは思えないスペクタクルなシーンを期待してたのに。こじんまり、まとまってしまってます。制作費がなかったのか。

それが無理でも、コップの中に電球を入れて光らせたり(断崖)、ピストルを持つ手が、こちらを向いたり(白い恐怖)、あっと言うカットが欲しかったところです。

でも、法廷のシーンからエンドクレジットまでの、たたみかける展開。さすがヒッチコックと言うところ。面白かったです。

真犯人がマイケル(ローガン神父)ではないとわかった瞬間、すぐさまその場を離れるルース。無事とわかったところで、マイケルはルースにとって、本当に過去の人に。人の良いピエール(ルースの夫)が、救われたようで、安心しました。

 

終わり

蘊蓄

アルフレッド・ヒッチコックのカメオ出演
0時間01分 階段から続く道を横切る。

資料

原題 I Confess
英題 I Confess
惹句
脚本 ウィリアム・アーチボルド
原作

監督 アルフレッド・ヒッチコック
制作 アルフレッド・ヒッチコック、シドニー・バーンスタイン
指揮
音楽 ディミトリ・ティオムキン
主題
撮影 ロバート・バークス
編集 ルディ・フェア
美術 テッド・ハワース

俳優 マイケル・ローガン(神父)/ モンゴメリー・クリフト
女優 ルース・グランドフォート(国会議員の妻)/ アン・バクスター
俳優 ラルー警視 / カール・マルデン
俳優 オットー・ケラー / O・E・ハッセ
俳優 ヴィレット(事件の被害者)/ オヴィラ・レガーレ

会社 ワーナー・ブラザース
配給 ワーナー・ブラザース
公開 1954年4月15日
上映 95分
国旗 アメリカ合衆国
言語 英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語

費用
収入

 

 

本編を観るには・・・

関連 ~ 神父が主人公の映画

 

参考・引用

私は告白する – Wikipedia
私は告白する(DVD) ヒッチコック22 | アレレの映画メモランダム/休日は映画の気分
私は告白する – 解説・レビュー・評価 | 映画ポップコーン
ドイツの神父、懺悔室で信者から凶器を手渡される。 | Narinari.com
懺悔室?教会で神父さんに懺悔するときは完全に秘密を守ってくれるんですか?犯罪… – Yahoo!知恵袋
アルフレッド・ヒッチコックのカメオ出演一覧 – Wikipedia

 

更新履歴

初出)2020年11月11日、シネマドローム
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