★[感想]永遠と一日【ネタバレ】

 感想記事の抜粋


原題 Μιά αιωνιότητα και μιά μέρα
惹句
監督 テオ・アンゲロプロス
俳優 ブルーノ・ガンツ
女優 イザベル・ルノー
俳優 アキレアス・スケヴィス
俳優 ファブリツィオ・ベンティヴォリオ
蘊蓄
1999年パルム・ドール受賞、永遠と一日の感想です。
【発掘】困ったことに、まったく覚えていない(^^;
※ この記事は 2001年05月13日に「東京つまみ食い」にアップしたものです。

 


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作品紹介

’98年カンヌ映画祭でパルムドール大賞を受賞したテオ・アンゲロプロス作品。
『ベルリン・天使の詩』のブルーノ・カンツ主演。友人の強い勧めでDVDを購入しました。
 

 

あらすじ

北ギリシャの港町テッサロニキ。重い病に侵された老詩人アレクサンドレは死を覚悟していた。明日からは病院での生活。その前に最後の一日をどう過ごすか・・・。
アレクサンドレは飼い犬を預けに行った娘の家で、亡き妻の手紙があることを知る。そこには彼が気付いていなかった妻の想いが記されていた。蘇る30年前の夏の日。
街に出たアレクサンドレは難民の少年を助ける。少年を祖国のアルバニアに送り届けようとするアレクサンドレ、しかし少年は彼から離れようとしない。なんとか国境まで辿り着くが、そこで見たアルバニアの現実にアレクサンドレは少年を連れ帰る。最後の一日、残りの時間を彼は少年と過ごす。彼は少年に19世紀の詩人ソロモスの話をし、そこに妻との思い出、母との別れが交錯する。
 

感想

映像がとても美しい。現実世界の冬のくすんだ空と回想シーンの青空と海、白い服。少年の黄色いジャンバー、ゆったりと流れる川と遺跡、夜を走る市内バス。どれも風景に溶け込んで、一枚の写真としても使えそう。そこにメランコリーな音楽が重なって、とても美しい。
現実世界と回想シーンの境界線がなく、アレクサンドレはいつも同じ姿で登場するのもうまい。(少年時代は別)。辛い話なのに主人公が「しかめっ面」をしないものよかった。

終わり

ワンシーン

<ネタばれ注意!>

少年をアルバニアに戻そうとする国境で、何十もの死体がぶら下がっている鉄条網。バスに乗り込んで来た学生が室内楽を演奏する場面と印象的なシーンが多い映画でしたが、やはりラストにジーンときました。
少年とも別れ浜辺の家に戻ったアレクサンドレ。扉の向こうに30年前のあの夏の日が見えます。そして妻アンナが彼を迎えます。「永遠と一日」、アレクサンドレの※「明日とは何か」の問いに妻はそう答えます。やがてアンナも消え、海に向かって叫ぶアレクサンドレに母の呼ぶ声が聞こえます。
切ない終わり方ですね。
※字幕上のアレクサンドレの問いは「明日の時の長さは?」でした。

 

資料

原題 Μιά αιωνιότητα και μιά μέρα
英題 Eternity and a Day
惹句
脚本 テオ・アンゲロプロス
原作

監督 テオ・アンゲロプロス
製作 テオ・アンゲロプロス、ジョルジオ・シルヴァーニ 他
指揮 テオ・アンゲロプロス
音楽 エレニ・カラインドルー
主題
撮影 ジョルゴス・アルヴァニティス、アンドレアス・シナノス
編集 ヤニス・ツィツォプロス
美術 ヨルゴス・パッツァス

俳優 アレクサンドロス / ブルーノ・ガンツ
女優 妻アンナ / イザベル・ルノー
俳優 少年 / アキレアス・スケヴィス
俳優 詩人ソロモス / ファブリツィオ・ベンティヴォリオ
女優 母 / デスピナ・ベベデリ
女優 娘カテリーナ / イリス・アジアントニウ
俳優 エレニ・ゲラシミドゥ / ウラニア
俳優 娘婿ニコス / ヴァシリス・シメニス

会社
配給 フランス映画社
公開 1999年04月17日
上映 132分
国旗 ギリシャ、フランス、イタリア
言語 ギリシア語

費用
収入
 


 

本編を観るには・・・

 

参考・引用

永遠と一日 – Wikipedia

 

更新履歴

2稿)2021年08月03日、シネマドローム
初出)2001年05月13日、シネマドローム
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