★[感想]キル・ビル【ネタバレ】

● クライマックスは青葉屋での100人切り。キル・ビルの感想です。

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作品紹介

● 鬼才タランティーノ、6年ぶりの新作。監督作品4作目。
● 3時間超の大作はVol.1と2の2部作に分かれ公開。Vol.1の舞台の中心は沖縄、東京。クライマックスは青葉屋での100人切り
 
 


Kill Bill Vol. 1
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物語

● 4年の眠りから覚めたブライド。彼女の脳裏に浮かぶ4人の顔。教会に現れた暗殺団は、結婚式を惨劇に変えた。夫も腹の子供も殺されたブライド。彼女に残されたのは《 復讐 》の二文字のみ
 


The Bride’s Revenge
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感想

《ネタばれ注意》

● 映画館は久しぶり。月1回は映画館へ行くというのが、健康法のひとつなのに。
(^^;

久しぶりの一本に選んだのは《 キル・ビル 》、タランティーノ監督です。トレーラー(予告CM)がカッコよかったので、見に来ました。日本が舞台の復讐劇だとか。上映開始すぐに吃驚。タイトルバックの終りに「深作欣二に捧ぐ」の文字が。ヤクザ映画好きとは聞いていたが・・・。

● リンチにあったブライド(ユマ・サーマン)が、ビルとのネチネチした会話の途中、頭を打ち抜かれるシーン。ブライドがヴェルニタの家を訪ね、部屋の中で始まるナイフでの死闘。ヴェルニタの娘を気遣い、一時休戦するも、恨みを晴らすためには、ヴェルニタを殺し、彼女の娘を殺し、彼女の夫も殺すと凄むところ。回想シーンに移り、教会での惨劇を死体だけで見せるところ。そのまま過去のシーンが続き、意識のないブライドを薬殺しようと現われるエル・ドライバーとそれを追うカメラ。スクリーンが左右に分かれて、左に眠り続けるブライド、右に近づいて来るドライバー。冒頭~前半はテンポよく、巧い話運びで、どんどん引き込まれてしまいます。
 
そして、ヤクザの親分になっているイシイ(ルーシー・リュー)を追って日本へ。イシイの生い立ちが、何とアニメーションで説明されます。内容はまさに任侠もの。アニメ好きとは聞いていたが・・・。まさか演歌まで流すとは。

沖縄で千葉真一が変な寿司屋で出て来たと思ったら、実は伝説の刀鍛冶-服部半蔵。この辺から映画はつっこみどころ満載、バイオレンスだけが売りの三流マンガみたいになってしまいます。名刀ハットリ・ハンゾウを手にしたブライドは、日本刀を片手に飛行機に乗り込み!? 東京へ。青葉屋での対決が始まります。
 
イシイの率いる「クレイジー88’s」、ボディガードの「GOGO夕張」。メンバーは変なマスクをしていて、見るからにそんな人はいない。(加藤マスクと言うらしい。グリーン ホーネット、古!ブルース・リーが出てたらしいが、さすがに知らない)
カタコトの日本語で啖呵(たんか)を切り合う、ブライドとイシイ。さらにテンポが崩れます。名刀ハットリハンゾウの威力、バッタバッタと敵を切り倒すブライド。腕が飛び、足が飛び、首が飛ぶ。ご丁寧に階段落ち(蒲田行進曲)まで。暴れん坊将軍や水戸黄門だと不自然に感じないけど、これはなんか不自然。夕張との対決もマンガだ。
取り巻きの数人相手の立ち回りはまだしも、後からやってきたヤクザ100人を斬っていくシーンは正直がっかり。どうして拳銃を使わないのか? 最後のイシイとの対決も、緊迫感が残ってませんでした。
 
予想外という点では合格点。前半がよかっただけに、もうちょっとなんとかしてほしかった。ネット上でも駄作とか、怒りを覚えるとかという批評が多いようです。
 
 


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ワンシーン

<ネタばれ本当に注意>

● なんといってもラストシーン。ビルへの見せしめにとソフィーの命の助けるブライド。ソフィーはビルに有りのままを伝えます。その彼女にビルは訊ねます。

「彼女は娘が生きていることを知っているのか?」

最初に出てきたヴェルニタの娘が、本当はブライドの娘なのだろうか?ほとんどしゃべらなかったし。でもあの子は黒人だった。ブライドはビルの子だといっていたが、2人とも白人だし…。Vol.2を見たくさせる巧みな終わり方でした
 

薀蓄

● 公式Webではタイトルの後、20回クリックして、100キー叩かないと先に進めない
 

資料

● 製作 / ローレンス・ベンダー
● 監督 / クエンティン・タランティーノ
● 脚本 / クエンティン・タランティーノ
● 美術 / 種田陽平
● アクション・コーディネーター / ユエン・ウーピン
● アニメーション / プロダクションIG

♀ ザ・ブライド(ブラックマンバ)/ ユマ・サーマン
♀ オーレン・イシイ(コットンマウス)/ ルーシー・リュー
♂ ビル / デヴィット・キャラダイン
♀ ユキ・ユウバリ(GOGO夕張)/ 栗山千明
♂ 服部半蔵(刀鍛冶)/ サニー千葉
♀ エル・ドライバー(カリフォルニア・マウンテン・スネーク)/ ダリル・ハンナ
♀ ソフィー・ファタール(弁護士)/ ジュリー・ドレフェス
♀ ヴェルニタ(コッパーヘッド)/ ヴィヴィカ・A・フォックス
♂ バド(サイドワインダー)/ マイケル・マドセン

1h53 ギャガ=ヒューマックス

【 Youtube 】Kill Bill Volume 1 – Official Trailer HD (2003) – YouTube


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参考

キル・ビル – Wikipedia

更新履歴

2稿)2016年05月07日、シネマドローム
初出)2003年11月03日、東京つまみ食い

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