★[感想]太陽を盗んだ男【ネタバレ】

 感想記事の抜粋


原題 The man who stole the sun
惹句
監督 長谷川和彦
俳優 城戸誠 / 沢田研二
俳優 山下満州男警部 / 菅原文太
女優 沢井零子 / 池上季実子
俳優 田中警察庁長官 / 北村和夫
蘊蓄 何度やっても貧乏揺すりをやるので長谷川が遂にキレ「文太サー、また肩!」と言ってしまい、現場が凍り付いた。
ジュリーvs菅原文太、太陽を盗んだ男の感想です。
【発掘】ゲリラ撮影が称えらえた時代、プルトニュームだって盗みます。(^^;

 

 
 

作品紹介

自分のアパートで原爆を製造した中学教師。国家を相手に理不尽な要求を突きつける。
1979年度 キネマ旬報ベストテン第2位。
 

 

感想

《 ネタバレ注意 》

原子力発電所からプルトニウムを盗み、アパートの一室で原爆を作る。その原爆を盾に気まぐれな要求を繰り返す犯人、城戸誠 (沢田研二)。必死に追う警部、山下満州男(菅原文太)。でも有頂天の犯人は、自分の髪の毛が抜け始めているのに気付いていなかった・・・。

期待し過ぎで見たせいか、ちょっとがっかり。如何せん、テンポが悪い。それに原爆を作る作業を延々と見せる意味は何? 東海村からプルトニュウムを一人で盗み出す何てことは、安全神話が現役の当時の方が無理があったのでは。
(^_^;

犯人の要求が「ナイター放送を延長しろ」とか「ローリングストーンの日本公演」とか、要求が小者。逆に他の話にない意外性あり。TOKYUデパートを丸々封鎖して、犯人を追い詰める警察の機動力にも驚き。ジュリー、菅原文太、池上季実子以外にも風間杜夫、水谷豊らの若い姿、1970年代の新宿の姿が見れたのも収穫。

ネット上の蘊蓄や、撮影秘話を読むと驚くことが多々。本編より面白い。順法なんて考え無し、やったもん勝ちな撮影だったもよう。今では考えられません。詳しくは後述「蘊蓄」に書きました。

終わり

蘊蓄

沢田は1978年夏に長谷川から話を聞いて、以降、役柄に合わせ、食事制限と体力作りを重ね役作りを行った。またこの映画のために1979年2月から4月まで、当時の自宅の近所にあった上北沢自動車学校に通い、自動車免許を取った。

城戸が妊婦に化けて国会議事堂に潜入するシーンは、美形の沢田だから長谷川が思いついたアイデア。内容から撮影許可は降りないので、逮捕覚悟の隠し撮りである。

長谷川は初めてがっつり沢田と仕事をして、ナルシスティックで華美なヤツかと思っていたら、凄い硬派で、長谷川は沢田を「沢田」と、スタッフは「沢田さん」と呼び、沢田もそう呼ばないと返事をしなかったという。

何度やっても貧乏揺すりをやるので長谷川が遂にキレ「文太サー、また肩!」と言ってしまい、現場が凍り付いた。長谷川は「文太さん」と言ったつもりだったが、ベテランスタッフに呼び出され、「ゴジ、いくら何でも『文太サー』はさすがに態度デカいだろ」と怒られた。

首都高でのカーチェイスも許可が下りる見通しが立たなかったため、スタッフが撮影箇所の後方で、わざと4台の自動車をノロノロ運転で走り、一般の自動車が前に行かさないようにして撮影した。製作担当は延べ2、30名検挙されているという。

プロデューサーの山本は途中で「これは破産するな」と思った。そこで山本は確実にヒットが見込める映画を並行して作り、その金を本作に充てようと考えた。そこで目を付けたのが、いしいひさいちの漫画『がんばれ!!タブチくん!!』だった。

第一の要求であるナイター中継の延長放送は、当時としては珍しく、中継時間の延長が行われるようになったのは1980年代以降である。

池上季実子の役は山口百恵だったかも知れない。

資料

原題 The man who stole the sun
英題 Taiyō o Nusunda Otoko
惹句
脚本 長谷川和彦、レナード・シュレイダー
原作 レナード・シュレイダー

監督 長谷川和彦
制作
製作 山本又一朗
指揮 伊地智啓
音楽 作曲・井上堯之、編曲・星勝
主題
撮影 鈴木達夫
編集 鈴木晄
美術 横尾嘉良

俳優 城戸誠(中学校の理科教師)/ 沢田研二
俳優 山下満州男警部 / 菅原文太
女優 沢井零子(ゼロ)/ 池上季実子
俳優 田中警察庁長官 / 北村和夫
俳優 仲山総理大臣秘書 / 神山繁
俳優 市川博 / 佐藤慶
俳優 バスジャック犯・山崎留吉 / 伊藤雄之助

会社 キティ・フィルム
配給 東宝
公開 1979年10月6日
上映 147分
国旗 日本
言語 日本語

費用
収入
 


 

本編を観るには・・・

参考・引用

太陽を盗んだ男 – Wikipedia
「太陽を盗んだ男」 不自由な今こそ憧れる、不謹慎と無茶の最強エンタメ ネタバレややあり | MOJIの映画レビュー
147分が一瞬で過ぎる!70年代をつめこんだカルト映画の大傑作!『太陽を盗んだ男』(一日一本短評を載せる映画館スタッフ[その102])|元町映画館|note

 

更新履歴

2稿)2021年07月16日、シネマドローム
初出)2004年12月13日、東京つまみ食い
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