★［感想］仮面病棟【ネタバレ】

　感想記事の抜粋

原題仮面病棟
惹句－
監督木村ひさし
俳優坂口健太郎
女優永野芽郁
女優内田理央
女優江口のりこ
俳優高嶋政伸
2020年03月公開、仮面病棟の感想です。

作品紹介

原作は知念実希人の同名ミステリ小説。病棟シリーズの第1作め。
手配中のコンビニ強盗が病院に立てこもり、当直のバイト医師が巻き込まれる。犯人の真の目的は何か？そして不可解な院長の行動は？この病院は何かを隠している・・・。
2020年冬公開。監督は木村ひさし、出演は坂口健太郎、永野芽郁、高嶋政伸。
　

仮面病棟 (実業之日本社文庫)

感想

療養型病院、田所病院。鉄格子で閉ざされた元精神科病院。見習い外科医の速水は、先輩医師小堺に頼まれ、急遽当直のバイトに就くことになる。プロポーズ直前に恋人の洋子を交通事故で失くした速水。休職明け、リハビリがてらにと当直を頼んだ小堺は、その洋子の兄だった。

何もなければ数時間で終わる当直。宿直室でうとうとする速水は、内線電話に起こされる。発信元は一階、一階に病室はないはずだが・・・。すぐに来てほしいと言う看護師。ロビーに降りた速水が見たのは、腹部から血を流した女性。驚く速水、怯える看護師。後ろからピエロのマスクを被った男が声をかける。
「いますぐ、その女を治療しろ」。

コンビニ強盗が目撃者の女子大生を撃ち、手当てをするために病院に来た。・・・何か不自然、他の目的がありそう。対応する医師や看護師の態度もおかしい。速水と速水の手当てを受けた女子大生川崎瞳は、やがて病院の秘密、ピエロの真の目的を知ることとなる。というストーリーです。

テンポよく進むストーリー、緊張感が途切れない展開。でも過激な描写はない令和仕様。ピエロの正体と影で操る黒幕、予想外の展開。児童書版や愛蔵版が出版されたと言うのもうなづけます。

女子大生川崎瞳役は永野芽郁。どこかで見たことがあると思ったら、3年A組 -今から皆さんは、人質です-で、学級委員長茅野さくら役の女優（ひと）でした。

調べると朝ドラ「半分、青い。」でヒロインも演（や）ってる人気女優、UQモバイルの三人娘（深田恭子、多部未華子）の一人だったのには驚きました。・・・同じ人に見えない。
（＾＿＾；
　

＜ここからはネタバレ、できれば映画を観てから読んで下さい＞

ピエロの正体は速水の先輩、小堺。そう思わせるミスリードだろうと思って見てたら、その通りだったのには、微笑みました。逆にそれが狙いだったのか。

ピエロも医院長も死んで事件は決着。でも釈然としない速水は黒幕の存在に気が付きます。それが川崎瞳なのには、驚きました。その正体は姉の敵を討つために、身元不明のまま入院している患者のひとり。事件は病院ぐるみの臓器売買、その証拠をつかむための狂言でした。

ネットの評判はいまひとつ。容赦のない評価もたくさん見掛けました。期待が大き過ぎたのか。なんの予備知識なく、見た私は、十分楽しめました。

それにしても、高嶋政伸。最近こんな役ばかりだなぁ、ホテルマンだった頃が懐かしい。

終わり
　

蘊蓄

原作者の知念実希人が脚本に参加している（木村ひさしとの共同執筆）。主人公・速水の苗字の読みが「はやみず」から「はやみ」に、ヒロインの名前が「川崎愛美」から「川崎瞳」に変更されるなど、原作から改変されている。
当初、3月7日に公開記念舞台挨拶を行う予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止となった。全国326スクリーンで公開され、3月7、8日の土日2日間で動員7万7000人、興収1億500万円になり映画観客動員ランキング（興行通信社調べ）で初登場第2位となった。

（仮面病棟 – Wikipedia）

仮面病棟愛蔵版

資料

原題仮面病棟
英題－
惹句病院（ナゾ）の仮面を暴け。
脚本知念実希人、木村ひさし
原作知念実希人『仮面病棟』

監督木村ひさし
制作森川真行、田口生己
指揮濱名一哉
音楽やまだ豊
主題 UVERworld『AS ONE』
撮影葛西誉仁
編集富永孝
美術高橋達也

俳優速水秀悟（見習い外科医）/ 坂口健太郎
女優川崎瞳（強盗に撃たれた女子大生）/ 永野芽郁
女優佐々木香（看護師）/ 内田理央
女優東野良子（看護師）/ 江口のりこ
女優菜緒（瞳の姉）/ 朝倉あき
俳優小堺司（速水の先輩医師）/ 大谷
俳優宮田勝仁（理学療法士）/ 笠松将
俳優角倉（捜査一課管理官）/ 笠松将
俳優金本（速水を取り調べる刑事）/ 鈴木浩介
俳優田所三郎（田所医院病院長）/ 嶋政伸
俳優国平義央（元内閣総理大臣）/ 小野武彦