★[感想]本能寺ホテル【蘊蓄追加】

 感想記事の抜粋


原題 本能寺ホテル
惹句 私が過ごした一日は、信長の最後の一日だった
監督 鈴木雅之
女優 綾瀬はるか
俳優 堤真一
俳優 濱田岳
俳優 平山浩行
信長の映画多過ぎ、本能寺ホテルの感想です。

 

 

紹介

2017年公開、綾瀬はるか・堤真一主演のコメディタッチのSF映画。
監督は『プリンセス トヨトミ』の鈴木雅之。
ホテルのエレベーターを降りた繭子、そこは戦国時代の本能寺。本能寺の変が起こる1日前だった。
 
 

感想

[ 感想1、2019-03-20 ]

綾瀬はるか主演のタイムスリップ・しっとりコメディです。勤めていた会社が突如、倒産。成り行きで結婚を決めた繭子。彼の実家がある京都へ。ホテルに到着、しかし部屋がない。間違えて来月を予約していたらしい。

途方にくれ京都の町をさまよう繭子、たどり着いたのは、その名も本能寺ホテル。年季の入ったビルディングにベテラン支配人が一人だけ。やっと部屋で落ち着ける、そう思った繭子でしたが、エレベーターを降りるとそこは・・・、ここはどこ?

大勢の侍、そして親方様と呼ばれ、恐れられるあの男は? 一度、二度、三度。現代と過去を行ったり来たり。やがて繭子はここが戦国時代の京都、本能寺の変の舞台、本能寺であることに気が付きます。
信長の志を知った繭子は、明智光秀の裏切りを告げるが、その時信長は・・・というのがストーリーです。

過去に行く方法がわからないところが面白い。加藤諒の配っていた人気のないチラシがポイントになろうとは。終わり方も好きです。

[ 感想2、2019-03-26 ]

主演、倉本繭子役は綾瀬はるか。学校を卒業したら就職、やがて結婚。流されて生きてきた自分。これじゃ駄目と思い始める元OLです。ちょっと天然。突然、周りを考えない行動力を発揮。素の演技? 適役でした。

信長役は堤真一。他のドラマや映画に出てくる信長に比べると、かなり真っ当な親方様。ちょっと迫力不足かなとも思いましたが、うまくまとめています。廊下が汚れているとか言ってほしかったなぁ。
(^^;
タイムスリップして戻ってきた繭子が突然現れ、吃驚するシーンは笑いました。

ムロツヨシ、濱田岳、加藤諒。しばらく区別がつかなかったのですが、最近できるようになりました。森蘭丸役は濱田岳。繭子に翻弄される一番の被害者。慌てる姿が笑えます。終盤〆てくれるし。ちなみに加藤諒も出演。冒頭、現代の京都でチラシを配ってます。だれも見向きもしないチラシ。まさかこのチラシが歴史を守ることになろうとは。

近藤正臣と風間杜夫。ベテラン俳優2人が映画のポイントポイントで映画に引き込んでくれます。近藤正臣は繭子の婚約者の父親役。足でピアノを弾いてから幾年月。いつの間にか演技派になっていました。風間杜夫は本能寺ホテルの支配人役。日々、宿泊客の対応に奔走。なんともない役に味を出しています。物語の締めくくりも。こういう終わり方が好き。

[ 感想3、2019-04-03 ]

<< ここからはネタばれ、映画を観てから読んでくださいね >>

現代に戻ってきた繭子、いても立ってもいられません。過去の世界では今夜が本能寺の変、「敵は本能寺にあり」決行の時。過去に戻った繭子は信長のもとへ。自分の正体を告げ、警告しようとする繭子を止め、信長は言います。

「そのほうは、遠い未来から来たのであろう。」

ずばり言い当てる信長、驚く繭子。でも今は一刻を争う時。光秀の謀反を話し、すぐに本能寺から逃げるように勧め、繭子は現代に戻ります。

「わたし、歴史を変えちゃった。」つぶやく繭子。

繭子は前に聞いた質問をもう一度支配人に尋ねます。どうして本能寺ホテルなんて、縁起の悪い名前にしたのですか? でも支配人の答えも前と同じ。

「えっ?歴史は変わってないの!?」

信長は繭子の持ち込んだチラシを見て、そこに移る人々の笑顔から、未来が平和になることを知り、そのまま歴史を受け入れることにしたというオチです。・・・なるほど面白い。戦国時代の人が写真を見たら、もっと驚くだろうなぁ。なんで平然としているかと思ったら、そういうオチに使う予定だったのね。

物語には続きがあり、その後もう一度、繭子は過去に戻り、信長の真意を知ります。繭子の婚約は解消、繭子は見つけた目標(歴史教師になる)に向かって歩きだします。信長がそうしたように、婚約者の父親がそうしたように。

過去と現代。京都の変わらぬ自然、平和な街並みが物語を彩ります。そうだ!京都へ行こう、新しい「志(こころざし)」が見つかるかもしれないぞ。そう思える映画でした。

おわり

薀蓄

ちなみに、映画中で使われた金平糖の「緑寿庵清水」は実在する京都老舗のお店で、繭子が金平糖を購入するシーンも、緑寿庵清水の実店舗でロケをしたそうです。
この、「ぶりぶりぎっちょう(振り振り毬杖)」は、古くから日本で遊ばれてきたボールゲームの名称です。ゲートボールのスティックのような形状の棒で、木製の玉を打ちあって遊び、平安時代~江戸初期にかけて流行したそうです。

本能寺の「能」の字は今では使われていない字になっている。本能寺のサイトの説明によれば、このことについて「度重なって焼き討ちに遭っているため。

本能寺ホテル・・・施設内に建てられたセットのため存在しない
本能寺(表の門)・・・随心院
本能寺(庭と廊下)・・・東福寺
本能寺(お茶会)・・・亀山本徳寺
本能寺(食堂、廊下)・・・妙心寺
本能寺(廊下)・・・西教寺
倉本繭子が金平糖を買った店・・・緑寿庵清水
倉本繭子と吉岡恭一がいた吉岡征次郎が営む料亭「よし岡」・・・渉成園(東本願寺)※枳殻邸
倉本繭子と吉岡征次郎が話していたレストラン・・・鮒鶴

 
 

 

資料

原題 本能寺ホテル
英題
惹句 私が過ごした一日は、信長の最後の一日だった
脚本 相沢友子
原作

監督 鈴木雅之
制作 小川晋一、市川南、堀義貴
指揮
音楽 佐藤直紀
主題
撮影 江原祥二
編集 田口拓也
美術 あべ木陽次、吉澤祥子
視覚 西尾健太郎、赤羽智史

女優 倉本繭子 / 綾瀬はるか
俳優 織田信長 / 堤真一
俳優 森蘭丸 / 濱田岳
俳優 吉岡恭一 / 平山浩行
俳優 本能寺ホテル支配人 / 風間杜夫
俳優 明智光秀 / 高嶋政宏
俳優 吉岡征次郎 / 近藤正臣
 
会社 FILM
配給 東宝
公開 2017年01月14日
上映 119分
国旗 日本
言語 日本語

費用
収入 10.1億円

 
 


 
 

本編を観るには・・・

参考・引用

本能寺ホテル – Wikipedia
面白いけどやや残念!? 映画『本能寺ホテル』 – 日経トレンディネット
『本能寺ホテル』あらすじ(ネタバレ有)・キャスト【綾瀬はるか主演!公開直前にパクリ疑惑?】 | ciatr[シアター]
本能寺ホテル 感想・レビュー|映画の時間


 
 
 

更新履歴

4稿)2021年01月02日、シネマドローム、蘊蓄追加
3稿)2019年04月03日、シネマドローム、感想3追加
2稿)2019年03月26日、シネマドローム、感想2追加
初出)2019年03月20日、シネマドローム
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