● ラストステージを見てから、もう一度。TRICK~劇場版~の感想です。
作品紹介
● テレビ朝日の深夜ドラマ《 トリック 》。一部の熱狂的ファン(私もその一人)に応えての映画化。初日の舞台挨拶を目当てに1000人の行列が出来たそうです。
あらすじ
● 「糸節村では300年に一度、大きな災いが襲うという」村の青年団長神崎は村人達の不安を取り去るため、神さまを演じてくれる人を探していた。そこで選んだのが奈緒子。彼女の無名さがピッタリなのだ。神崎と共に糸節村に向かう奈緒子。しかし村には既に3人の自称神様が現れていた。村長は本物を見極める為に4人の神様を対決させることに。奈緒子ピンチ!
感想
● 初日ということで地元の映画館もほぼ満員の盛況でした。幕が上がると森山周一郎のナレーションが。おぉ!これはTRICK1のパターン(やっぱりTRICKは2より1)。突然TRICK(堤)ワールドに入り込みました。かなり期待して観てたんですが、最後の盛り上がりが今ひとつ。テレビで十分だったのでは・・・というのが全体的な感想でした。でもトリックの魅力はストーリーというよりは・・・。
1)上田と奈緒子と掛け合い。
かたや日本科学技術大学教授、上田次郎。天才物理学者。超常現象は信じていないがすぐに騙される(時には気絶)。通信講座で学んだ空手の達人。エリート特有の鼻持ちなさを持つ。
かたや売れない手品師、山田奈緒子。家賃もろくに払えない。今は亡き有名なマジシャンの父。書道家の母を持つ。大の時代劇好き。
この二人の掛け合いが笑わせてくれます。簡単に騙される上田に、呆れたように種を明かす奈緒子。この立場の逆転が笑えます。映画では上田の同窓会で集まったエリートの前で奈緒子が手品を披露。散々に馬鹿にされてしまいます。上田に当る奈緒子でしたが、逆に油を注がれ、怒った奈緒子はバックで近くの車のミラーを吹っ飛ばしていました。二人が話しているだけで笑ってしまうので、私には評価はちょっと無理。
2)マスクマジシャン吃驚の種明し
今までのテレビでは余り触れられなかった手品の種。《 これマジ! 》や《 マスクマジシャン 》よりも先に種明かしを始めたのはTRICK1だったと思います。クレームがあったのか、ネタが尽きたのか、TRCIK2では少なかったですが。映画では神様001、002、003それぞれのトリックを暴いてくれますが、どれもちょっと小技。バレバレの部分があったのが残念。
3)シュールな笑い
神崎に連れられて入った喫茶店。満席の店内では老若男女がみなナポリタンを食べている。よくわからないシチュエーションですが、笑えます。前の方の席の女子中学生には大受けしていました。(さすが箸が転げても可笑しい年頃、あぁ中学時代に戻りたい)
・・・と言った点から観ると、トリックファンとしてはまあ満足かな。でも一般の人はどうなんだろう?
資料
● 監督 / 堤幸彦
♀ 山田奈緒子 / 仲間由紀江
♂ 上田次郎 / 阿部寛
♂ 矢部謙三 / 生瀬勝久
♂ 石原達也 / 前原一輝
♀ 池田ハル / 大島蓉子
♂ ジャーミー / アペディン・モハネッド
♀ 山田里見 / 野際陽子
♂ 神崎明夫 / 山下真司
♀ 南川悦子 / 芳本美代子
♂ 長曾我部為吉 / 伊武雅刀
♂ 神様001 / 竹中直人
♂ 神様002 / ベンガル
♂ 神様003 / 石橋蓮司
♀ 菊姫 / 根岸季衣
● 2002年 / 日本
● 2時間59分
【 Youtube 】トリック劇場版(プレビュー) – YouTube
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更新履歴
初出)2002年11月18日、東京つまみ食い