原題 Arrival
惹句 ある日突然、巨大飛行体が地球に。その目的は不明――
監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ
女優 エイミー・アダムス
俳優 ジェレミー・レナー
俳優 フォレスト・ウィテカー
地球外生命体は墨絵好き、メッセージの感想です。
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紹介
突如、世界12ヶ所に現れた巨大飛行物体。アメリカ軍大佐のウェバー(フォレスト・ウィテカー)は、言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)、物理学者のイアン(ジェレミー・レナー)を召集。任務は中にいる2体の地球外生命体(ヘプタポッド)から、飛来の目的を探ること。
原作はテッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」。監督はドゥニ・ヴィルヌーヴ。2016年日本公開。
アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚色賞、録音賞、撮影賞、編集賞、音響編集賞、美術賞にノミネート。結果、音響編集賞を受賞した。
感想
公開当時、草原にぽっかり浮かぶ飛行体が、お菓子の「ばかうけ」そっくりと話題になった映画「メッセージ」。公開終了後も、コンビニに行く度に気になるので観てみました。
(^^;
宇宙人を描いた映画はいろいろあります。
この手の映画の王道、地球に攻めてきた宇宙人と戦う地球防衛もの。
(宇宙戦争、インディペンス・デイ、散歩する侵略者、・・・)
宇宙人だっていいやつ、宇宙人が地球人と仲良くなり、トラブルを解決するヒーローもの。
(スーパーマン、E.T.、ハワードザダック、宇宙人ポール、・・・)
最新科学に則った希少種、宇宙人とのファーストコンタクトもの。
(未知との遭遇、コンタクト、インターステラー、・・・)
などなど。
この映画はファーストコンタクトもの。どんな宇宙人が出てくるかだけでなく、どうコミュニケーションをとるかが、ポイントです。未知との遭遇の時は「5つの音」。あの音楽を使った交信は斬新だったなぁ~。
映画に出てくる地球外生命体はヘプタポッド(7足の意味)と呼ばれます。はっきり映りませんが、巨大な烏賊(いか)みたいな姿。宇宙人と呼べるほど人ではありません。2体ほどいて、宇宙船から出ることもありません。
そして、彼らのコミュニケーションは宙(水中?)に描く円(表語文字)。墨汁で描いたようなそれは滲んで、微妙に変化。それをルイーズは解析、コミュニケーションを取ろうとします。なんて厄介な。どう見ても円相。 ヘプタポッドは禅を組むのか。
ようやく会話が成り立つようになった頃、事件が。会話の中に「武器」と言う単語が出て、各国は慌てます。中国はいち早く宇宙船への攻撃を決定。
ルイーズは攻撃を止めさせようと、中国軍のシャン上将の個人ケータイに直電。シャン上将の死んだ妻のメッセージを思い起こさせ、攻撃を止めさせます。
なぜそんなことができたのか、自分でもわからないルイーズ。それはヘプタポッドの時(過去・現在・未来)を越えた存在、その影響を受けたものでした。
それじゃ、度々フラッシュバックしていた、娘ハンナの映像は・・・。えっ、未来の出来事なんですか!?
ヘプタポッドの目的は、地球人にヘプタポッド語を教えること。3000年後、地球人に救われる、そのお礼でした。
やっぱり時間が出てきたかという感じ。宇宙と言ったら時空。時間がしゃしゃり出てるのが最近の流行り。この映画の場合、ヘプタポッドは過去・現在・未来が同位置にあるって、いったい・・・。理解し難い概念です。
話を盛り上げるために、時間をだんだん遡ったり(メメント)、過去と未来を代わりばんこに、徐々に現代に近付いたり(火の鳥)、過去がフラッシュバックする演出なら、初め戸惑っても最後理解できます。でも現実世界の過去と現代と未来が同等って・・・。
現実世界が「観終わった映画」のようだということでしょうか。結末までストーリーを知っていて、自分の役目も決まっていて、現在はそれをなぞっているような。
私の予定では、そろそろ人類はより高度な生命体と遭遇。人類全体がまとめて若返るほどの驚きと、永遠の生命を与えてくれるはずなんですが、間に合わないかなぁ。
宙に浮く車、巨大ロボット、ホログラム、転送装置に宇宙旅行。実現したのはコンピューターぐらいか。21世紀も5分の1を消化したと言うのに、未来はまだまだ来ないようです。
★直筆サイン★エイミー アダムス★Amy Adams ●KIZU-傷- (2018)[TV] ●バイス (2018) ●ジャスティスリーグ (2017) ●ノクターナルアニマルズ (2016) ●メッセージ (2016) ●バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 (2016) ●ビッグアイズ (2014) ●her 世界でひとつの彼女 (2013) ●アメリカンハッスル (2013) ●ナイトミュージアム2 (2009) ●魔法にかけられて (2007) ●キャッチミーイフユーキャン (2002) ●わたしが美しくなった100の秘密 (1999)
終わり
蘊蓄
日本ではキービジュアルのポスターが公開された後、本作に登場する宇宙船のデザインがスナック煎餅「ばかうけ」に酷似していることがSNSを中心に話題となった。監督ヴィルヌーヴはこれを受けて日本での公開直前、日本向けのスペシャルメッセージをYouTubeで公開し、「ご推察の通り、宇宙船のデザインは『ばかうけ』に影響を受けたものだ」とジョークを交えてコメントした。一方、ばかうけを製造販売する栗山米菓では、本社敷地内の「ばかうけ稲荷」で本作の「ばかうけ」を祈願したほか、ばかうけとのコラボポスターも公開された。
7つの脚のようなものを持ち、タコとイカが合わさったような体なので「ヘプタポッド(7つの足の意味)」と名付けられました。
ルイーズとコミュニケーションをとっていたのは「アボット」と「コステロ」。20世紀の米国喜劇俳優コンビの名をとって付けられています。
中国軍のシェン上将がルイーズに伝えた、妻が死ぬ間際のダイイング・メッセージ(中国語)は「In war there are no winners, only widows.」(戦争には勝者はいない。ただ未亡人だけが残される)
資料
原題 Arrival
英題 Arrival
惹句 ある日突然、巨大飛行体が地球に。その目的は不明――
惹句 言語学者ルイーズが解読した、人類へのラストメッセージとは――。
脚本 エリック・ハイセラー
原作 テッド・チャン「あなたの人生の物語」
監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ
制作 ダン・レヴィン、ショーン・レヴィ、デヴィッド・リンド、カレン・ランダー、アーロン・ライダー
指揮 グレン・バスネル、ダン・コーエン、エリック・ハイセラー、トリー・メッツガー、ミラン・ポペルカ、スタン・ヴロドコウスキー
音楽 ヨハン・ヨハンソン
主題 -
撮影 ブラッドフォード・ヤング
編集 ジョー・ウォーカー
美術 -
視覚 ルイ・モラン
女優 ルイーズ・バンクス / エイミー・アダムス
俳優 イアン・ドネリー/ ジェレミー・レナー
俳優 ウェバー大佐 / フォレスト・ウィテカー
俳優 ハルペーン捜査官 / マイケル・スタールバーグ
俳優 マークス大尉 / マーク・オブライエン
俳優 シャン上将 / ツィ・マー
会社 フィルムネーション・エンターテインメント、ラバ・ベアー・フィルムズ、21ラップス・エンターテインメント
配給 ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
公開 2017年5月19日
上映 116分
国旗 アメリカ合衆国
言語 英語、中国語
費用 $50,000,000
収入 $203,388,186
本編を観るには・・・
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参考・引用
メッセージ (映画) – Wikipedia
円相 – Wikipedia
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