● 救世主が殺された。20世紀少年 第2章の感想です。

 

作品紹介

● 浦沢直樹のSFサスペンス漫画を堤幸彦が実写映画化。
● 第2章の舞台は2015年の日本、 《 ともだち 》 が支配強める中、ケンジの仲間たち、オッチョ・ユキジ・ヨシツネ・マルオはそれぞれの方法で 《 ともだち 》 の真相に近づいていく・・・。

感想

● 20世紀少年の第2章。まずは前日の第1章、テレビ放映の話から。これには驚きました。続編の公開に合わせて、関連作品をテレビ放映するのは番宣の常套。今回もそれかと思い、おさらいをするつもりで見たのですが・・・。

あれぇ~、全然話が違うぞぉ~

確かに番組欄には 《 もうひとつの第1章 》 と書いてあった。しかしここまで違うとは。確映画館で見たシーンの数々、でもその順序が大胆にシャッフルされてます。(なんでオリエンタルラジオがこんなに早く出てくる!)
なぜこんな手間のかかることを。考えられるのは…。

1)放送時間枠対策 ・・・ 映画版は142分、番組枠に収まらなかったのでカットだらけにした。
2)DVD売上対策 ・・・ DVDが発売されたばかりなのに、それをそのまま放映したら売上に影響するから。
3)子供向けに配慮 ・・・《 ケーンジくん、あそびましょ 》。ケンジがイメクラに行くシーンをカットすると話がつながらなくなるので、この際全面的に話をつながらなくした。

(^^;

映画版が冗長だったので、本編より分かり易かったような気もするけど、初めてみた人はどうなんだろう? 人気役者がたくさん、撮直しなんて無理。たしかにカンナ(平愛梨)の一人だけのシーンはいくつか加えられていたが。編集だけでここまでやれる、別の意味でも語り草になりそうです。
映画はあくまでも商品。テレビ放映の数秒のカットに激怒する監督とかいたけど、それはもう昔の話なのか。もうプロデューサーや監督一人で、どうにかできる規模ではないものなぁ。

● また、前置きが長くなりました。さて本編。結構面白かったです。(前日にテレビを見たからかもしれないが)1章からのつなげ方が自然。
《 ともだち 》の強(したた)かさが、リーダー亡きケンジチームに勝った感じで、いやがうえにも、3章への期待が高まります。観ていて私が原作を読んだのは、映画の第2章の途中までだったことに気づきました。
なので《 ともだち 》がああなっちゃう辺りから、こうなるんだろうなと言う予想に捕らわれ、違うかな、そうかな、やっぱりそらっこうなったと、完全に浦沢催眠の術中でした。・・・観てない人には、なんだかわからないでしょうけど。
f(^_^;

● 映画を観る時は、作り手の視線からも観る。そんな身の程知らずな私には気になる点も。心配なのでKさんに聞いてみました。

《 バッハッハ~イって、なんだか知ってる? 》
《 バイバイキンのモジリでしょ? 》

やっぱり。いや違う、これは影絵で有名な藤城清治先生が考えたケロヨンという子供番組のフレーズで一斉を風靡、実写版のハットリと同じ頃子供たちが夢中になり、ケムマキをやってたのが後に大江戸捜査網で遊び人をやっていた・・・。う~ん、あの時代を子供として生きてないとこの映画の面白さは半分だろうなぁ。

20世紀といっても戦後。高度成長に踊る日本、大阪万博に頂点したあの頃。前作に続きその要素が映画を彩ります。少年サンデー、アポロ11号、ハレンチ、平凡パンチ、ハットリくん、四の字固め、ヤン坊・マー坊、チキンラーメン、羽田空港、恋の季節、ゲバゲバ、グループサウンズ、ボブ・ディラン、ナショナルキット、3番、スプーン曲げ、トヨタ2000GT・・・。懐かし番組、懐かしテーマパークには食傷気味だけど、懐かし最後に丁度いいかも。

● 第2章では 《 ともだち 》 がますますカルト化。こちらは21世紀にまで続くと思ってましたが、現実世界では根付いてないのに安心感も。
カンナと共にその本部に乗り込むのが小泉響子(木南晴夏)。コミカルな演技が可愛く、この映画の中で唯一、21世紀でした。

広告塔として働く春波夫(古田新太)もいい味。ハロハロ音頭が頭から離れません。予告に出てたはずのケンジの姉(黒木ひとみ)が出てこなかったようだけど、《 ともだち 》の妻!?。

という訳で第3章は2009年8月公開。ケンジも復活するみたいだし、楽しみ、楽しみです。

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資料

● 監督 堤幸彦
● 脚本 長崎尚志
● 渡辺雄介
● 原作 浦沢直樹『20世紀少年』、『21世紀少年』(最終章)
● 製作 映画「20世紀少年」製作委員会
● 製作総指揮 小杉善信、宮崎洋、奥田誠治

♂ ケンヂ / 遠藤健児、唐沢寿明
♂ オッチョ / 落合長治、豊川悦司
♀ キジ / 瀬戸口雪路、常盤貴子
♀ カンナ / 遠藤カンナ、平愛梨
♂ ヨシツネ / 皆本剛、香川照之
♂ マルオ / 丸尾道浩、石塚英彦(ホンジャマカ)
♀ ジジババ / 研ナオコ
♂ モンちゃん / 子門真明、宇梶剛士
♂ ヤマネ / 山根昭夫、小日向文世
♂ ケロヨン / 福田啓太郎、宮迫博之(雨上がり決死隊) ○ ○
♂ サダキヨ / 佐田清志、ユースケ・サンタマリア
♂ 万丈目胤舟、石橋蓮司
♂ 神様、中村嘉葎雄
♀ キリコ / 遠藤貴理子、黒木瞳
♂ 蝶野将平、藤木直人
♂ 春波夫、古田新太
♀ 高須、小池栄子
♀ 小泉響子、木南晴夏
♂ 仁谷神父、六平直政

● 音楽:白井良明、長谷部徹、Audio Highs、浦沢直樹
● 主題歌:T・レックス「20th Century Boy」
● 撮影:唐沢悟
● 編集:伊藤伸行
● 製作会社:映画「20世紀少年」製作委員会
● 配給:東宝
● 公開:2009年1月31日
● 上映時間:139分
● 製作国:日本
● 言語:日本語
● 製作費:60億円(全章総計)
● 興行収入:30.1億円

● 鑑賞:TOHOシネマズ日劇 / 有楽町

本編を観るには・・・


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参考

20世紀少年 (映画) – Wikipedia

関連作品

[感想]20世紀少年 終わりの始まり

[感想]20世紀少年 《 最終章 》ぼくらの旗

更新履歴

3稿)2015年09月23日、シネマドローム
2稿)2010年08月19日、シネマパレード~隼
初出)2009年03月02日、東京つまみ食い