★[感想]ミラクル7号【ネタバレ】

 感想記事の抜粋


原題 長江7號
惹句 超ビンボー親子が出遭ったのは、救いの神か──
監督 チャウ・シンチー(周星馳)
女優 ディッキー・チャウ / シュー・チャオ
俳優 ティー / チャウ・シンチー
女優 ユエン先生 / キティ・チャン
まさかのお涙頂戴展開!、ミラクル7号の感想です。

 

 
   

紹介

チャウ・シンチーがSFに初挑戦。ゴミ捨て場で拾った緑色の球体、ミラクル7号の正体は!?
監督・出演のチャウ・シンチー、ヒロインにキティ・チャンを大抜擢。主人公の少年、ディッキーは1万人のオーディションの中から選ばれた少女、シュー・チャオ。
香港・中国制作。2008年6月公開。
 

 

 

感想

人魚姫に続いてのチャウ・シンチー物。キティ・チャンつながりで観てみました、ミラクル7号です。

ディッキーは小学生。父親ティーは建築現場の日雇い労働者。住んでいるのは壊れたビル。父親は働きづめ、息子の将来を考え、有名校へ通わせてます。
喧嘩はするけど、仲のいい二人。ある日ティーはディッキーの破れた靴の代わりを探しにゴミ捨て場へ。そこで拾った緑色の球体。実はそれは・・・。

ディッキーとティー。貧しい生活が戦後の日本のよう。香港もやっぱり格差社会なのか?
でも子供と一緒に食事が取れるぐらいだから楽(らく)そう。一徹は飛雄馬を青雲高校に通わせるのに、夜も道路工事の仕事してたし、日本と違って自殺とかしなそうだし。

壁にぶら下げたテーブルで食事。壁をゴキブリが1匹、2匹、3匹。それをゲームでもするように、素手で叩き潰すディッキー。
ギャーッ!!。
(゜ロ゜)ギョェ

ティーも負けず。壁を叩くと下からゴキブリがゾワゾワゾワ、何十匹も。
ぎゅあぁぁぁ!!!。
(。゚ω゚) ハッ

CGであることを切に願います。ナナちゃん(ミラクル7号)のウンコ連射しかり。子供は笑うかもしれないけど、大人には辛いかも。建設中のビルの上、「今日もどこかでデビルマン」状態のティーのカットに喜んでいただけに残念。

学校で苛められるディッキー。陰険な担任教師、キレやすい体育教師のターゲット。いじめっ子(スネ夫タイプ)は3人組。ジャイアンクラスの用心棒付き。良くあるパターンにカツを入れるのは巨漢少女、マギー。気は優しくて力持ち。ディッキーに気があります。彼女存在が虐めシーンを明るく(?)してます。

ディッキーを演じてるのは実は女の子、シュー・チャオ(徐嬌)。どういう経緯か不明ですが、今はチャウ・シンチーの養女だそうです。いじめっ子(スネ夫)も女の子、そしてジャイアンも女の人(27歳)!。一番の驚きは巨漢少女。男のプロレスラーが演じてるそうです。ここはCG無しなのね。
(・・;)

シンチーファミリーも健在。二人見つけました。
陰険な担任はリー・ションチン。西遊記~はじまりのはじまり~で沙悟浄役。体育教師はフォンミンハン。カンフーハッスルで四眼仔(電車の眼鏡男)役。
もちろん、清楚なユエン先生役のキティ・チャンも素敵。こういう役の方がむいてそうですが。

※ シンチーファミリーについては こちら にまとめてます。
 

 

<ここからはネタバレ、できれば映画を観てから読んで下さい>

終盤、まさかのお涙頂戴展開。ティーが工事現場で事故に巻き込まれ、死んでしまいます。

ディッキーに寄り添うユエン先生。ふたりの会話に泣かされます。それまで役に立たなかったナナちゃんが、自分の命をかけ、ティーを救います。なぜかこの辺は泣けない・・・。
(~_~)

ちょっとミラクル7号の魅力不足か、どうしても絵(CG)に見えて、愛着がわきません。あぁ、無垢な子供の頃に戻りたい。

最後はNGシーンはなく、その後の映像でしめてます。
実はナナちゃんは生きていて、仲間をたくさん連れてくるんですが、それよりも、生き返ったティーが、ユエン先生にフラレちゃうのに笑いました。
(>ω・)テヘペロ

 

蘊蓄

主人公の男の子、ディッキーを演じる少女・徐嬌(シュー・チャオ)は、1万人のオーディションの中から選ばれた。
ディッキーをいじめる同級生のジョニー、ジョニーの用心棒役の暴龍も、それぞれ女性が演じている。

1万人近くから見出されたという主人公の少年ディッキーを演じたシュー・チャオは、何と1997年生まれの女の子!彼女はチャウ・シンチーのスター・オーバーシーズ社と8年間の独占契約を交わし、同社の特待生となったうえ、私生活でもチャウ・シンチーと養子縁組したことで話題となったとのこと。
時にサングラスをかけて登場するガキ大将のジョニーも、1998年生まれの女の子。
撮影上の技術でゴマかしているのかと一瞬疑ってしまった巨漢の小学生マギー(ハン・ヨンホア)を演じるのは何と男性レスラー。
ジョニーの用心棒となっているパワフルな小学生暴龍(ストーム・ドラゴン)を演ずるのが、実は23歳の女性ヤオ・ウェンシュエ。

チャオ:「正直言って、最初はどう演じればいいのか全然分かりませんでした。(抜擢されて)びっくりしたけど嬉しい気持ちもあり、何だか不思議な気分でした。髪の毛をバサッと切られてしまったのが本当に嫌でしたが、演じていくうちに徐々に慣れていきました」
シンチー:「撮影前の彼女の髪の毛は腰の長さまであったんです。それで切るときに泣いたんですよ。ちょっと可哀相でしたね(笑)」

 

資料

原題 長江7號
英題 CJ7
惹句 超ビンボー親子が出遭ったのは、救いの神か──
脚本 チャウ・シンチー(周星馳)、ヴィンセント・コク(谷徳昭)、ツァン・カンチョン(曾謹昌)、サンディ・ショウ・ライキン(邵麗環)、フォン・チーチャン(馮志強)、ラム・フォン
原作

監督 チャウ・シンチー(周星馳)
制作 チャウ・シンチー(周星馳)
指揮
音楽 レイモンド・ウォン(黄英華)
主題
撮影 プーン・ハンサン(潘恒生)
編集 アンジー・ラム(林安兒)
衣装 ドーラ・ン(呉里璐)

女優 ディッキー・チャウ(小学生)/ シュー・チャオ(徐嬌)
俳優 ティー(ディッキーの父)/ チャウ・シンチー(周星馳)
女優 ユエン先生(女教師)/ キティ・チャン(張雨綺)
俳優 カオ先生(ディッキーの担任)/ リー・ションチン
俳優 体育教師 / フォン・ミンハン
女優 ジョニー(イジメっ子)/ ホアン・レイ
女優 暴龍(ジョニーの用心棒)/ ヤオ・ウェンシュエ
俳優 マギー(巨漢少女)/ ハン・ヨンホア
俳優 ボス(工事現場の親方)/ 林子聡(ラム・ジーチョン)

会社 星輝海外有限公司、中国電影集団
配給 ソニー・ピクチャーズ
公開 2008年6月28日
上映 88分
国旗 香港、中国
言語 広東語、北京語

費用
収入
 

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ミラクル7号

 
  

 
 

本編を観るには・・・

参考・引用

ミラクル7号 – Wikipedia
映画評論 ミラクル7号
ミラクル7号 インタビュー: 実生活でも親子に!チャウ・シンチー&シュー・チャオに直撃 – 映画.com

 

更新履歴

初出)2019年09月05日、シネマドローム
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