★[感想]悪女 AKUJO、ネタバレ感想追加

 感想記事の抜粋


原題 THE VILLAINESS
惹句 悪いのは、私か、運命か。
監督 チョン・ビョンギル
女優 スクヒ / キム・オクビン
俳優 ジュンサン / シン・ハギュン
俳優 ヒョンス / ソンジュン
女優 クォン幹部 / キム・ソヒョン
夫を殺された女殺し屋、スクヒ。一人組織に殴り込み、組を壊滅させる。警察に捕らえられた彼女は、国家直属の暗殺者となり、任務を果たすようになる。しかし再婚の日、新たな任務を命じられ・・・。

 
韓国映画に先を越された・・・? 悪女 AKUJO の感想です。

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紹介

夫を殺された女殺し屋、スクヒ。一人組織に殴り込み、組を壊滅させる。警察に捕らえられた彼女は、国家直属の暗殺者となり、任務を果たすようになる。しかし再婚の日、新たな任務を命じられ・・・。
カンヌを騒然とさせた壮絶なアクション。格闘シーンの長回し、超接近するカメラ。緊張感が1割増しです。
主演 キム・オクヴィン、監督 チョン・ビョンギル。2018年2月公開。R15+指定。
 

 

 

感想

パラサイト 半地下の家族、アカデミー賞作品賞受賞。驚きました。希に邦画も外国の映画賞を取り、ニュースになります。でも、アカデミー賞の作品賞なんて、夢のまた夢。興行成績が良いのは駄目、アメリカ以外の作品が取るのは難しいと思っていたので、あれこれまとめてビックリしました。行き詰まりを感じる邦画と何が違うのか? それもあって、前から気になっていた韓国映画、悪女/AKUJOを観てみました。

まず、冒頭シーンに驚きます。女がひとり、組織に殴り込み。通路を見張るチンピラを瞬殺。わらわらと現れる敵を銃殺、撲殺、刺殺、斬殺、絞殺。一体何人殺すんだ。倒れてもすぐに反撃、彼女の激しい怒りが伝わります。

ほとんどFPS(ファーストパーソン・シューター)、スクヒ(女殺し屋)の一人称視点(POV)。捕まって鏡に叩きつけられる瞬間、初めてその姿が映って、普通のショットに戻す。この切れ目の無さが上手いです。

暗く汚れた通路、階段、麻薬の精製室、そしてトレーニングジム。いったいここはどこなんだ。ワンショット(疑似らしいけど)での7分間、スクリーンが緊張感で溢れてます。

驚きシーン2。中盤、暗殺に成功し、バイクで逃げるスクヒ。細いトンネルを猛スピードで走ります。すぐに追い付く追っ手、数台。このバイクアクションが凄い!

近づくバイクを蹴倒したりは当たり前(スタント命懸け)。左右から斬りかかってくる敵を、カンフーの達人のように避けながら反撃。踊っているような殺陣は、繰り返しますが、高速で走るバイク上。その上、このアクションにカメラまでもが参加。バイクの周りをぐるりと回ったり、戦うスンヒの、その脇腹数センチまで寄ったり。自撮り棒じゃ絡まりそうだし、ドローンじゃ潰しちゃう。え~っ、これいったいどうやって撮ったんだ!?と唖然とします。そんなシーンを撮影の苦労を感じさせずに、見せるところが憎いです。

面白いの基本は驚き。それが邦画には失くなったてたのか。最初のなが回しとかは、三谷幸喜とかが出演者の顔見せでやりそう。綿密に打合せをすれば、撮ることができそうです。
でも、鏡を見せて切り替えるとか、バイクのカメラ接近とかは、閃きが必要。
日本には天才肌の監督がいなくなったのか、出てきても古株やマスコミに潰されるのか、撮影で遊ぶ余裕がなくなったのか・・・。

《ここからはネタバレ、できれば映画を観てからお読み下さい》
 

 
少女、スクヒ。犯罪に手を染めた父親は、裏切りに合い殺される。それを目の当たりにしたスクヒ。彼女は組織に引き取られ、殺人技術を叩き込まれる。その教官がジュンサン。スクヒは彼をおじさんと呼び、次第にひかれ、結ばれる。しかし、ジュンサンは結婚式当日、仲間を助けに行き、殺され、怒りに我を忘れたスクヒは、単独敵対組織に殴り込み(上記、驚きシーン1)、組織を壊滅させる。

警察に確保されたスクヒ。その能力に驚いた国家情報院は、彼女を整形、再教育。闇の暗殺者として育てはじめる。それに刃向かい、他のメンバーとも対立するスクヒ。しかし、そのお腹にジュンサンの子が宿っていることがわかり、またやがて自由になれると言うクォン幹部の言葉を信じ、従うこととなる。

娘を出産。そして初任務に成功、追っ手からも逃れたスクヒ(驚きシーン2)。娘とともに出所、新しい経歴を手にソウルで暮らすことに。指令が出たら、無条件で任務を果たすことを条件に。

隣に引っ越して来たのはヒョンス。実は国家情報院から、スンヒを監視するために送り込まれた男。しかし、ヒョンスは任務を越えスンヒを愛し、やがてスンヒも受け入れます。
結婚式直前、暗殺者指令が。ウェディングドレスのまま、トイレの窓からターゲットを狙うスンヒ。しかし、引き金にかかった指が止まります。あの人は!? それは死んだはずの夫、ジュンサンでした。

え~~~っ!? 生きてたの? そういえば死体は顔が潰されて、誰だかわからなくなってた。弟分の証言からそう信じた訳だけど。グルだったのね。

映画では物語が時系列に語られず、段々謎が深まり、また解明されていく形。最後実はジュンサンが黒幕で、スクヒの父を殺したのも彼だったことがわかります。

ジュンサン役はシン・ハギュン。何歳の設定なのでしょう? スクヒと歳が違いすぎるような。渋すぎる。

ジュンサンの反撃で、ヒョンスと娘を殺されたスクヒ。ひとりジュンサンのアジトに乗り込みます。そして、ジュンサンとスクヒの対決、驚きのシーン3となります。

バスで逃げるジュンサンを追うスクヒ。道路に飛び出し、車に轢かれますが、大丈夫かと心配し、近寄る運転手から車を奪いジュンサンを追います。強い。
( ; ゜Д゜)

アクセルをペットボトルで固定。車の外、フロントガラスの上に寝そべり、隙間から手を入れハンドル操作。なんてアクロバットな運転。それはバスに乗り移るため。追い付くと飛び移り、バスに侵入。部下たちを片付け、再びジュンサンとの一騎討ちに・・・と続きます。

緊迫のシーンなのですが、あることが気になって、のめり込めませんでした。それはジュンサンがスクヒを騙した理由。苦労して暗殺者に育て、美人に育って結婚したのに、なぜ身を隠したのか?

彼の部下とヒョンスの会話では、スクヒが父親殺しの黒幕を探してるとわかったからとありますが、釈然としません。ジュンサンとスクヒの会話からは、ジュンサンが、スクヒのことなんか少しも好きではなかったようなことも言いますが、そうでもないような。整形前だったからか。

アクション映画なので、その辺りは分りやす過ぎるくらいに作ってもらえるとありがたいのです。戦っててもどこかスンヒに愛情があるように見えて、複雑でした。

とは言うものの、目を見張るシーンが3つもあって大満足。どうやって撮ったのかも、メイキング動画を見てわかりました。しかし、あんなアナログな撮影で、本当にあのトンデモシーンを撮ったのか? 実は肝心なテクニックは伏せてあったりして・・・。

合気道とテコンドーで鍛えた体。スタント無しで撮影に望んだと言うキム・オクビン(スクヒ)。撮影が進むにつれ、どんどん危険な撮影になったと言うのは本当のようです。

最後、鉈でジュンサンの止(とど)めを刺すスクヒ。バスから降りると銃を構えた警官たちが。血だらけの顔、そこに不敵な笑みが。悪女が生まれた瞬間? ジョーカーもこんな感じなのかな?

 

蘊蓄

子どもの頃に合気道とテコンドーを体力づくりと精神修行の目的で始めました。素質があったみたいです。アクションをするときには、運動が好きなことがとても役立ちました。そのおかげでケガもほとんどしなかったんだと思います。

 

「女殺し屋」映画集

 

  

資料

原題 악녀
英題 THE VILLAINESS
惹句 悪いのは、私か、運命か。
脚本 チョン・ビョンギル、チョン・ビョンシク
原作

監督 チョン・ビョンギル
制作 ムン・ヨンファ
指揮 キム・ウテク
音楽 グ・ジャワン
主題
撮影 パク・ジョンフン
編集 ホ・ソンミ
美術
アクション指導 チョン・ビョンギル、クォン・ギドク

女優 スクヒ / キム・オクビン(女殺し屋)
俳優 ジュンサン / シン・ハギュン(スクヒの死んだ夫)
俳優 ヒョンス / ソンジュン(スクヒの再婚相手、)
女優 クォン幹部 / キム・ソヒョン(国家情報院)
女優 ウネ / キム・ヨヌ(スクヒの娘)

会社 Filmmakers Group BFG
配給 KADOKAWA
公開 2018年2月10日
上映 131分
国旗 韓国
言語 韓国語

費用
収入 US$8.8 million

 

 

本編を観るには・・・

 

参考・引用

The Villainess – Wikipedia
悪女 AKUJO 特集: 「ジョン・ウィック」「ザ・レイド」に続く《どうかしてるぜ、このアクション》絶対にあなたはこう言う──「スゲぇ! 一体どうやって撮ったんだ!?」カンヌ&全世界騒然の“美しく”壮絶に“狂った”史上最強…… – 映画.com
悪女 AKUJO : 映画評論・批評 – 映画.com
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更新履歴

2稿)2020年03月17日、シネマドローム、ネタバレ感想追加
初出)2020年03月11日、シネマドローム
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