★[感想]手紙は憶えている

静かなサスペンス、手紙は憶えているの感想です。

 

紹介

老人ホームで余生を送るゼブは、妻ルースの死を期に復讐の旅に出る。前々からの計画。元ナチス隊員オットー・ヴァリッシュ(今はルディ・コランダーと名を変えている)、あいつだけは許せない。
手がかりは四人に絞られた容疑者リスト。認知症の彼は仲間、マックスの書いた手紙を頼りに正体を一人、また一人と確かめていくのだが・・・。
2016年日本公開のカナダ、ドイツ制作作品。ホロコーストを題材にしたサスペンス映画、アトム・エゴヤン監督。

感想

朝、目覚めたゼブ。妻の名を呼ぶがいない。そうここは施設の中、すでに妻は死んでいます。足元もおぼつかないゼブ。すぐ寝てしまう、忘れてしまう。でも友達のマックスに急かさせ、施設を抜け出すゼブ。復讐を果たさねば、あの男を許す訳にはいかない。

外国の施設って自由だなぁ、自分の家の部屋のようです。ゼブが痛々しい、でも歩けるなんて元気。周りは心配だけど。
(^^;

そのあとゼブの一人旅が淡々と続きます。列車に乗って、子供に腹をたてたり。入国審査で期限切れがわかり、後ろに並んでる人達に白い目で見られたり。復讐するといってもどうするつもりなんだろう、ゼブ。そして脚本家。
(――)

この先の展開が面白くなるとは思えない、なぜこんな映画を時間をかけて作る人がいるんだろう? そして、それを観る人がいるんだろう? ところが・・・。

《 ここからはネタバレ、できれば映画を観てから読んでください 》

この人も違う、この人も。3人目は留守、変わりにガタイのよい警官が。息子らしい。
父の友人だと言うゼブに喜び、歓迎する息子、しかしやがてゼブがユダヤ人とバレ、怒り出します。

ゼブをソファに押し倒す息子、小便を漏らすゼブ。さらに怒り狂う息子。しかし銃を持ったゼブは別人、正確に息子を撃ち殺します。そのあと、その家で眠っちゃうのは問題ですが。
(^^;

不思議に思ったのはドイツ人とユダヤ人。歴史で習ったアウシュビッツの事件から想像するに、ドイツ人とユダヤ人は見た目が全然違っているのかと思ってました。少なくともお互いはわかるのかと。しかし、映画を見ていると見ただけじゃ、区別がつかないもよう。それなのになぜ、連行ができるのでしょう? 不思議だ。

《 この先は本当にネタバレ、映画を観てから読んでください 》

4人目、ついに目的の男に。彼はナチスであることを認めるが、自分はオットー・ヴァリッシュではないという。そして、オットー・ヴァリッシュはお前の名前だと、ゼブを指さします。ゼブは思い出します、自分のナチス時代を。そして拳銃を自分の頭に向け、発砲します。

ニュースが知らせるゼブの死。それをみてほくそ笑む男、マックス。外に出歩くことができない彼は、ゼブに復讐するためにゼブを昔の同僚のもとに向かわせたのでした。二人を戦わせることで、復讐を成就させるために。

・・・そうきたか。これはすっかり騙された。ドキドキ感も要介護3だったので、急な展開に自分も自分の記憶を疑いたくなりました。でもいくらボケてしまっても、自分の名前や過去を忘れてしまうものでしょうか? いや、忘れることを私は知っている。
(==;

資料

原題:Remember
コピー:70年前、家族を殺したナチスを探せ。容疑者は4人。手がかりは一通の手紙のみ。
監督:アトム・エゴヤン
脚本:ベンジャミン・オーガスト、アリ・ラントス
原作:ー
制作:ー
製作総指揮:マーク・マセルマン、アナント・シン
モイセス・コジオ、マイケル・ポーター、ジェフ・サガンスキー、D・マット・ゲラー、ローレンス・ガターマン
音楽:マイケル・ダナ
主題歌:ー
撮影:ポール・サロシー
編集:クリストファー・ドナルドソン

/ ゼヴ・グットマン – クリストファー・プラマー
/ ルディ・コランダー#1 – ブルーノ・ガンツ
/ ルディ・コランダー#2 – ハインツ・リーフェン
/ ルディ・コランダー#4 – ユルゲン・プロホノフ
/ チャールズ・グットマン – ヘンリー・ツェニー
/ ジョン・コランダー – ディーン・ノリス

配給:アスミック・エース
公開:2016年10月28日
上映時間:95分
製作国:カナダ、ドイツ
言語:英語、ドイツ語

制作費: 13,000,000 CAD

『手紙は憶えている』予告編 – YouTube
Pinterest 手紙は憶えている
 

 
 
 
 

本編を観るには・・・

参考・引用

手紙は憶えている – Wikipedia
【レビュー】映画『手紙は憶えている』―気持ちよく騙されることができる、悲劇系サスペンスの秀作! – TSUTAYA/ツタヤ
「手紙は憶えている」ラスト考察(完全なネタバレあり) : SUPPIN日記
映画評論 手紙は憶えている

 
 
 

更新履歴

初出)2019年05月14日、シネマドローム

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