映画館で見るべき映画は、映画館で見よう!インセプションの感想です。

 

作品紹介

クリストファー・ノーラン監督・脚本・製作によるアメリカのSFアクション。
ターゲットの無意識に侵入し、重要情報を引き出す産業スパイ「引き出し人」。彼らの元に日本人実業家サイトウが現れる。さらに難しいインセプション(偽の記憶を受け付ける)を依頼する。

出演はレオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット
 


 

感想

今回はインセプション。丸の内ピカデリー1、また有楽町マリオンでの鑑賞です。主演はレオナルド・ディカプリオ、渡辺謙。《 湾岸署 》や《 借りぐらし 》はDVDでも面白いけど、このSFXは映画館じゃ駄目。そう判断しての選択です。もっとも情報源は予告編だけですが。

インセプションとは。人に実際とは異なる記憶を植え付けこと・・・らしい。なるほど。
予告ではデカプリオは人の頭に乗り込んでアイデアを盗む(エクストラクト)、新手の産業スパイという触れ込み。でも本編ではそれはサワリだけで、それも失敗に終わります。
(;^_^A

それでも渡辺謙からの依頼(脅し?)で、さらに難しいインセプションに挑むレオ様(死語)。大丈夫なのか…。
(^^;

依頼はライバル企業の壊滅。会長の死により後を継ぐ息子ロバートの記憶に潜入、何らか記憶を刷り込み、自らの手で企業グループを崩壊させるというもの。いったいどんな記憶を植え付けるとそうなるんだろう。
 
 


 
 
インセプションはどのように行うか。それには夢を使います。ターゲット(ロバート)とともに眠りに落ち夢を共有、夢を操作しそこで起きた出来事を現実と思わせ、記憶として刷り込むというわけ。

作戦は大掛かりで、作業分担が必要。まずどんな夢にするか、夢のシナリオを書く設計士。夢の中で他の人に化け、ターゲットをミスリードする偽装師。みんなが夢から覚めないよう、薬を調合し眠らす調合師。そして作戦をまとめるのが、コブ(デカプリオ)と相棒のアーサーです。

設計士はアリアドネ。コブの大学の後輩の女子学生。夢の世界に驚きながらも、コブに指導されその腕をあげます。夢を共有するうちコブに記憶に住み着く一人の女性に気付くことに。アリアドネといったらギリシャ神話に出てくるアリアドネの糸が有名。テーセースが迷宮(ラビュリントス)に住むミーノータウロス退治に向かう際、アリアドネが彼に糸玉を与えたいう話。その糸を迷宮の入口に縛り付け、糸を延ばしながら迷宮に入ったので無事に戻って来れたという神話です。そこから記憶をたどり、何かを思い出す手掛かりになるものをアリアドネの糸と呼んだりします。この娘はきっと、深い夢の世界に迷い込むコブを現実に連れ戻す役だな。名前を聞いた時、そう思いました。

調合師の仕事は安定した眠りの提供。そしてもっと大切なのは確実な目覚めの為のトリガー。今回のミッションでトリガーになるのはキックです。蹴飛ばせば誰でも起きるということか。意外にニュートン力学、原始的。夢の中で死んだ場合は夢を見てた世界に戻るのが普通。でも今回は強い薬のためそれができない、虚無の世界に落ちるという設定。確かに、死んだら戻ってもう一回寝たら復活では、物語に緊張感がなくなるしなぁ。

ただでさえ夢の中の出来事。それをさらにややこしくするのが、より深い層と呼ばれる夢の中の夢。そこでの出来事はより強く記憶されるらしい。そして夢はどんどんネスティングが可能。夢の中の夢の中の夢の中の・・・。夢は夢を見ている世界の1/20のスピードで過ぎるというおまけ付き。また、夢を見ている人の状況は、その夢に影響します。こんなに盛り沢山の設定。全部使い切れるのか!
Σ( ̄□ ̄;
  
  

 
  
映画のクライマックスでは大変なことになってます。こんな感じ。

飛行機のファーストクラスで眠りに落ちてるターゲットとメンバー。第一階層は調合師ユスフの夢《 雨のL.A. 》。夢の中ではターゲットの護衛隊(武装化した潜在意識)に終われ、みんな車ごと川に落下中。

第二階層はアーサーの夢《 ホテル 》。第一階層が落下中のため、この世界は無重力になっています。目覚めのキックを再現させるために、奮闘するアーサー。

第三階層は偽装師イームスの夢《 雪山にある病院 》。目的地(病床の父親)の直前でロバートがモルに撃たれてしまう。生き返えらせるためにコブとアリアドネがむかったのは…。

第四階層(夢とは別次元らしいが)は虚無の世界。そこでコブを待っていたのはモル。ここですべての決着を付けるのですが、ネスティングが深過ぎ、私のスタックはオーバーフロー。もう戻り番地がわかりません。まだ死にそうな渡辺謙もいるのに。
(;^_^A

そんな中。あちこちでみんな仲良く眠ってるシーンが。緊張感の中にも和やかがあり、笑っちゃいます。

第2層の夢、無重力のホテル。この場面は目を奪われるシーンがたくさん。まずはrotating hallway(回転する廊下)。夢元の世界で乗ってる車が道路脇に転げ落ちるので、夢の中のホテルも回転しちゃいます。
 


 
ノーラン監督のこだわりで、この映画にはCG合成の為のブルーバックが使われていないらしい。それじゃこのシーン、一体どうやって撮ったの?Youtubeに公開されたメイキング映像を見ると、そのヒントがわかります。なるほど、巨大なセットで廊下をまるまる回転させたのね。
(;^_^A

無重力の世界でキックを再現するために、悪戦苦闘するアーサー。選んだ方法がエレベーター。寝てるみんなをぐるぐる巻きにして十把一絡げ(じっぱひとからげ) 。エレベーターに乗せ、エレベーターのワイヤーを切り、その落下の力を利用するもの。でも何でエレベーターだけ重力がある?爆発の反動を使ったのかなぁ~。
(+。+)
 

 

薀蓄

ディカプリオは製作にあたり、まず初めにキャスティングされた。
渡辺謙は『バットマン ビギンズ』に次いでノーラン作品に参加。直接ノーランに電話で出演依頼を受け、即承諾したという。
劇場公開版吹き替えでのにしおかすみこの起用は渡辺謙からの指名であり、にしおかが出演している「紳助社長のプロデュース大作戦!」で直接伝えられた。
テレビ朝日版吹き替えでモーリス・フィッシャー役のピート・ポスルスウェイトの吹き替えを担当した納谷悟朗はこの作品の収録直後に体調を崩してそのまま復帰することなく2013年3月5日に死去したため、今作のテレビ朝日版は納谷の遺作となった。
クリストファー・ノーランが10年ほど前から構想を練っていた脚本であり、イギリス系アルゼンチン人の作家であるホルヘ・ルイス・ボルヘス著「伝奇集」の短編「Las ruinas circulares(円鐶の廃墟)」や「El milagro secreto(隠れた奇跡)」から着想を得たという。
2002年、『インソムニア』の撮影を終えたノーランはワーナー・ブラザースに対して、夢の中に入り込む泥棒を描いた80ページほどの映画の脚本と、重力が反転するホテル内での格闘シーンを描いたコンセプト画を提示した。 このホテルの格闘シーンのコンセプト画をワーナーが気に入り、映画化することが決定した。
ノーランはインセプションに影響を与えた映画として『マトリックス』『ダークシティ』『13F』を挙げている[16][17]。また、パプリカ (アニメ映画)からも着想を得たことを監督が認めている。
キャッチコピーは、「お前の頭へ侵入する。」、「犯罪現場は、お前の頭の中。 (YOUR MIND IS THE SCENE OF THE CRIME.)」、「ディカプリオがお前の頭へ侵入する。」、「渡辺謙がお前の頭へ侵入する。」。

資料

原題:Inception
コピー:お前の頭へ侵入する。
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン
原作:ー
制作:エマ・トーマス、クリストファー・ノーラン
製作総指揮:クリス・ブリガム、トーマス・タル
音楽:ハンス・ジマー
撮影:ウォーリー・フィスター
編集:リー・スミス

ドム・コブ / レオナルド・ディカプリオ
サイトー(斉藤)/ 渡辺謙
アーサー / ジョゼフ・ゴードン=レヴィット
モル・コブ / マリオン・コティヤール
アリアドネ / エレン・ペイジ
イームス / トム・ハーディ
ユスフ / ディリープ・ラオ

 

配給:ワーナー・ブラザース
公開:2010年7月23日
上映時間:148分
製作国:アメリカ合衆国、イギリス
言語:英語

制作費:$160,000,000

本編を観るには・・・


インセプション
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参考・引用

インセプション – Wikipedia
【ネタバレ注意】映画「インセプション」の現実世界と夢の中の時間軸を、ピッタリ揃えて同時再生してみた

映画の魅力【『インセプション』徹底考察】 その1 – A La Carte
構造解説と結末の基本的解釈【『インセプション』徹底考察】 その2 – A La Carte
【続報あり!】もう一度「インセプション」を見直すべき理由。衝撃的な3つ目の解釈とは。 – NAVER まとめ

更新履歴

3稿)2017年07月25日、シネマドローム
2稿)2015年05月16日、シネマドローム
初出)2010年08月27日、シネマパレード~隼