もはや古典的名作、バック・トゥ・ザ・フューチャーの感想です。

作品紹介

マイケル・J・フォックス主演のタイムトラベルもの。気が付けば時は1955年、隣に座っていたのは同い年の父親、同い年の母親は彼に夢中!?
1985年公開、監督はロバート・ゼメキス。
略して『BTTF』、『BTF』とも呼ばれる。
 
 

感想

テレ東で《 バック・トゥ・ザ・フーチャー 》を見ました。どうやらまとめて(ただし飛び飛び)シリーズを放映するらしい。タイムトラベルものは人気のジャンル、《 猿の惑星 》、《 ターミネーター 》などシリーズ化が多いのがその証拠。

見たことのない未来を見せ、過去をリアルに再現できる映画というメディアは、このジャンルに打って付けなのかもしれません。その中でもこのBTTFシリーズは上位にランキングされること必至。大袈裟なSFXを使わず、全編コメディタッチ。
(写真から徐々に自分の体が消えてゆくなんて、わかりやすい!)

洒落た台詞やシチュエーションで笑わせます。終盤のハラハラドキドキと心地よいオチ。そして青春映画の爽やかさがちょっぴり。改めて傑作だと思いました。

● 1985年10月26日。高校生のマーティは深夜、科学者ドクの実験に付き合わされます。目の前に現れたのはデロリアン(スポーツカー)、これがなんとプルトニウムで動くタイムマシン。アインシュタイン(ドクの愛犬)の試運転は大成功。大喜びのドクがいざ未来に旅立とうとした時にトラブル発生。プルトニウムの入手で関わった、テロリストが報復にやってきます。

ドクは撃ち殺され、マーティはデロリアンで逃げる途中で1955年11月5日(両親の青春時代) へとタイムトリップしてしまいます。もし自分が同じ年齢の両親に会ったら・・・。映画製作のきっかけはそんなアイデアからだったとゼメキス監督はインタビューで語っています。

ダイナーで偶然出会ったジョージ(マーティの父親)。このシリーズの悪役、ビフにからかわれ、扱(こ)き使われています。ビフは将来の上司、将来を頷(うなず)かせる展開です。逃げ帰るジョージ、追うマーティ。ジョージの代りに車にはねられ、ロレイン(マーティの母)に会うことに。将来そのままの父と、厳格だったはずの母。この辺りの今と過去の対比が巧い。

ビフの声に同じポーズで振り返る親子。バンドのオーディションを躊躇するマーティ、小説を出版社に送れずにいるジョージ。檻の中が好きなジョーイおじさん。将来、市長になることを決心する黒人のボーイ。細かく張り巡らされた伏線、思わずクスリとさせられます。未来に帰るためのキーなるのがに時計台というところ、最後は肥料(manure)に落ち着くビフも面白い。

過去に戻っても頼りになるのはドク。さっき(実際は30年後)テロリストに殺されたばかりのドクが若くなって登場します。この昔ながらの博士博士したキャラクターが、この映画の魅力のひとつ。オーバーアクションと時々見せる倫理観。ドクは未来の大統領がレーガンだと聞いて叫びます。それじゃ副大統領はジェリー・ルイスか?財務長官はジャック・ベニーか?ってそれって誰?
(^^;

マーティの持って来たビデオを繰り返し見るドク。自分の運命を思う姿はちょっと寂しい。

<ここからネタばれ注意>

運命の夜。ジョージがビフをパンチ一発ノックダウン。ひとつめのハッピーエンドです。
その後の未来への帰還がドキドキ。膨大なエネルギーが必要な帰還、その動力は雷から供給することに。その電力を誘導するため時計台の天辺から道路まで電線がセットされました。

イライラして待つドクの元に、やっとマーティが到着。雷が落ちるのはもう後10分足らず先。でも小さな落雷のせいで木が倒れ、天辺側の接続が外れてしまいます。再びセットするため時計台に上るドク。

一方、マーティはスタートの時刻なったのに、デロリアンのエンジンがかかりません。時計台に上ったドクは、文字盤の前を恐る恐る進みますが、足元が崩れ、持っていた電線が落下。なんとかエンジンかかかり、思い切りアクセルを踏むマーティ。

間一髪、電線を足の先にひっかけたドクは、それを手に一安心、でも接続しようとして愕然。電線が届かない! 木が倒れた影響で電線が撓んでしまっています。雷鳴は大きくなり、どんどん近づいて来るデロリアン。慌てたドクは力任せに電線を引っ張り、今度は地上の接続が外れてしまいます!

(えっ~、ここまで来てどうするの!?)

雷はもう落下寸前、デロリアンはすぐそこに!

(もう間に合わないよう~)

しかしドクは状況を冷静に判断。電線にぶら下がって落下、無事着地。そして電線を接続しようとした丁度その時、落雷。大量の電力が電線を走り、走り抜けるデロリアンと交差して・・・、見事未来へ。ふぅ~、何度見てもハラハラ、ドキドキ。

現在に戻ったマーティ。テロリストは間に合わず、再びドクの殺される場面を目撃することに。マーティはドクに駆け寄り、嘆き悲しみます。すると目を開け、起き上がるドク。なんとその胸には防弾チョッキが。なぜ知っていたの?あれほど未来を知ることを拒んでいたのに。するとドクが一言。

《 細かいことは気にするな 》

この台詞がこの映画を象徴してような気がします。家に戻ったマーティはまた吃驚。一家の変貌振りのハッピーエンド、笑えます。

エンディング。未来から戻ったドクは大慌て。手に入れるのに苦労してた燃料はその辺の生ゴミでOK。あげくに道路までいらないなんて。エンディングの《 to be contiune(つづく) 》もこの映画が最初では。

タイトルの《 バック・トゥ・ザ・フーチャー 》。直訳すると《 未来へ戻れ 》。実際は《 現在 》へ帰るのだけれども、それを《 未来 》としてるところ。普通は戻るのは《 過去 》なのに、敢えて《 戻る 》というところ。映画の中でドクに実際にバック・トゥ・ザ・フーチャーと言わせているところ。この辺がよく考えられています。

時の流れは早いもの。既に製作から20年もの歳月が流れています。マーティの救命胴衣は今着てる人を見かけないし、heavyなんて感嘆詞は今も使うんだろうか。スケートボードも今やスポーツとしてしか見かけないような。それにパート2で行った未来は2015年。もう10年先の世界。(第3稿時点はまさに未来の年)。やがてそれも過去になるという現実もまた面白い。

《 おまけ 》

以前は気にならなかったけど、1ギゴワットって、1ギガワットのことなのでしょうか?

薀蓄

三部作の第一作目となる本作。ゼメキス監督は後の2作を本作の大いなるオマケと呼んでいる。
冒頭、マーティが受けるオーディションでヒューイ・ルイスがカメオ出演している。
初めの企画ではエリック・ストルツが主役だったが途中降板。ファミリータイズにレギュラー出演していたM・J・フォックスに。彼は毎日2時間の睡眠で撮影に望んだ。
VFXの登場前に作られた作品であるためCGは使われておらず、特殊撮影には光学合成が使われている。
当初のクライマックスは核実験場に行き、核爆発を利用してタイムスリップをする予定であったが、100万ドルの撮影費用が必要と試算され、予算の都合から断念された。
悪役ビフの取り巻きの一人として、ビリー・ゼインが登場している。
ユニバーサル映画の社長シド・シャインバーグは、「未来という言葉の入った映画は売れない!誰も観に来ないよ」という理由からバック・トゥ・ザ・フューチャーというタイトルを嫌っていた。
タイトルの候補は他にも”Spaceman from Pluto”(冥王星からきた宇宙人)というのがあった。
マーティーがチキンだからライバルがビフ(ビーフ)となった。
最初タイムマシンは冷蔵庫にする予定だったが、子供が真似をする(中に入って出られなくなる)可能性があるという懸念から中止になった。
ドクは愛犬アインシュタインを乗せたデロリアンを1分先の未来に送るが、実際には1分20秒経過している。
 
 

資料

原題:BACK TO THE FUTURE
コピー:
監督:ロバート・ゼメキス
脚本:ロバート・ゼメキス、ボブ・ゲイル
制作:ニール・キャントン、ボブ・ゲイル
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、キャスリーン・ケネディ、フランク・マーシャル
音楽:アラン・シルヴェストリ
主題歌:ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース、『The Power of Love』
撮影:ディーン・カンディ
編集:ハリー・ケラミダス、アーサー・シュミット

マーティー・マクフライ / マイケル・J・フォックス
ドク(ドクター・エメット・L・ブラウン)/ クリストファー・ロイド
ジョージ・ダグラス・マクフライ(マーティの父)/ クリスピン・グローヴァー
ビフ・タネン / トーマス・F・ウィルソン
ロレイン・マクフライ(ロレイン・ベインズ)(マーティの母)/ リー・トンプソン
ジェニファー・ジェーン・パーカー(マーティの恋人)/ クローディア・ウェルズ
ゴールディ・ウィルソン(市長)/ クリスピン・グローヴァー

配給:ユニバーサルスタジオ、UIP
公開:1985年7月3日、12月7日
上映時間:116分
製作国:アメリカ合衆国
言語:英語

本編を観るには・・・


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参考

バック・トゥ・ザ・フューチャー – Wikipedia
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の舞台裏画像|話してSukatto(スカッと)!!
未来へ帰る!【バック・トゥ・ザ・フューチャー】BTF雑学まとめアルティメット – NAVER まとめ
多分、あなたが知らないバック・トゥ・ザ・フューチャーの9つのこと|ギズモード・ジャパン
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」をまた観たくなる豆知識 – NAVER まとめ
不朽の名作「バック・トゥ・ザ・フューチャー」にまつわる雑学をまとめてみた。 – NAVER まとめ
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場するヒルバレーの年代別シーンをまとめたムービー – GIGAZINE
 
 


■ 4 Times BACK TO THE FUTURE: Welcome to Hill Valley (comparison video essay) ■

更新履歴

4稿)2017年03月25日、シネマドローム
3稿)2015年10月05日、シネマドローム
2稿)2010年12月08日、シネマパレード~隼
初出)2005年10月17日、東京つまみ食い