★[感想]ジュラシック・ワールド

 感想記事の抜粋


原題 Jurassic World
惹句 あのテーマパークが、ついにオープンする。
監督 コリン・トレボロウ
俳優 クリス・プラット
女優 ブライス・ダラス・ハワード
俳優 ニック・ロビンソン
俳優 タイ・シンプキンス
ジュラシックシリーズ第4作。ジュラシック・ワールドの感想です。

  

 

作品紹介

あの悲劇から22年。ついに開園した恐竜テーマバーク、ジュラシック・ワールド。賑わうパークに遺伝子操作で生まれたスーパー恐竜、インドミナスが迫る。
オープニング3日間の興行成績は5億2410万ドル。2011年の「ハリーポッターと死の秘宝Part2」の記録を破り、堂々第1位に。
 


 

感想

白亜紀恐竜映画も4作目。第1作目の公開は1993年、映画館で首長恐竜の歩く姿に声をあげてから、もう23年も経っているなんて信じたくありません。
(^^;
なんだかんだと4作とも観ている私。結構残酷なシーンがあるこのシリーズ。脇役クラスが躊躇いもなくパクリ、食い千切られます。この非常さは白土三平並だと思っているのは私だけかもしれませんけど・・・。

「あっ!!」といわされるシーンがあるのも、このシリーズの人気か。1作目は恐竜のCGに声をあげたほかに、終盤ラプトルとの追いかけっこ。天井裏から足を踏み外した女の子の足に、下からジャンプで食い付こうするラプトルに「あっ!!」と言いました。
2作目はニューヨークに上陸したTレックスがバスに体当たりするシーンに「あっ!!」。凄い、本物にしか見えない。こちらはその後、唸りました。さて今回は?

主役はインドミナス・レックス。パークの人気を維持するためにと、研究チームが遺伝子捜査で生み出した恐竜です。他の恐竜や生物の遺伝子が加えられ、特殊な能力を持ってます。

 コウイカのDNAによるカモフラージュ能力。
 アマガエルのDNAによる赤外線放射制御能力。
 ヴェロキラプトルのDNAによる高い知能。

高い壁に囲まれた檻に入れられているインドミナス。壁に爪跡を残し、赤外線センサーから身を隠します。「おかしいぞ、ひっとして逃げたか」と確かめに入った人間達を襲い、まんまと檻の外へ。・・・怪盗か、なるほど頭がいい。

パークのメインエリアに進むインドミナス。特殊部隊をあっさり返り討ちに。プテラノドンの檻も破壊、一足先に翼竜がパークを襲います。インドミナスが強すぎ。もっとドキドキしたいところなのに、逆に物足りなく感じました。


 

相変わらずラプトルも登場。今回は調教師(主人公)が飼いならそうとしているという設定で4匹登場します。頭がよくて凶暴、小回りが利く。軍が目をつけているというありそうな、なさそうな話に。

インドミナスの刺客として檻を放たれるが実は同じDNAを持つ仲間。手を組んで人間を襲うといる展開に。初対面で2~3回吼えただけで仲間になるというのはちょっと無理やりな感じはしましたが。


 
 
海棲爬虫類、モササウルスというのも出てきます。巨大水槽が檻、エサやりショーのエサはホオジロサメ。水面から突然現れるモササウルスに「あっ!!」と言いそうになりましたが、なんとか堪えました。

出番が少ないのが残念。水から出れないんだから仕方ないかぁ。でも海の中にも恐竜はいたんだ。恐竜の絶滅は隕石のせいらしいですが、海に住む恐竜も影響を受けたのでしょうか?


 
ティラノザウルスも最後の最後に登場。インドミナスを止めるために檻から出されます。やっぱりこっちの方が迫力がある。インドミナスよりも歯の数が多いらしいのですが、Wikipediaでは「歯の数は74本とティラノサウルスよりも多い」とあり、どっちが正しいか不明。

1作目ではジープ、2作目ではトレーラー、3作目では小型飛行機。その中に主人公たちが閉じ込められ、恐竜に甚振られる。そんなハラハラシーンが恒例でした。しかし今回は全面透明な球体カー(ジャイロスフィア)、それもあっさりとした展開でこれまた物足りなかったです。結局、「あっ!!」というシーンもなかったし。1作目や2作目の方が面白かったというのが正直な感想でした。

薀蓄

パークのメインストリートのセットの撮影は2005年のハリケーン・カトリーナで壊滅したニューオーリンズにあるシックスフラッグス・ニューオーリンズと言う廃墟と化した遊園地で行われた。
球体の乗り物、ジャイロスフィアのアイディアはスティーブン・スピルバーグによるものである。
映画で、クレアを演じたブライス・ダラス・ハワードはジミー・ファロンの番組『ザ・トゥナイト・ショー』にゲスト出演した時、 映画でジェントル・ジャイアンツふれあい動物園でアパトサウルスの子供を抱く少年は実際、自分の息子だと語った。
映画でクレアの女性秘書であるザラがモササウルスに捕食されるシーンは、スピルバーグ監督の『ジョーズ』で水遊びをしている女性が捕食されるシーンへのオマージュでもある。また映画のジュラシック・パークシリーズで女性キャラクターが初めて死亡するシーンとなった。
映画の中でインジェン社の傭兵が登場するが、ヘリに乗りながら海上の上空で理由もなく翼竜を撃つ、顎鬚を生やした傭兵が登場しているが、これは、ケナー・プロダクツ(ハズブロに吸収された)から発売されたジュラシック・パークのアクションフィギュアのおもちゃ「Jurassic Park Evil Raiders」に登場する「Skinner」と言う名前の恐竜ハンターのキャラクターに基づいており、それの皮肉を込めたパロディである。
Mr.インクレディブルやトゥモローランドの監督として知られているブラッド・バードが、モノレールの車内放送の声としてカメオ出演している。


 

 

資料

● 原題:Jurassic World
● 監督:コリン・トレボロウ
● 脚本:リック・ジャッファ、アマンダ・シルヴァー、コリン・トレボロウ、デレク・コノリー
● 原案:リック・ジャッファ、アマンダ・シルヴァー
● 原作:マイケル・クライトン (キャラクター原案)
● 製作:フランク・マーシャル、パトリック・クロウリー
● 製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、トーマス・タル

● 撮影:ジョン・シュワルツマン
● 編集:ケビン・スティット
● 製作会社:ユニバーサル・ピクチャーズ、アンブリン・エンターテインメント、レジェンダリー・ピクチャーズ
● 配給:ユニバーサル・ピクチャーズ(アメリカ)
● 配給:東宝東和(日本)
● 公開:2015年6月12日(アメリカ)
● 公開:2015年8月5日(日本)
● 製作国:アメリカ合衆国
● 言語:英語
● 製作費:$150,000,000

♂ オーウェン・グレイディ(クリス・プラット)/ 玉木宏
♀ クレア・ディアリング(ブライス・ダラス・ハワード)/ 木村佳乃
♂ ザック・ミッチェル(ニック・ロビンソン)/ 内山昂輝
♂ グレイ・ミッチェル(タイ・シンプキンス)/ 松岡茉優
 

 

 


 

本編を観るには・・・


ジュラシック・ワールド
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( オムニセブン )

 

参考

ジュラシック・ワールド – Wikipedia
『ジュラシック・ワールド』続編決定!キャストなど最新情報! | Ciatr[シアター]
動物園の飼育員の間で『ジュラシック・ワールド』再現ポーズが流行っている | Ciatr[シアター]
ジュラシック・ワールドの7つのトリビア&裏話 – 映画の秘密ドットコム


 

更新履歴

初出)2005年05月23日、シネマドローム

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