★ 2022年05月02日＊「ずっと前から父の子供のアーニャです」「いらんこと言うな」号

近況報告 / 更新記録 / タイトル

ネコとネズミ（長文注意）

もう、築50年になる私の実家。父が亡くなり、母は施設へ。私一人、ぽつねんと暮らしています。いろんなルールが意味を失った今、部屋割りから家具の配置まで１からやり直したいのですが、なかなか手が出せません。定年退職してからかなぁ・・・。

でも問題は山積み。雨漏り、玄関の建付け、どこから湧いてくるのか、あちこちホコリだらけ、散らかし放題。少しづつでも片付けていかないといけないのですが。

母がまだ在宅介護だった頃。物置代わりに使っている工場（こうば）でのこと。探し物を取りに行くと、突然私の横を駆け抜ける白い影。何！？・・・猫でした。どこから入ったんだろう、時々庭で見かけるドラかな？　可哀想に閉じ込めてしまっていたか。

しかし数日後、工場から鳴き声が。いついてる。どこかに秘密の通路があるのかな。大掃除がてら工場を調べてみると、工場の側の壁、トタンの一部が剥がれています。ここだったのか、釘を打ち直しました。ごめんね、もう入れないよ。それからしばらく、中に入ろうと藻掻く音がしましたが、諦めたようです。

母が脳出血で救急車で運ばれた時、子猫が生まれました。風呂場の外から聞こえる鳴き声。ドラは身重だったのか。可哀想なことをしました。

子猫を工場に入れようと、鳴き声のする方を探します。でも近づくとミャーミャーが止み、居所がわかりません。隠れるスペースはないのだけど。空耳？猫の祟り？ 同じことの繰り返し、３日めには鳴き声もしなくなりました。

リハビリも成果の出ないまま、母は退院。施設に入りました。実家に一人暮らしとなった私。初めはあちこちで鳴る、何だかわからない物音が気になっていましたが、それにもなれました。遅く家に帰ると、留守の間に誰かが家に忍び込んだんじゃないかと心配になりましたが、慣れました。

それがやがて現実に。何者かが、天井裏や壁の中を走り回っています。子猫が育った！？ いやこれは猫の大きさではない。ネズコ？
ここまではっきり存在を主張されると見過ごすわけにはいきません。ホームセンターでグッズを物色。いろいろあって驚きます。針金で出来たネズミ捕りはないのかな。

一番効果がありそうな、エサ型タイプを購入。ちょっと大きなチョコベービーのようなエサ、小皿に入り、色はなんとショッキングピンク。人が間違えて食べないようにとの配慮らしい。ネズコは色盲なのか。ブラックキャップのように、エサを巣に持ち帰えらせる全滅タイプのよう。

要所々々にエサを仕掛けたのですが、ネズコは見向きもせず。試しにエサの上にバナナを乗せておくと、バナナだけ食べていきます。大根を乗せると大根だけ、ソーセージを乗せるとソーセージだけ持っていきます。やるなネズコ、根競べだな。

でもネズミなんて出たことがなかったのに、なぜ今。・・・あ、猫。ドラがいなくなってからか。今まで退治してくれてたのね。世の中つながっているなぁ。
その頃、母は乾燥肌に悩まされていて、ミトンを使うことに。まだその頃は会話ができていたんだなぁ。

ある日、家に帰りリビングのドアを開けると、背後から声が。

「チュー」

鼠であることが確定。その声にはエサはどうしたとの催促まで。・・・ネズコ、私はお前を飼っているつもりはないんだけど。
（＾＾；

方針を変更。罠を粘着シートに替えました。ゴキブリホイホイのように、くっついて動けなくタイプです。マニュアルは、上にエサを置いてはいけないとありますが、実績のあるショッピングピンクにバナナをトッピングしたものをネバネバの中心に置いて、様子を見ます。

その頃、母は水も飲めなくなり脱水症状に。「胃瘻」の手術が必要になりました。

「胃瘻の手術をすると、長生きしてしまいますが・・・」

質問の意図がわからなかったのですが、必要なのでやりますと答えると、日程が決まり、手術。すぐに退院できました。

用心深いネズコ。バナナにまったく手をつけません。大根に替えて、ソーセージに替えてもダメ。でもロースの切り身の端っこを乗せた時・・・。

明け方の４時、台所で消魂しい音が。その音に飛び起きる私。目に入ったのは罠の段ボールの下敷きになり、動けず、こちらを見るネズコ。目が合いました。涙目、まだ小さい、ちょっと可愛いです。

・・・どうしよう、捕まえた時のことを考えてなかった。

箒でたたかなきゃ。でも箒どこ？　見つけてて私が戻るのと、最後の力を振り絞りネズコが逃げるのがほぼ同時でした。あぁ、千載一遇のチャンスが。

さらに用心深くなったネズコは、台所も現れなくなりました。気が付くと洗面台の石鹸にかじりついた跡が。生きるのに必死だ。困った、捕まえても殺すことができるだろうか、私に。

一方母は面会に行っても、喋らなくなりました。一方的に私が話すだけ。ガラス越しで話せるようになっても、結果は同じ。コロナで間隔が空いたので怒っている？ もう放っておいてと言っているような気もします。かゆみは治まったようだけど。長生きをしてしまうってこういう意味だったのか。

何かあって、自宅が死んだとしても誰も気が付かないに違いない。寂しい限り。人生に当たり外れがあるとすれば、これはどっちだろう？ 自分では当たりではないけど、外れでもないような気がしてます。

夜、眠れず、眺める天井。何か大切なことを忘れているような気がします。

あっ！そうだ。ブログを更新していない！

と言うわけで３ヶ月ぶりの更新となりました。疲労困憊ですが、生きていますので、ご安心下さい。
(*﹏*๑)疲…
　
おわり

更新記録（抜粋版）

（ 2022年01月31日 ～ 2022年05月01日 ）

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タイトルの言葉

アニメ「スパイxファミリー」より。

スパイxファミリーは今季始まったアニメ。1話を見ただけでファンになってしまいました。任務のため疑似家族を作ることになったスパイ黄昏（たそがれ）は、孤児院から少女アーニァ（実は人の心が読めるエスパー）を引き取ります。タイトルは、昔から家族だったことにすると黄昏に言われたアーニァが、引っ越した先のアパートで近所の人にした挨拶と黄昏の反応です。

一番笑ったシーンですが、Youtubeで海外のリアクション動画を見るとカットされてることが多く、驚きます。こういう細かなギャグは欧米には通じないんだな。

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