★ 2015年11月29日 おなかいっぱいになるとケンカしてたことも忘れる彼女には たぶん永久にかなわない 号


◆ 4月30日をもって営業終了と致します

● どうやっても、まとまらない程に髪の毛が伸びました。仕方がない、床屋へ行くか。2ヶ月半に1回、3500円。社会の一員として街を歩くことを考えると、妥当な会費かもしてません。
行きつけの床屋さんは大学時代から通っているところ。愛想のよいマスターはかなりの長身、60才近くかな。奥さんともう一人、女性の店員さん。街の床屋さんという感じです。

● 散髪する間、マスターに当たると世間話の始まり。陽気なおじさんは、いろいろ話し掛けてきます。床屋に行くときは睡眠不足になってから。なので面倒な気もしますが、思わぬ収穫があることも。さて、今日はどんな話になるか。
G.W.だから、どこかに出掛けないの? という話になって、昔行った面白温泉の話でも聞けるかな・・・。復活した愛車アルテッツア。床屋の前までくるとシャッターが閉まってます。紙が一枚張られてました。

えっ!

ゴールデンウィークはかき入れ時のはず。旅行に行くとしても、休み開けてからなのに。まさか・・・。車を止めて、案内を読むと。

《 40年の長きにわたり、ご愛顧ありがとうございました。一身上の都合により4月30日をもって店を閉めることになりました… 》

えっ!!Σ( ̄□ ̄; 突然のことに茫然。何気ない毎日、でも確実に時は流れているんだなぁ。また、強くそう感じさせられました。諦めて帰る車の中。床屋との思い出に浸ります。いろいろな事があったなぁ・・・。

—————————-

● 強い雨が降ってた日。公園の前に駐車(後に専用駐車場ができた)、折り畳み傘ひとつで床屋さんへ。2~3人待ち。さっぱりと刈り上げてもらった頃には雨も上がりました。気持ちのいい午後だと喜んでたら、傘を忘れました。2ヶ月半後。再び床屋に来ると目立つところに私に傘が。

《 あのぉ~。あの傘、私のみたいなんですが・・・ 》

するとマスターが

《 あっそう!よかった。誰が忘れたかわからなかったので、わかりやすいところに傘を置いて、名乗り出るを待ってたんだよ 》

無事に戻った私の傘、いい店かも。通い始めた頃の事です。

● マスターは車好き。私が前のシルビアS13で通ってた時のこと。とても興味があるようで、乗り心地や燃費の話を聞いてきます。私が

《 この車に乗って初めて、車の運転をセーリングと例える訳がわかった 》

というと、もう耐えられなくなったよう。運転させてほしいということになり、キーを貸してあげました。近所を一周のドライブ、満足した様子でした。
数年後、息子さんがシルビアを欲しがっているので、売る気はないかという話が出ました。気に入っていたので、丁重にお断りをしましたが・・・。アルテッツアに乗り換えた時も、同じ事があったなぁ。

● ある日、見慣れぬ人が店の中に。マスターは若いその人に、厳しく指示を出してます。息子さん?私も髪を切ってもらうことに。直々様子を見にくるマスター。綺麗にできたと満足して帰った翌日。周りから指摘を受けました。

《 風葉さん、右と左の揉み上げの長さが違ってますよ? 》

えっ!? ( ̄▽ ̄;)

次に床屋に行った時には、その人はいなくなっていました。

● 私が床屋に行くのは土曜日の午後12時ちょっと過ぎ。でも季節やカレンダーによって1、2時間補正します。マスターは私が来るのが、いつも待ち時間無しの時間なので不思議がりました。私が

《 何月何日何曜日ここに来て、待ち時間がどれくらいだった記録を付けてたら、空いてる時間帯が予想できるようになった 》

というと、そんなことをせずに、聞いてくれればいいのにと言われました。だいたい、こうだよと教えてくれたルールは、例外が多そうで、使えそうにありませんでした。

● 自動床屋機という話を聞いたこともありました。いまの技術をもってすれば、簡単に実現できるのではないかというもの。髪の毛を天井からの吸引機で引っ張りあげ、そこを鋏でチョキチョキ。確かにできそうだが・・・。
(==;
そんなものが出回ったら、床屋存亡の危機になりますよ。そういいかけて、いうのを止めました。

● デジカメに凝りはじめた時、マスターにその話をしました。すると一眼レフカメラ(フィルム)の話が、たくさんできました。昔、カメラの故障のために思い出の写真が撮れず、頭にきたのでメーカーに乗り込んだ話。実は仲間と山の写真を撮っていて、展覧会をやることになってること。写真検定なんて受かっても、何の意味もないと思っていること・・。
現像する楽しみを聞いた時には、私が味わうことのない喜びを知るマスターを羨ましく思いました。

● 息子さんは同じIT関係の仕事。勤務場所も近くです。残業も同等に多いらしい。そのため、どんな仕事なのかと聞かれることもありました。どう説明したものか・・・。
その息子さんが東北方面に転勤、2~3年で戻ってきて、今は本社勤務に。その度に話をききました。横浜の方に新しい家を買って、親の入れる部屋もあるとか。どこも考えてることは同じか。

・・・
・・・
・・・

—————————-

● 翌々日。話をして、父親が通っているという床屋へ。中学校の前か・・・。髪型を指定するのが面倒だなぁ。マスターに簡単に説明すると、イラストの髪形一覧を渡されました。

《 え~っと、あまり髪型にはこだわりを持ってないので適当でいいです 》

私がそういうと

《 こだわりを持ってくださいよ~ 》

とマスター。それはそうか。
(^^;

マスターがいいました。

《 私もこの商売を始めて、40年近くになるけど… 》

う~む。人の良さそうなマスターだけど、ここも長くないかも知れないなぁ。
(x_x)

( この話は2010年05月17日に、東京つまみ食い1にアップしたものです ♪ )


◆ 更新記録 2015年11月15日 ~ 2015年11月21日


電脳タイル
 
シネマドローム
 ● [感想]the EYE
 ● [銀幕の天使]ミーガン・フォックス

テレビの悪足掻き
 ● [人形劇]サンダーバードの感想(第9話 ペネロープの危機、第10話 ニューヨークの恐怖)
 ● [刑事ドラマ]太陽にほえろのすべて
 ● [アニメ]ルパン三世(2015)の感想(第5話、第6話)

街角アイキャッチ
 ● 2015年06月撮影分
 ● 2008年08月撮影分
 ● 2008年07月撮影分

幸せを呼ぶ料理
 ● 2015年10月撮影分
 ● 2015年09月撮影分
 ● 2015年08月撮影分
 ● 2015年07月撮影分
 ● 2008年02月撮影分
 ● 2008年01月撮影分
 ● 2007年12年撮影分
 ● 2007年11月撮影分

ご褒美ショッピング

※ サイドバーにも各サイトへのリンクがあります。


◆ タイトルの言葉

● 静岡のショッピングセンターのポスターから。

● 男と女では体の形が異なります。それと同じで心の形も違うみたい。女性的な視点、考え方には学ぶことが多いので、なんとかそれをマスター、自分に取り込んで使い分けることができないかと思いましたが、思ったより難しい。手っ取り早いのは女性と一緒にいることだと、最近わかりました。