★[映画用語]マクガフィン

 映画用語 ~ マクガフィン


何度憶えても忘れてしまう・・・マクガフィンって何!? 新カテゴリー、映画用語。第2弾はヒッチコックの言葉として有名、マクガフィンです。
サスペンスの神様が唱えたのは。実は大事なものはなんでもよかった!!

 

言葉の意味

マクガフィン (MacGuffin, McGuffin) とは、小説や映画などのフィクション作品におけるプロット・デバイス(英語版)の一つであり、登場人物への動機付けや話を進めるために用いられる。
特にスリラー映画で多用され、泥棒が狙う宝石やスパイが狙う重要書類などがマクガフィンの典型例である。しかし物に限定されず、出来事や人物などもマクガフィンに含まれる。
一つの作品内に複数のマクガフィンが用いられた場合、批判的に「プロット・クーポン」(plot coupons) と呼ばれることがある。
技法そのものは古くから用いられていたが、その概念を「マクガフィン」という用語で表現したのはイギリスの脚本家アンガス・マクフェイル(英語版)が最初だと言われている。その後、マクフェイルと協働した映画監督のアルフレッド・ヒッチコックによって、マクガフィンの概念は1930年代頃から普及した。
ヒッチコックは、先のインタビューより27年前の1939年のコロンビア大学での講義においてもマクガフィンに言及している。私たちがスタジオで「マクガフィン」と呼ぶものがある。それはどんな物語にも現れる機械的な要素だ。それは泥棒ものではたいていネックレスで、スパイものではたいてい書類だ。
ジョージ・ルーカスは、1977年の映画『スター・ウォーズ』に登場するロボットキャラクターR2-D2のことを「映画のストーリーの核となるもの、すなわち映画業界で言うところのマクガフィンであり、皆が追い求めるオブジェクトだ」と描写している。

イラク戦争の当初の開戦理由であった『イラクの保有する大量破壊兵器』が、そもそもイラクから発見されなかった事から、「開戦理由なんか何でも良かったんじゃね?」とアメリカ政府を皮肉る為に用いられた。この論説ではマクガフィン=大量破壊兵器となる。 分かりやすく言えば言いがかりの内容と言った所か。

漫画ワンピースにおける「ワンピース」はマクガフィンである。

「必然性の主体となる人物」「置き換えの可否」という二つの軸で考えると、四つのパターンに分けることができます。
作中の登場人物にとっても作者にとっても置き換え可能である
作中の登場人物にとっては置き換え可能だが、作者にとっては置き換え不可能である
作中の登場人物にとっては置き換え不可能だが、作者にとっては置き換え可能である
作中の登場人物にとっても作者にとっても置き換え不可能である
4番は置き換えられる要素がないので「マクガフィン」から除外すると、1~3番のいずれかが「マクガフィン」に該当します。

コメント

ヒッチコックを見漁っていた頃に知った言葉。以前はネット上にも情報が少なかったですが、今はたくさんあがってて興味深いです。でもそれぞれ微妙に解釈が違うみたい。
取り替え可能なものかもしれませんが、それがなんだか凄いと思わせるには、それなりのテクニックがいるような気がします。言葉の意味より、そちらを知りたい。
マクガフィンはプロット・デバイスの一つらしい。wikipediaによると代表的なプロット・デバイス(物語上の道具・仕掛け)には、以下があるとの事。

デウス・エクス・マキナ – Wikipedia
燻製ニシンの虚偽 – Wikipedia
チェーホフの銃 – Wikipedia

 

更新履歴

初出)2019年12月23日、シネマドローム
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