★[映画用語]ウィルヘルムの叫び

 映画用語 ~ ウィルヘルムの叫び


新カテゴリー、映画用語。映画界で使用される用語を調べてみます。第一回は「ウィルヘルムの叫び」です。

 

言葉の意味

ウィルヘルムの叫び(ウィルヘルムのさけび、英: Wilhelm scream)とは、映画などの作品で用いられる音響素材。
誰かが、矢で刺される、爆発に巻き込まれる、転落するなどして死亡する際にしばしば用いられる。 今までに217本の映画で使用されているとされ、映画界におけるクリシェとなっている。
この叫び声の主については、「パープル・ピープル・イーター」などで知られる、歌手、俳優のシェブ・ウーリー(Sheb Wooley)だとされている。
元々は、1951年の映画『遠い太鼓』のために収録された音響素材のなかのひとつとして生まれた。エバーグレーズの沼地を兵士たちが通り、そのうちの一人がアリゲーターに噛まれて水中に引きずり込まれるシーンに使用されている。
ウィルヘルムの叫びは、音響監督のベン・バートによって復活した。元音源を発見した彼が、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』に組み込んだのである。ルーク・スカイウォーカーが、デス・スターの上でストームトルーパーを撃つ際に使用されている。
バートは、この音を「ウィルヘルムの叫び」と名付けた張本人でもある。 その後十年間、バートはジョージ・ルーカス、スティーヴン・スピルバーグらの作品等、彼の関わった多くの作品にウィルヘルムの叫びを組み込んだ(『インディ・ジョーンズ シリーズ』の全ての作品でウィルヘルムの叫びが使用されている)。

使われているシーン

 

コメント

音が映画の重要な補完であることは確か。初めは無声だった映画が、トーキーになり、ステレオになり、デジタルになり、サラウンドになり、ドルビーになり、DTSになり、ドルビーアトモスになり・・・。音の再生技術は目覚ましく進歩していても、音源を作る技術ってどうなんだろう? 進化してるのか。
今もサンプリング音を混ぜたり、セロリ折ったりしてるのかな。

あらためてウィルヘルムの叫びを聞くと、なんの個性もない感じ。叫びの原因も感じません。だから、どんなシーンにでも使い回せて重宝するのかも。
これを女性でやろうとすると難しいかな。女性の叫び声は、個性が出る、それが売りだったりするからなぁ。

 
 

更新履歴

初出)2019年12月18日、シネマドローム
Translate »