時間と空間のヒューマンドラマ。インターステラーの感想です。

  

作品紹介

クリストファー・ノーラン監督による2014年のSF映画。第87回アカデミー賞、視覚効果賞受賞。
人類を滅亡の危機から救うため旅だった宇宙船。遠ざかる地球、広がる時間差。二度と会えぬと思った父と娘は、宇宙の果てで奇跡を見る。
 
 

感想

2時間49分!!・・・長い。(--; むかし飯田橋のギンレイホールでゴットファーザーのⅠとⅡを続けてみて死にそうになったのを思い出しました。2001年宇宙の旅(2時間21分)より長いわけで、あちらはHAL9000がボーマン船長の口を読んでいるところで、ちゃんと休憩を入れてくれましたが。
・・・とはいえ、実際はさほど長さを感じさせなかったこの作品。瀕死の地球、2つの惑星の探査、5次元世界。ストーリーに大きな波乱も無いにもかかわらず、DVDを止めることなく一気に観てしまいました。ローラン監督の手腕の故か、実に丁寧に作られています。
しかしリアルな地球では確実に169分が過ぎてるわけで、翌日の出社はフレックスタイム利用となりました。

最近は映画情報を収集できないので、トレーラーとかCMだけの情報。父と娘のヒューマンドラマと思ってましたが、想像より科学的な考察のなされた作品でした。ウラシマ効果と重力の秘密、高尚だなぁ。コンタクト(ジョディ・フォスター主演)を思い出しました。そういえばマシュー・マコノヒー出てたし。

滅亡迫る地球の描写。都会で群集が暴動を起こしているシーンとか見せられそうですが、そうではありません。映し出されるのは田舎のトウモロコシ畑。はぐれドローンを追い掛け、ジープで突き抜けるシーンが爽快です。でも植物は枯死し始めているという設定。
同じように「アポロは月に行っていない」そう言われている世界で、本箱のモールス信号(二進数)で秘密施設にたどり着いたクーパー(マシュー・マコノヒー)。現れたブラウン博士に、ここは密かに再開したNASAだと言われます。
ちょっと「おやっ」と思わされて、そこから映画の世界に引きずり込まれしまいます。

本箱のモールス信号、これは難しそう。落とさなくてもいい本を落としそうです。アナログ腕時計の操作はなお更。「カレさん」もっと簡単な方法を教えてあげてください。
(^^;

ロボットのTARSとCASE、その造形が凄い!直方体が数個束ねているだけです。これで歩くというのだから、処理スピードが早く正確性。水の惑星で走り出したときは、拍手してしまいました。モニターの低解像度も人間味溢れてます。会話もほとんど人間、この映画の中で一番元気です。

水の惑星、巨大津波が船を襲うシーンは迫力がありました。ミラー飛行士がこの星についたのは数時間前、死んだのは数分前。特殊相対性理論、時間の不思議。トップをねらえ!の2話目を思い出しました。展開のドラマティックさはあっちの上かも。

ブランド教授の嘘。はじめから無理だったプランA。博士は娘を乗組員の誰かと新世界のアダムとイブにしたかったのか・・・。かわいそうなアメリア(アン・ハサウェイ)。映画はこの父娘の物語でもあります。
(@@。
 
 


 
 
一蓮托生、悪人扱いのマン博士。いくらハズレの惑星を引いちゃったからといっても、アレはまずい。

最後、アメリアを船に残し、ブラックホールに落ちていくクーパー。そしてその先に見た5次元の世界(正確には4次元超立体テクサイト)。いくらカレがなんでもできるからといっても、終盤になって好展開し過ぎ。少し恥ずかしくなりました。まぁ、2時間40分のご褒美ということで。
 
 


 
 
最後まで見てて一番気になっていたのは水の惑星上空で23年間待ち続けたロミリー(デヴィッド・ジャーシー)。夜も昼もないであろう宇宙船の中で、彼はいったい何をしていたのでしょう?コールドスリープしてないロミリーにクーパーもアメリアも驚いてました。彼が主役のスピンオフ作品を作ってほしいものです。でもすぐ次の星で爆死しちゃうのですが。
(==;

この映画が古いと思われるほど、物理の大発見がなされるのはいつのことでしょう?その時まで生きている自信はないなぁ。
 
 

 

薀蓄

科学コンサルタントを務めた理論物理学者のキップ・ソーンは「ワームホールを正確に描いた映画は今までなかった。ブラックホールも同じだ。今回初めて、その描写がアインシュタインの一般相対性理論に基づいている」と語った。
コンピュータ生成によるイメージを最小限に抑えるため、ノーランはスペースシャトルの内部といった実物のセットを建築した。
宇宙船レインジャー、エンデュランス、ランダーは、ネイサン・クロウリーとニューディール・スタジオズが手がけたミニチュア・エフェクトを使って作り上げられた。3Dプリントと彫刻を組み合わせて作られたこのスケールモデルはその巨大さ故にスタッフから「maxatures」というあだ名で呼ばれ、エンデュランスの1/15スケールのミニチュアは7.6m以上に及んだ。レインジャーとランダーのミニチュアはそれぞれ14mと15mに及んだ。
ノーラン監督は撮影にあたって、500エーカー、坪に換算すると60万坪以上のトウモロコシ畑を栽培し、本物の砂嵐のなかで役者に演技をさせた。

 


 

資料

原題:Interstellar
コピー:必ず、帰ってくる。それは宇宙を超えた父娘の約束――。
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン、ジョナサン・ノーラン
原作:ー
制作:エマ・トーマス、クリストファー・ノーラン、リンダ・オブスト
製作総指揮:ジェイク・マイヤーズ、ジョーダン・ゴールドバーグ、キップ・ソーン
音楽:ハンス・ジマー
主題歌:ー
撮影:ホイテ・ヴァン・ホイテマ
編集:リー・スミス

ジョセフ・クーパー 元空軍パイロット / マシュー・マコノヒー(小原雅人)
アメリア・ブランド(博士)/ アン・ハサウェイ(園崎未恵)
ニコライ・ロミリー(博士)/ デヴィッド・ジャーシー(山岸治雄)
ドイル(博士)/ ウェス・ベントリー(小松史法)
TARS”ターズ”/ 声役 ビル・アーウィン多田野曜平
CASE”ケース”/ 声役 ジョシュ・スチュワート(丸山壮史)
ヒュー・マン(博士)/ マット・デイモン(土田大)

配給:ワーナー・ブラザーズ
公開:2014年11月22日
上映時間:169分
製作国:アメリカ合衆国、イギリス
言語:英語

制作費:$165,000,000

「インターステラー(Interstellar)」予告編第2弾 – YouTube


 

 

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参考・引用

映画『インターステラー』オフィシャルサイト
インターステラー – Wikipedia
こだわりすぎてトウモロコシ畑を作っちゃった! 庵野秀明も大絶賛の『インターステラー』メイキング映像を公開 | ガジェット通信
「インターステラー」のSFっぷりは一体どれぐらいで何がスゴイのか、SF小説とかSF映画とか大好き野郎が見るとこうなる – GIGAZINE
【※ネタバレあり】『インターステラー』、クライマックスシーンを紐解いて映画のメッセージを整理してみる – Cinema A La Carte
絶賛の嵐『インターステラー』の一体何がすごいのか。ネタバレなし – NAVER まとめ
『インターステラー』 スピルバーグ版とのラストの違い :映画のブログ
[L] 映画「インターステラー」をみる人に届けたい5つの豆知識 | ライフ×メモ

更新履歴

2稿)2017年12月05日、シネマドローム
初出)2015年09月07日、シネマドローム