★[感想]少林サッカー

 感想記事の抜粋


原題 少林足球
惹句 君はまだ、究極のサッカーを知らない。
監督 チャウ・シンチー
俳優 チャウ・シンチー
俳優 ン・マンタ
俳優 パトリック・ツェー
女優 ヴィッキー・チャオ
蘊蓄 第21回香港電影金像奨で主演のチャウ・シンチーは最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀主演男優賞の3タイトルを受賞した。
チャウ・シンチーの出世作、少林サッカーの感想です。
【発掘】初めて観たチャウ・シンチー映画。すでに20年前とは。
※ この記事は 2002年06月17日に「東京つまみ食い」にアップしたものです。

 

 

作品紹介

少林寺拳法とワイヤーアクションで見せる脅威のサッカー。
瞳に燃える炎。12mの大ジャンプ。腹にボールを吸い付けての激走。そして三回転半して放たれるシュートはゴールさえもなぎ倒す。
監督・主演チャウ・シンチー、その出世作。2002年日本公開。
 

 

あらすじ

かつて《黄金の右》と呼ばれいたファン。スタジアムで大歓声を浴びていた彼だが、今はその面影すらない。足を引きずりながらの雑用係。あの日の八百長試合。それが全てを奪っていった。地位も名誉もそして黄金の右足さえも。
あの試合、実はかつてのチームメイト、ハンの仕掛けた罠だったと知るファン。そして今やサッカー界のドンとして君臨するハン。ファンは怒りに震えます。そんなファンの前に少林寺拳法を広める事が夢という不思議な青年、シンが現れた‥。
 

感想

オープニング。いきなり地球、月、太陽の惑星直列・・・と思いきや地球と坊主頭とサッカーボール。坊主頭の斑点に大笑いでした。テーマ音楽に合わせて、拳法の絵が動くのにもくすぐられます。

ストーリー前半、結構暗い展開が意外でした。酒場のチンピラ達の暴力が長く、うんざり気味。昔《チャンピオン鷹》という映画で、最後敵の足を切ってしまうというのがありましたが、香港映画って残酷‥。子供向けの映画ではないのか。

ファンがシンの素質の見抜き、一方シンは少林寺拳法を広めるチャンスと判断、サッカーを始めます。チームを組むために兄弟子達を集めますが、あの勇姿は今は昔。チンピラチーム相手に体もプライドもボロボロに。ここで話の流れが変わります。目覚め、立ち上がる兄弟弟子。シンがポツリと呟きます。

「・・・みんなが帰ってきた」

一斉に少林寺拳法のポーズを取る兄弟子達。なんでもありの超人サッカーの始まり始まり。一気に盛り上がります。強い、強い。そんなばかなというシーンを、時には笑わせ、時には手に汗握らせ見せてくれます。
映像技術の力。あり得ないことも映像で見せられると、あれ?ひょっとして、人間ってそんなことできる?
( ゚д゚) おぉすんげぇ
となります。

そして最後無敵の少林サッカーチームの前に立ちはだかるのはデビル、ハンのチーム。アメリカ製の薬を使い超人的な強さのデビル。次々に怪我でダウンの少林チーム。それを救ったのは太極拳の使い手、饅頭屋の娘ムイ。この落ちがうまかった。伏線はいっぱいあったのですが、予想できませんでした。

随所に日本のアニメやコミックの影響を見かけます。でも日本では作らないだろうな。こうゆう映画は。突然、首をフリフリ歌い出す男。饅頭屋の前で踊り出す町の人も。間違えて敵ゴールを守るムイ。合間に入る笑いが効果的。物語に引き込まれます。

終わり

ワンシーン

ダイレクトボレー(それも超長距離)での壁打ち練習、鉄のポストが凹むシュート、あん馬のように足を回してのパス・・・。どれも尋常ではないですが、一番笑ったのはセンター(ハーフウェイ)ラインからのシュート。キックオフと同時にシュートが決まってしまいます。何度も繰り返すので思わず相手が「普通の試合をやられせてくれぇぇ~」と嘆いてました。
(*´∀`)♪

 

蘊蓄

第21回香港電影金像奨で主演のチャウ・シンチーは最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀主演男優賞の3タイトルを受賞した。
アメリカの映画誌『プレミア』とのインタビューで、チャウ・シンチーは次のように語っている。

『キャプテン翼』にインスピレーションを得たものであり、サッカーとカンフーを組み合わせるアイデアは長年に渡って温めていた。しかし、それは漫画でのみ可能な表現で、今日のようにCG技術が発達するまで待たなければならなかった。

— チャウ・シンチー
少林サッカー – Wikipedia

資料

原題 少林足球
英題 Shaolin Soccer
惹句 君はまだ、究極のサッカーを知らない。
脚本 チャウ・シンチー、ツァン・カンチョン
原作

監督 チャウ・シンチー
製作 チャウ・シンチー、イェング・クウォクファイ
指揮
音楽 レイモンド・ウォン
主題
撮影 鄺庭和、関柏煊
編集
美術

俳優 FW・「金剛腿(鋼鉄の脚)」阿星(シン)/ 周星馳(チャウ・シンチー)
俳優 監督・明鋒(ファン)/ 呉孟達(ン・マンタ)
俳優 強雄(ハン)/ 謝賢(パトリック・ツェー)
女優 阿梅(ムイ)/ 趙薇(ヴィッキー・チャオ)

俳優 MF・「無敵鐵頭功(鉄の頭)」/ 黄一飛(ウォン・ヤッフェイ)
俳優 DF・「旋風地堂腿(旋風脚)」/ 莫美林(モク・メイラム)
俳優 DF・「金鐘罩鐵布衫(鎧の肌)」/ 田啓文(ティン・カイマン)
俳優 GK・「鬼影擒拿手(魔の手)」/ 陳国坤(チャン・クォックァン)
俳優 FW・「軽功水上漂(軽功・空渡り)」/ 林子聰(ラム・ジーチョン)

会社 星輝海外有限公司、寰宇娯楽有限公司
配給 クロックワークス / ギャガ
公開 2002年06月01日
上映 112分
国旗 香港
言語 広東語

費用
収入 35億円(日本)


 
 

本編を観るには・・・

関連 ~ チャウ・シンチー映画

 

参考・引用

少林サッカー – Wikipedia

 

更新履歴

3稿)2021年07月08日、シネマドローム
2稿)2004年01月10日、東京つまみ食い
初出)2002年06月17日、東京つまみ食い
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