立替前の室町砂場です。
案内
創業1869年、室町にある日本蕎麦の名店。
更科らしい真っ白な蕎麦。
『天ざる』『天もり』発祥の店
地図
感想
大晦日も夕暮れ時。八重洲口から神田方面へと歩きます。2007年も残り数時間、〆はやっぱり年越し蕎麦だな。日本橋を渡って三越前、そのまま中央通りをまっすぐと。行き先は室町砂場、蕎麦好きには有名な1軒です。比較的に駅から遠く、場所がわかりにくいので、ひょっとしたら待たずに食べれるかも・・・ との読みなのですが。
今日は冷えるなぁ。通りを左手に折れると人影もなし、でも高級車が数台停車。確かこの辺のはずだけど。
あぁ、あったあった!
あぁ、並んでる並んでる・・・。
(-_-;
~ 室町 砂場 ~
店先で待つこと20分、すっかり日も落ちました。やっと中に入れたと思ったら、そこには椅子に座って待つ人が。かき入れ時だものなぁ。
《 4名でお待ちの誰々さ~ん 》
空いた席がすべて埋まるようにか、順番は多少前後します。人が出てくる度に声のかかるのを待つ面々。それにしても、出てくる人出てくる人、皆上機嫌だなぁ。家族連れ(お爺ちゃん、お婆ちゃんも一緒)や仲間の集まりが多いようです。
4、5分待っていよいよ席へ。びっしり満員の店内、出来上がったパズルのよう、ぴったりと席に収まってます。通されたのは厨房近くの4人がけのテーブル。すぐ後に並んでいた夫婦と向かい合っての着席となりました。なんか緊張するなぁ。
白髪頭にベレー帽の旦那さんは、やくみつる風。近所の人なのかな、先客や店の人と挨拶をしています。メニューを手にするとすぐに注文。いきなりザルを3枚か・・・。かなりの蕎麦好きと見た。
メニューがあくのを待っていると奥さんが、隣のテーブルのメニューを取り、こちらに渡してくれました。
あっ、すいません。
隣は主婦の4人組。席にはもう料理がたくさん、そして何度目かの乾杯。おぉ、奥の人は徳利で一気をしました。
(^_^;
日本酒はこの辺りの蕎麦屋定番の菊政宗。付け出しは梅肉酢(ばいにくず)。ほぅ、蕎麦味噌じゃないんだ。でもこの酸っぱさも冷や酒にあうなぁ。
~ 菊政宗と梅肉酢 ~
慌ただしい店内は正(まさ)に大晦日の雰囲気。今日だけの手伝いなのは明らか、割烹着姿のおばちゃんたち。厨房の中に無駄に集中し、却って混乱しているようです。
やくみつる氏が美味しそうに食べてる卵焼き。こっちにはまだ来ないと催促すると今焼いてるとのこと。嘘ではないようなんだけど・・・。厨房から声が漏れ聞こえます。
《 もぉう~めちゃくちゃになっちゃったよぉ~ 》
一体何が。
(^_^;
《 卵焼き、余ったから2番さんへ~ 》
おやおや、こっちにくるみたいだ。
(;^_^A
でも、この卵焼きが美味しい。箸でつまむとぷるるん、さっくり切れて口の中。甘みと旨みが広がります。あっという間になくなって、ちょっと物足りなく思ってると別のおばちゃんが玉子焼き片手に登場。
《 あのぉ~、卵焼きはもう来ましたか? 》
嘘付いてもう一回食べちゃおうかな。
(^.^)
~ 余った(?)玉子焼き ~
あまり長居はしないのが粋、そろそろ蕎麦でしめますか。と、天ざるを頼みました。ここの蕎麦は更級(さらしな)。蕎麦の実の中心だけを使った上品なものです。そうめんのような白い蕎麦、でもこの色合いは独特。つるつるつる。完成した味、美味しいです。でも私にはちょっと上品過ぎかな、歯応え不足で胃応え不足。蕎麦湯を2杯飲んでなんとか落ち着きました。
ふぅ~。
蕎麦屋は昼下がり。客のいない店でまったりがいいと思ってたけど、こういうのも悪くないかな。大晦日って、蕎麦屋のお祭りなのかも。う~ん、もう一軒行っちゃおかな。
m(^_^)
~ 元祖天ざる ~
この記事は2008年01月14日に 東京つまみ食い にアップしたものです。
2009年は12月30日に行ってきましたが、店は改装され随分きれいになっちゃいました。古い建てやの方が情緒があってよかったのですが。
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リンク集
[食べログ] 室町砂場 日本橋本店 (むろまちすなば)
[ホットペッパー] 室町砂場
[ぐるなび] 室町 砂場(三越前/そば(蕎麦)) – ぐるなび
[公式] 室町砂場|公式サイト:日本橋:天ざる:天もりそば:蕎麦
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