★[感想]ターミネーター:ニュー・フェイト

 感想記事の抜粋


原題 Terminator: Dark Fate
惹句 時代は変わった。運命はどうだ。
監督 ティム・ミラー
女優 サラ・コナー / リンダ・ハミルトン
俳優 T-800 / アーノルド・シュワルツェネッガー
女優 グレース / マッケンジー・デイヴィス
俳優 Rev-9(レヴ-ナイン) / ガブリエル・ルナ
3・4・ジェネシスはなかったことに? ターミネーター2の正式(!?)な続編。ターミネーター:ニュー・フェイトの感想です。

  

 

紹介

ターミネーター2の正式(!?)な続編。ジェームズ・キャメロンが製作に復帰、リンダ・ハミルトンがサラ・コナー役に復帰、シュワルツェネッガーはターミネーター2から数年後の世界に送り込まれた、別のT-800役で登場。
スカイネットの支配する未来は消滅、しかし人類の前には新たな敵、リージョンが現れる。抵抗軍を抑え込むため、リージョンは新型のターミネーター「Rev-9」(レヴ-ナイン)を、抵抗軍は強化人間「グレース」を現代に送り込んだ。
ターミネーター2の後、迷走したシリーズをリセット。未来に別の敵を持ってくることで、辻褄を合わせるだけでなく、オリジナルのオマージュも多々。新キャラも登場で、迫力のあるアクション映画に仕上がってます。タイトルのfateは運命という意味。
  

 

 

感想

映画の冒頭。小さく「あっ」と声をあげました。どこかの浜辺、強い日差しの中、賑わうビーチクラブ。ジョンが飲み物を取りにカウンターへ、それを見守るサラ。そこにTシャツからムキムキ筋肉のターミネーターが現れます。このシーンに吃驚。
( ゚Д゚) え~!

少年ジョン(エドワード・ファーロング)が、ターミネーター2公開当時のジョンそのもの。もうすっかりおじさんになってたのに、スクリーンには少年のままのジョンが。当時ボツなったカットを再利用したのかと思いました。でもこれはVFX、別の役者の動きを映像加工したらしい。噂のディープフェイクというやつか。確かにシュワちゃんも若い、リンダ・ハミルトンも若い。ふたりも同じ加工がなされてるそうです。

そのジョンはあっさり射殺。予備知識なしでみたので、「この先どうするのこれ~」となりました。
(+_+)

未来から2体のターミネーター(正確には今回1体は強化人間)が来る。そしてターゲットを巡り2体が戦う。このパターンはいつもと同じ。今回はターゲットはダニー。彼女を巡り強化人間のグレースと、進化した液状ターミネーターRev-9(レヴ-ナイン)が闘います。

3の女ターミネーター、2のT-1000を思わせるキャラ。そこにオリジナルターミネーターとサラが加わって、旧作ファンは大満足。未来が変わったけど、別の敵が現れたというシナリオが、他の続編からの呪縛を開放。新しいキャラ(グレース)が加わって、ヒットすれば3部作が作れそうな終わり方。プロデュース的には満点のような気がします。でも視覚効果以外新しさがない。大ヒットとまでいかなかったのはその辺りが原因か、終盤の空軍輸送機の墜落中のアクションは凄いんだけど。続編って難しいんだなぁ。

強化人間グレース。真っ裸で高速道路に現れます。かなりの長身(1.78m)、はじめは男かと思いました。演じているのはマッケンジー・デイヴィス。
強化人間という設定、細い肢体でRev-9に対峙します。カナダの女優で「レズビアン女性の間でアイコンのような存在」だとか。おなべってこと?

Rev-9(レヴ-ナイン)、T1000をさらに進化させたよう。液体化する体の中には、ターミネーターのような骨格があり、別々に行動することが可能です。
でもT1000の時のような、あっというシーンはありませんでした。残念。

演じているのはガブリエル・ルナ。メキシコ系アメリカ人らしい。アジア系の人かと思った。

シュワちゃん復活と鳴り物入りですが、冒頭CGで出た後、なかなか出てきません。・・・まさか、冒頭だけ!? と思ってたら、後半ちゃんと出てきました。ジョンを殺した後、良心が芽生え、女性とその子供と同居。カールと呼ばれています。1のように悪役で出てきてほしかったけど、州知事までやっちゃったから、無理なんだろうなぁ。

つづく・・・かも。

 

蘊蓄

2019年4月4日(米国時間)にラスベガスにて開催された「Cinema Con」に登壇したアーノルド ・シュワルツェネッガーやリンダ・ハミルトン、マッケンジー・デイヴィス、その他スタッフによれば、本作は「『ターミネーター2』に残してきたものを再開する物語」とされている。
リンダは出演の依頼に6週間ほど熟考する時間をもらったうえでトレーニングを積み撮影に臨んだ。『ターミネーター2』当時と同じく現場では腕立て伏せや懸垂を重ねてシュワルツェネッガーを驚かせた。
本作は批評家から絶賛されているところもあれば、著しく厳しく評価されているところもある。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには300件以上の多数のレビューがあり、批評家支持率は70%、観客満足度は82%と、「ターミネーター2」以来最高の評価となっている[22]。平均点は10点満点中6.3点となっており、インターネット総合評価では、批評家による加重スコアが100のうち54、観客によるスコアが10のうち4.1となっている。
ジェームズ・キャメロンは、「人間と人工知能の関係を描きたい」と『ターミネーター ニュー・フェイト』の続編の実現に熱意を燃やし、早くから、『ターミネーター2』(1991)の正統なる続編である本作を皮切りに、新たな3部作のプロットをすでに完成させていたことを明かしている。「米Collider」の取材にて、キャメロンは「『ターミネーターシリーズ』に戻ってきた大きなモチベーションのひとつは、人間と人工知能の関係を描けるということだ」と語った。また、「今回では土台を作り、2作目や3作目で深く掘り下げて行くことになる」とも述べた。

 

 

資料

原題 Terminator: Dark Fate
英題 Terminator: Dark Fate
惹句 時代は変わった。運命はどうだ。
脚本 デヴィッド・S・ゴイヤー、ビリー・レイ、ジャスティン・ローズ
原作 ジェームズ・キャメロン、ジャスティン・ローズ、ジョシュ・フリードマン、デヴィッド・S・ゴイヤー
監督 ティム・ミラー
制作 ジェームズ・キャメロン、デヴィッド・エリソン
指揮 ジェームズ・キャメロン
音楽 ジャンキーXL
主題
撮影 ケン・セング
編集 ジェームズ・キャメロン、デヴィッド・エリソン、ティム・ミラー、ジュリアン・クラーク
美術 ソーニャ・クラウス
視覚 デジタル・ドメイン

女優 サラ・コナー / リンダ・ハミルトン
俳優 カール(T-800)/ アーノルド・シュワルツェネッガー
女優 グレース / マッケンジー・デイヴィス
俳優 Rev-9(レヴ-ナイン)/ ガブリエル・ルナ
女優 ダニー・ラモス / ナタリア・レイエス
俳優 ジョン・コナー / エドワード・ファーロング(ジュード・コリー)
女優 少女期のグレース / ステファニー・ギル
俳優 ディエゴ・ラモス / ディエゴ・ボニータ

会社 パラマウント映画、20世紀フォックス、スカイダンス・プロダクションズ、ライトストーム・エンターテインメント、テンセント・ピクチャーズ
配給 ウォルト・ディズニー・ジャパン
公開 2019年11月8日
上映 129分
国旗 アメリカ合衆国
言語 英語、スペイン語

費用 約203.5億円
収入 約287億円

 

 

本編を観るには・・・

 

関連 ~ ターミネーター映画

 

 

参考・引用

ターミネーター:ニュー・フェイト – Wikipedia
若きエドワード・ファーロングを再現する最先端CGが驚異的/映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』メイキング映像 – YouTube
マッケンジー・デイヴィス – Wikipedia
ガブリエル・ルナ – Wikipedia

 

更新履歴

初出)2020年04月22日、シネマドローム
Translate »