★[感想]シェイプ・オブ・ウォーター【ネタバレ】

 感想記事の抜粋


原題 The Shape of Water
惹句 切なくも愛おしい愛の物語。
監督 ギレルモ・デル・トロ
女優 イライザ・エスポジート / サリー・ホーキンス
俳優 リチャード・ストリックランド / マイケル・シャノン
俳優 ジャイルズ / リチャード・ジェンキンス
俳優 不思議な生きもの(彼)/ ダグ・ジョーンズ
半魚人は進化する。怪物恋愛ドラマ、シェイプ・オブ・ウォーターの感想です。

  

 

紹介

パシフィックリムのデル・トロ監督作品。研究所に送られてきた怪物(半魚人?)と、そこで働く口の聞けない掃除婦との恋を描く。
掃除婦役はサリー・ホーキンス(イギリスの女優)。怪物を殺し、解剖しようとする軍人ストリックランド役にマイケル・シャノン。ソ連のスパイ、ホフステトラー役にマイケル・スタールバーグ。
2018年公開。アカデミー賞の作品賞ほか、監督賞・作曲賞・美術賞を受賞。
 

 

 

感想

初めて予告を観た時に思いました。パシフィックリムはマジンガーZの実写版だったけど、これはウルトラQ。怪物は海底原人ラゴンだ、きっと。

本編で、怪物のつぶらやな、いや、つぶらな瞳を観て、ますますそう思います。もっともいくら怪獣好きのデル・トロ監督でもラゴンなど、知らないかも。それに怪物はラゴンよりスタイルがいいし、頭も良さそうです。

しかし、いくら恋愛ものだと言っても、怪物と交尾しちゃうというは・・・。
( ̄▽ ̄;)

R15+で見たからか、イライザがゼルダに、状況を説明するというだけでしたが、R18+指定の無修正オリジナル版だったら、どうなってるんでしょう?

年齢指定が納得なほど、頻繁に猥談がでて、実際のシーンも。あっけらかんとしてますが、怪獣映画と思って子供を連れて観に行ったりすると、困るかも。

掃除婦イライザ役は、サリー・ホーキンス。どこかで見たと思ったら、松金よね子の若い頃に似てる。(見たことないけど)
耳は聞こえるけど、しゃべれない。首に大きな傷跡がある。謎の設定は回収されずに終わります。怪物の力か、声を取り戻し、踊り歌うシーンがありますが、それ例外は台詞なし。難しいそうな役です。

 
ストリックランド、この映画の悪役。怪物を電気ステッキで攻撃、従わせようとします、・・・アイちゃんか。
(・・;)

序盤で怪物に指を食いちぎられ、それをイライザが発見。手術でなんとか縫合しますが、この指が要所々々で出てきます。血が溢れてきたり、臭ってきたり、最後は自分で引き抜いたり。70年代のB級映画テイスト、じわります。

営業マンにそそのかされて買った新車のキャディが 、お釈迦になっちゃうのも、あとをひくほど刺激的でした。
 
怪物。目が魚のように縦開きします。最初にまばたきしたとき、驚きました。文字通り、半分魚。体のヒレや筋肉もリアル、生物学的検証がされているのか、本当にいるかもって気持ちにさせられます。ネコ、頭から食べちゃたりするけど。
>^_^< CGは使ってないと言うことは着ぐるみ? なんてハイテクな着ぐるみだ。スーツアクターは長身の細身、ダグ・ジョーンズという人です。 ラゴンは昭和の銭湯帰りのオバちゃんみたいな顔でしたが、こちらは怪獣界ではイケメンの部類かも。
(^。^)

 
イライザの仕事仲間、ゼルダ。イライザと正反対、黒人で、太ってて、よく喋る、ドングリ眼(まなこ)。表情が豊かです。

イライザがしゃべれないので、微妙なとこはゼルダに喋らせる手法。彼女がいないと、かなり暗い映画になっちゃいそうです。貢献度は高いのに、評価が低そうで可哀想。

画家ジャイルズ。イライザの隣人、初老の紳士。いろいろとイライザに気を使ってくれます。

しかし、目がいくのは二人が借りているアパートメント。なんと映画館の上にあります。部屋は広いし、頑丈そう。バスルームもドアを閉めれば、水が貯められ、プールになる密閉度です。
(^^;

 

<ここからはネタバレ、できれば映画を観てから読んで下さい>

このままでは、彼(半魚人)が殺されてしまう。イライザは彼を研究所から逃がす計画を立てます。そこに実はロシアのスパイ、怪物を祖国に持ち出そうとするホフステトラー博士が。利害が一致し、怪物は無事、イライザのアパートに逃げ延びます。でも結局ストリックランドにばれて・・・。

二人は撃たれますが、怪物はすぐに復活。ストリックランドを倒し、イライザを治癒。イライザの首の傷をエラに変え、二人は海の奥へと消えていきました。という結末です。イライザも半魚人に? 羨ましいような、可哀想なような。

舞台は1962年のアメリカ。まだUMAがイキイキしてた時代。一方、2020年の地球はリアルパンデミック。下手をすれば人類滅亡です。どちらがSFか、わからない今日この頃。

でもどうせ、現れるんだったら、怪物の方がよかったなぁ。

 
おわり
 

 

 

蘊蓄

暴力描写や自慰行為、刺激の強い性描写があるため日本国内では、東京国際映画祭で公開されたオリジナルバージョンはR18+指定で公開され、2018年3月1日に公開された本作は1か所にぼかし修正を加え処理したR15+指定バージョンの作品である。
第90回アカデミー賞では作品賞など4部門を受賞し、第75回ゴールデングローブ賞でも2部門を受賞した。

 

 

資料

原題 The Shape of Water
英題 The Shape of Water
惹句 切なくも愛おしい愛の物語。
脚本 ギレルモ・デル・トロ、ヴァネッサ・テイラー
原案 ギレルモ・デル・トロ

監督 ギレルモ・デル・トロ
制作 ギレルモ・デル・トロ、J・マイルズ・デイル
指揮 リズ・セイアー
音楽 アレクサンドル・デスプラ
主題
撮影 ダン・ローストセン
編集 シドニー・ウォリンスキー
美術 ポール・オースタベリー
視覚 デニス・ベラルディ

女優 イライザ・エスポジート / サリー・ホーキンス(航空宇宙研究センターの清掃員)
俳優 リチャード・ストリックランド / マイケル・シャノン(軍人)
俳優 ジャイルズ / リチャード・ジェンキンス(イライザの隣人)
俳優 不思議な生きもの(彼) / ダグ・ジョーンズ(半魚人)
俳優 ロバート・ホフステトラー博士 / マイケル・スタールバーグ(不思議な生き物とともに、航空宇宙研究センターに赴任してきた)
女優 ゼルダ・フラー / オクタヴィア・スペンサー(イライザの仕事仲間)

会社 Bull Productions
配給 20世紀フォックス
公開 2018年3月1日
上映 123分
国旗 アメリカ合衆国
言語 英語

費用 $19,500,000
収入 $195,243,464

 

 

本編を観るには・・・


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参考・引用

シェイプ・オブ・ウォーター – Wikipedia
「シェイプ・オブ・ウォーター」を観た。正直、モヤモヤした。 – ネタバレ! 小説と映画の感想‐青葉台旭
『シェイプ・オブ・ウォーター』のルーツ、『大アマゾンの半魚人』を大いに語る! | シネマズ PLUS
シェイプ・オブ・ウォーターとキャデラック | ジャンクの女王
映画『シェイプ・オブ・ウォーター』ネタバレあらすじ結末|映画ウォッチ
『シェイプ・オブ・ウォーター』は、なぜアカデミー賞作品賞を受賞したのか?|Real Sound|リアルサウンド 映画部
「シェイプ・オブ・ウォーター」は、インテリぶるには格好の映画だ | 文春オンライン

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更新履歴

2稿)2020年04月14日、シネマドローム、ネタバレ感想追加
初出)2020年04月08日、シネマドローム
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