★[感想]奥さまは魔女

 感想記事の抜粋


原題 Bewitched
惹句 愛という、永遠の魔法。普通の恋。それは、たったひとつ叶わない夢。
監督 ノーラ・エフロン
女優 ニコール・キッドマン
俳優 ウィル・フェレル
女優 シャーリー・マクレーン
俳優 マイケル・ケイン
これだけ評価が低いと逆に観たくなる。奥さまは魔女の感想です。

これだけ評価が低いと逆に観たくなる。奥さまは魔女の感想です。

 

紹介

ニコール・キッドマン主演で、奥さまは魔女をリメイク。でもキッドマンは劇中劇のサマンサを演じるイザベラ役。
2005年公開、監督はノーラ・エフロン。ゴールデンラズベリー カップル賞を受賞も、わかるような気がします。
 
 

 

感想

夕方6時からの再放送。子供の頃、夕飯を食べながら見ていました。あの頃から既にシーズン化されてた人気シチュエーションコメディ、奥さまは魔女。時々ハートフルな展開をするので、なんだかんだいっても横文字(欧米人)さんも、人情は同じなんだなぁと感心してました。

それに美人のサマンサ。しょっちゅうダーリンとキスしてて、大人になったら、あんな奥さんがほしいなぁ?、子供心にそう思っていました。

ドラマの感想はこちらに書いているのでここまでにして、さて肝心の映画なのですが・・・。

ドラマを単純に映画化したわけではありません。ちょっと設定が複雑。むかしの人気ドラマ、奥さまは魔女を再ドラマ化しようとしたら、本物の魔女がオーディションを受けにきちゃったという話。
サマンサもダーリンも、映画の中で作られるドラマの登場人物。サマンサ役のイザベルをニコール・キッドマンが、ダーリン役のジャックをウィル・フェレルが演じるわけです。

面白そうな設定ではあるけれども違和感が。残念ながら成功してるとは思えません。コメディらしく単純明快にしてほしかったところ。そう考えると同じ劇中劇の〈カメラを止めるな!〉は上手い見せ方だったと思います。
もっとサマンサはサマンサ、エンドラはエンドラ、クララ叔母さんはクララ叔母さんらしい姿を見せてほしかったです。

もう一つの違和感はジャック。下手を打って人気凋落の俳優ジャックが、昔のドラマのリメイクで一発逆転を狙う。そこでイザベルを見つけ、オーディションを受けさせてとなるのですが、彼の性格に難ありという設定。なのでイザベルがなかなかジャックに好意を持ちません。というか好意を持つ理由がありません。ドラマ版の肝は、誠実なダーリンにサマンサが惹かれ、異界のふたりが様々ドタバタを切り抜け愛を確かめあうところだったと思うのですが。

最後は結ばれて新居に引っ越し、隣にクラビッツ夫妻らしき人が住んでいます。なので続編が作られればこの先、ドラマ版のような展開になったのかも。でも残念ながら興行的にも失敗。続編は作られそうにありません。キッドマンのセリーナ(サマンサおっくりのお色気従姉妹)役も見てみたかったのになぁ。

ネット上の評判も散々。ニコール・キッドマンが可愛い以外の評価を見つけるのが難しいです。特にウィル・フェレルが矢面に。可愛そうなぐらいです。なのでその覚悟で観ると、そんなに悪くないじゃんと気持ちになれます。映画を面白く観るコツのひとつかも。
(私の場合、定額dTV内の期間限定、無料映画でみました。ダメ元効果も加わってます。^^)

シャーリー・マクレーン、マイケル・ケイン、ニコール・キッドマンまで出てても面白くなるわけじゃない。映画って難しいなぁ。

 

蘊蓄

ジャック役は元々ジム・キャリーを予定していた。
映画批評サイトのRotten Tomatoesには183件のレビューがあり、批評家支持率は25%、平均点は10点満点中4.6点となっている。
日本語吹き替え版でアイリス(劇中劇でサマンサの母エンドラ)の声を当てた北浜は、テレビシリーズではサマンサの吹き替えを、イザベルの父の声の中村はテレビシリーズのナレーション(日本語版のみ)を担当している。
飽くまで、本作では「奥さまは魔女」は架空の作品ということになっているが、一部人物は作品内現実で実在しており、イザベルの叔母としてクララおばさんがほぼそのまま登場(ドラマに似た人がいたと作中で言及される)し、ラストのイザベルの新居の隣人はクラビッツ夫妻に酷似しており、更に同一人物として現実世界に具現化するかたちでアーサーおじさんが登場する。

魔女役の「サマンサ」には耳を傾ける者、理解のあるものという意味があるらしい。ちなみに主演のニコール・キッドマンのニコールは勝者を意味するそう。
イザベルを演じたニコールキッドマンとジャックを演じたウィルフェレルは本作で、「最低」な映画に贈られるゴールデンラズベリー カップル賞を受賞。
ニコール・キッドマン主演「奥様は魔女」のあらすじと感想【洋画】

出演作品では破天荒なキャラクターを演じているが、『主人公は僕だった』で共演したダスティン・ホフマンはインタビューで「普段のフェレルは寡黙で大人しく、たまにジョークを言うような真面目な性格というギャップがある」と語った。
2007年にハリウッドで調査された「サインをくれる人、くれない人」ランキングでは、ワースト部門1位に選出されている。

 

資料

原題 Bewitched
英題 Bewitched
惹句 愛という、永遠の魔法。
惹句 普通の恋。それは、たったひとつ叶わない夢。
脚本 ノーラ・エフロン、デリア・エフロン、アダム・マッケイ
原作

監督 ノーラ・エフロン
制作 ペニー・マーシャル、ノーラ・エフロン、ダグラス・ウィック、ルーシー・フィッシャー
指揮 ジェームズ・W・スコッチドポール、スティーヴン・H・バーマン、ボビー・コーエン
音楽 ジョージ・フェントン
主題
撮影 ジョン・リンドリー
編集 スティーヴン・A・ロッター、ティア・ノーラン
美術 ニール・スピサック

女優 イザベル・ビグロー(劇中劇サマンサ役)/ ニコール・キッドマン(岡本麻弥)
俳優 ジャック・ワイアット(劇中劇ダーリン役)/ ウィル・フェレル (山寺宏一)
女優 アイリス(劇中劇エンドラ役)/ シャーリー・マクレーン (北浜晴子)
俳優 ナイジェル・ビグロー / マイケル・ケイン (中村正)
俳優 リッチー / ジェイソン・シュワルツマン (水島裕)
女優 マリア・ケリー / クリスティン・チェノウェス(濱田マリ)
女優 クララ伯母さん / キャロル・シェリー(野沢雅子)
俳優 アーサー伯父さん / スティーヴ・カレル(長島雄一)

会社 コロンビア映画
配給 SPE
公開 2005年8月27日
上映 103分
国旗 アメリカ合衆国
言語 英語

費用 $85,000,000
収入 $131,426,169

 

 

  

本編を観るには・・・


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参考・引用

奥さまは魔女 (映画) – Wikipedia
ニコール・キッドマン主演「奥様は魔女」のあらすじと感想【洋画】
奥さまは魔女 | 今日もこむらがえり – 本と映画とお楽しみの記録 –
映画『奥さまは魔女』あらすじとネタバレ感想 | MIHOシネマ
奥様は魔女 ニコール・キッドマンはお似合いだけど主演作としては平均以下 – もっきぃの映画館でみよう(もっきぃの映画館で見よう)
「奥様は魔女」がリブート : 映画ニュース – 映画.com
奥様は魔女 – シネマ一刀両断( 1942年の作品 )
映画『奥さまは魔女』感想【ネタバレ注意】 – 映画なんか見る
特集 離婚してせいせいした女 ニコール・キッドマン 奥さまは魔女 (2005年 コメディ映画) | 女を楽しくするニュースサイト「ウーマンライフ WEB 版」
超映画批評『奥さまは魔女』45点(100点満点中)
「奥様は魔女」Bewitched: のんびり亭映画情報

 

更新履歴

初出)2019年05月30日、シネマドローム
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