原題 SAW II
惹句 -
監督 ダーレン・リン・バウズマン
俳優 ドニー・ウォールバーグ
女優 ショウニー・スミス
俳優 トビン・ベル
女優 ディナ・メイヤー
蘊蓄 撮影はわずか25日間で終了した(前作は18日間)。
続編なのに面白い、ソウ2の感想です。
※ この記事は 2006年07月17日に「東京つまみ食い」にアップしたものです。
作品紹介
スタッフ再集結。ソリッド・シチュエーション・スリラー《ソウ》の続編。すでに第3作目を製作中。
感想
気が付くと男は薄汚れた部屋にひとり。右目が潰れ、そこから血が流れている。顔の前に取り付けられた鉄のマスクが邪魔だが、どうもがいても外れない。モニターからジクソウ人形が話かける。早く外さないとそのマスクはパタリと閉まるぞ、そう食虫植物のように。男は暗いマスクの中を見て、そうなれば自分がどうなるかを知る。
ジクソウは男に鍵の在りかを告げる。それは男の眼球の奥。マスクが閉じる前にその手で取り出せ。男は罵り叫び、そしてナイフを手にするが・・・。時間がきてマスクは閉じる。
なんて悪趣味な。アメリカ、いや最近は日本でも起きかねない不条理な猟奇殺人。この人はピザ屋(実際は情報屋)なのか。実際に似た事件が起きたら日本では発売禁止になるでしょう。そんな「ソウ」の続編を見ました。前作ではノコギリで自分の足を切らせてましたが今度は目。痛すぎる。
(>_<)
にも拘(かかわ)らず2を借りたのは1が面白かったから。ソウがただの残酷ホーラーでなく、テンポの良いサスペンスだったからです。姑獲鳥オチも新鮮だったし。でも今回はいまひとつ。体中から血が吹き出すという毒ガスに体を蝕まれながら、ジグソウのクイズを解く8人。互いを知らぬ彼らの共通点とは・・・。
盛り上がりそうですが話が進んで興醒め。みんな単純な罠に簡単に引っ掛かり過ぎ。それにそれぞれの頭の裏に答えの数字が書いてあるなんて・・・・。敢えて《 子供だまし 》なのか。ストーリーの先(オチ)を読む気を失いました。
(^_^;
だからなのかオチは意外に感じました。2段オチになっています。
1つ目は捕らわれた男女8人の惨劇が実はビデオ映像だったところ。アジトに踏み込まれたジグソウが警察に見せるモニター。早くしないとみんな死ぬぞと言わんばかりのジグソウ。モニター映像と館の惨劇場面はシンクロしていて、警察ともども私も騙されました。SWATが現場に突入した時、モニターに映らないのは変だという話になりますが、それでもまだ気が付きませんでした、私は・・・。
(^^;
他の映画で既に使われているものなのか、ネット上の感想を読んでも、この点に感心してるのはありませんでした。面白いと思うのですが。
2つ目は2代目ジグソウの登場。前作でも登場しているアマンダがジグソウを師匠と仰ぎ、今回は最前列で暗躍していたといもの。注射器だらけになりながら、格闘していた彼女が2代目化していたのは驚きました。前作から出ていて、こいつは大丈夫と思う心理をついてのどんでん返し。ここも巧いと思いました。
ただ、ジグソウのいう 《 死期を知らない人間はダラダラと無駄に生きている 》 という考えに共感ができないので、それに従ったアマンダの気持ちもわからないところ。
もうすぐ死ぬとわかったら、一杯の水も美味しくなくなると思うのだけど・・・。
終わり
蘊蓄
切断された二本の指をあしらったポスターが過激すぎるとMPAAから通告があり、制作・配給のライオンズ・ゲート・フィルムは全米の映画館からポスターを自主回収。それに伴い、公式サイトのデザインも一部修正されることになった。
撮影はわずか25日間で終了した(前作は18日間)。
ゲームに使用された毒ガスはサリンであることが示唆されている。「”Tokyo Subway Attack(東京地下鉄テロ攻撃)”で使用した毒ガス」と地下鉄サリン事件を示す台詞があるが、日本語版では吹き替え・字幕にも登場しない。ただし、サリンは体中から出血するなどの毒性は示さない。
資料
原題 SAW II
英題 SAW II
惹句 -
脚本 ダーレン・リン・バウズマン、リー・ワネル
原作 -
監督 ダーレン・リン・バウズマン
製作 マーク・バーグ、グレッグ・ホフマン、オーレン・クールズ
指揮 ジェームズ・ワン、リー・ワネル、ピーター・ブロック、ジェイソン・コンスタンティン、ステイシー・テストロ
音楽 -
主題 -
撮影 デイヴィッド・アームストロング
編集 ケヴィン・グルタート
美術 デイヴィッド・ハックル
俳優 エリック・マシューズ(刑事)/ドニー・ウォールバーグ
女優 アマンダ / ショウニー・スミス
俳優 ジグソウ / トビン・ベル
女優 アリソン・ケリー(調査官)/ ディナ・メイヤー
俳優 ダニエル・マシューズ / エリック・ナドセン
俳優 *ザビエル・チャベス / フランキー・G
会社 ツイステッド・ピクチャーズ
配給 アスミック・エース
公開 2005年10月29日
上映 93分
国旗 アメリカ合衆国
言語 英語
費用 $4,000,000
収入 $152,925,093
本編を観るには・・・
参考・引用
更新履歴
初出)2006年07月17日、シネマドローム