原題 Searching
惹句 娘が行方不明。唯一の手がかりは24億8千万人のSNSの中にある
監督 アニーシュ・チャガンティ
俳優 デビッド・キム / ジョン・チョウ
女優 ヴィック捜査官 / デブラ・メッシング
俳優 ピーター / ジョセフ・リー
女優 マーゴット / ミシェル・ラー
新しいことは一歩遅れて映画になる、サーチの感想です。
紹介
2018年公開のSNS系サスペンス・スリラー。監督は本編が長編映画デビューとなるアニーシュ・チャガンティ。主演はスタートレック(2009)、スールー役で有名なジョン・チュウ。
失踪した娘、マーゴット。デビットは手掛かりを求め、娘が登録したFaceBook、Twitter、Youcast、Tumblr、・・・に次々とアクセスする。そこには彼が知らない娘の姿があった。
ほとんどのシーンがパソコン上で展開されるという異色作。ネットサービスを知らない人が観てもわかる見せ方が秀逸。
感想
[ 感想1 2019-03-27 ]
新作映画は毎週予告編のチェックを怠らない私。この映画は予告を観た時から気になっていました。
失踪した娘マーゴットを求め、彼女の登録したSNS・ネットサービスにアクセスする父デビッドの話。ほとんどのストーリーがPCやMAC、ポップアップするウィンドウの中で進むという設定が新しい、そしてそれが成功しています。
画面の操作や、その意図がサービスを知らない人でもわかるようになっているところが凄い!かなり考えられていると思いました。撮影はたった13日、編集に2年かけたそうですが、まさに編集の妙です。
デビッドのITスキルもなかなか。娘のSNSなのに、パスワードは忘れたことにしてどんどん乗り込んでいくし、複数のSNSからそのつながりを見つけます。後半は隠しカメラまで仕掛けちゃってました。
娘に怒って、ばーっと書きなぐった後、落ち着きを取り戻して、いったん全部消して発言を書き直したり、SNSのあるあるも巧く表現されています。
しかし、あんなに早くチャットできるなんて、漢字変換のない世界が羨ましいかも。その代わり電話が鳴っても寝てて気づかなかったりしてましたが・・・。
(^^;
私はちょっと前に「検索技術者3級」という試験に合格しました。ネット検索に興味があったからですが、あまり役に立ってません。そんな勉強をするよりは、この映画を1回観る方がよっぽど検索力がつくと思います。
[ 感想2 2019-04-09 ]
《 以下はコメント感覚、感想を箇条書きで 》
吹き替えに日本語字幕をつけて鑑賞。顔文字まで翻訳されていて笑いました。例えば
:-) は (^^) と訳されます。
何で外国の顔文字は横倒しなんだろう? きっと映画を観た日本人はみんなそう思ったに違いありません。
父親が娘のSNSを見る。パスワードを知らずに、どうやってログインするのだろうと思いきや至って簡単。パスワードを忘れたことにして、あらかじめ設定されてる質問に答え(親子なので答えられる)、当たり前のようにログインします。
こうやって子供のSNSを親は覗いてるのか。親がまったくログインできないとクレーム来るだろうし、赤の他人にはわからないし、丁度よい硬さのセキュリティかも。
メール自体は自動ログイン(パスワード入力省略)だったのかな? 娘はMac、父親はWindows。Macは使ったことがないのでわからないけど、OSのログインとか、マルチユーザーってあるのかな?
Facebook、Twitter、Messenger、Skype、iMesseage、vemio、youcast、Instagram、Facetime、Reddit・・・などなど。いろいろなネットサービスが登場。今どきのJK(娘)の使い方がわかって勉強になりました。宣伝文句にあるような酷いイジメはなかったような。良かった、良かった。
娘のSNSをそれぞれマルチウィンドウで表示、目ざとく関連を見つける父親が凄い。写真をドラックしてGoogleの検索ページへ。そうすると画像検索ができるのには驚きました。すぐに試しましたが、日本語版ではできないようで残念。
二転三転するストーリー。父親がカッとなる性格なので、どうなるんだろう感が続きます。犯人があの人と言うのは、掟破りのような気がしますが、途中からそれしかないと思える展開だったので良しとするか。
つづく?
薀蓄
俳優のジョン・チョーは、いったんは出演依頼を断ったものの、監督のアニーシュ・チャガンティーに、『Search/サーチ』はテクノロジーが及ぼす影響の蔓延をテーマにした映画だと説得され、ようやく出演を快諾したという。
監督のアニーシュ・チャガンティは、1991年生まれのインド系アメリカ人。2014年にGoogleグラスだけで撮影した動画が大きく話題になったことで有名となった。その後、グーグルに入社し同社のCM制作に携わっており、本格的なシリコンバレー企業出身の映画監督と言っていい。
映画『search/サーチ』の監督を務めたのはアニーシュ・チャガンティ監督です。彼は元々2014年にGoogle Glassというヘッドマウントディスプレイを使って「Seeds」という短編映像を撮影したことで注目を集めた映像クリエイターです。
資料
原題 Searching
英題 Searching
惹句 娘が行方不明。唯一の手がかりは24億8千万人のSNSの中にある
脚本 アニーシュ・チャガンティ、セヴ・オハニアン
原作 -
監督 アニーシュ・チャガンティ
制作 ティムール・ベクマンベトフ、セヴ・オハニアン、アダム・シドマン、ナタリー・カサビアン
指揮 マリヤ・ザトゥロフスカヤ、アナ・リサ・ムラヴィナ、イゴール・ツァイ
音楽 トリン・バロウデイル
主題 -
撮影 フアン・セバスティアン・バロン
編集 ウィル・メリック、ニック・ジョンソン
美術 アンヘル・エレーラ
俳優 デビッド・キム / ジョン・チョウ
女優 ヴィック捜査官 / デブラ・メッシング
俳優 ピーター / ジョセフ・リー
女優 マーゴット / ミシェル・ラー
会社 バゼレフス・カンパニー、スクリーン・ジェムズ、ステージ6・フィルムズ
配給 ソニー・ピクチャーズ
公開 2018年10月26日
上映 102分
国旗 アメリカ合衆国
言語 英語
費用 $1,000,000
収入 $75,439,254
参考・引用
search/サーチ – Wikipedia
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映画『Search/サーチ』は、奇抜な“インターネット映画”では終わっていない:『WIRED』US版レヴュー|WIRED.jp
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