銀座メゾンエルメス、この壁面に書かれているのは・・・。

赤い幼虫

  レポート

ソニープラザが建て替え中、なので数寄屋橋交差点から側面が丸見えのエルメスビル。壁面がもったいないと思っていたら、何か描かれていました。

バックライトで浮かび上がっているのは、胃袋?カブトムシの幼虫?それとも描きかけ?
 


  
実はこれ、パリを拠点に活動するアーティスト湊茉莉のUtsuwa(器)という作品。なかでは彼女の日本初個展「うつろひ、たゆたひといとなみ」が開かれているらしい。

幼虫は<人類の文明に深く関わる「器」の普遍的な存在と、時間や光の変化と共存するガラスの建物をイメージ>とのこと。エルメス商品の入れ物に、器マークを付けたということか。

  案内 ~ エルメス

エルメス(仏: Hermes)とは、フランスの株式合資会社 エルメス・アンテルナショナル社 (Hermes International, S.A.) が展開するファッションブランドないし商標である。フランス語において、人名が由来なので語尾のsは発音される。
創業当時のエルメス社は馬具工房として始められたが、自動車の発展による馬車の衰退を予見し、鞄や財布などの皮革製品に事業の軸足を移して今日までの成功に至った。
現在でも馬具工房に由来するデュックとタイガーがロゴに描かれている。デュックは四輪馬車で、タイガーは従者のこと。主人が描かれていないのは「エルメスは最高の品質の馬車を用意しますが、それを御すのはお客様ご自身です」という意味が込められているためである。

  案内 ~ 湊茉莉

湊茉莉は1981年京都府生まれのアーティスト。京都市立芸術大学と大学院で日本画を専攻後、パリ国立高等美術学校に留学。現在もパリを拠点に活動を行っている。
壁面や建築物に鮮やかな色彩で抽象的なモチーフを描く湊。一連の作品群は、大胆で即興的な身振りを思わせるペインティングでありながら、実際は制作する地で目にした風物を描きとめたスケッチをもとにした綿密なリサーチから出発する。「人はなぜ絵を描き始めたのか」をテーマに、欧州文化の礎となったケルトやガリア、古代ローマなどの先住民族の文化についてリサーチを続けている。

  地図 ~ エルメス銀座


 

  リンク集(参考サイト)

「うつろひ、たゆたひといとなみ」 湊 茉莉展 | HERMES – エルメス公式サイト
 

撮影年月:2019年04月
撮影場所:銀座
カメラ:Panasonic DMC-LX7


[ 更新記録 ]

初稿)2019年04月19日、街角アイキャッチ