原題 十二人の死にたい子どもたち
惹句 死にたいから殺さないで!
監督 堤幸彦
女優 杉咲花
俳優 新田真剣佑
俳優 北村匠海
俳優 高杉真宙
女優 黒島結菜
女優 橋本環奈
蘊蓄 多くのシーンが長回しによって撮影され、約40分間にも及ぶノンストップの長回しも行われている。
死ぬのは怖いけどなぁ~、十二人の死にたい子どもたちの感想です。
感想
堤幸彦監督作品。廃病院の一室に集まった12人の若者たち。目的は集団安楽死。長テーブルを囲む少年6名、少女6名。この周りには12の医療ベッドが。主催者が最期の合意を取ろうとした時、一人が気が付いた。すでに一人死んでいるんじゃ? 指差すベッドに横たわっている少年、これは誰? なぜ、ここにいる、なぜ、この場所を知っている・・・。堤ギャグ封印、シリアルミステリー。
少年少女、それぞれの死にたい理由。空気の読めないいじめられっこ子、大人に利用されるのが嫌になったアイドル、父親に歪んだ愛情を持つファザコン娘、反出生主義者、闘病に疲れた、後遺症に苦しむ兄妹・・・。ストーリーは、謎の少年の正体、犯真人探しがメインで進み、その中で子供達が死にたいと思っている理由が露呈していきます。
堤ギャグがまったくなし。全員が探偵、全員が容疑者。真面目なミステリーなのに驚きました。デスゲームにあらず。死にたい人はたくさんいるのに、誰も死なずに深まる謎。なんか物足りないなぁ・・・。
最初にRPGが流行った時、すでにドラクエとFFが人気でした。当時人気はドラクエの方が上、その理由はギャグの有り無しだなと私は思いました。それと同じ、ましてや堤話(つつみばなし)に、ギャグなしはダメ。ただでさえ映画はもうひとつの堤監督。映画だと灰汁(あく)が抜けちゃうのは、大勢の意見が反映されちゃうからなのかな。
マスクと帽子でほとんど顔の見えない4番リョウコが、橋本環奈だったのには驚きました。タバコを吸うアイドル役。やっぱり自由がないのかな? 本人自信もストレスがたまっているような、いないような。
命の尊さを知って、全員が自殺を止めることを決意、それでいいと思いますが今一つ説得力がありません。アンリやメイコが、ちょっとの間をとっただけで納得するのが不可思議。そして、実は主催者は、3度も同じような会を開いていて、今までも同じように自殺を止めさせていたという落ち。そんなことができるのか、他の時は謎の男はいないであろうに。
若手の俳優、女優たち。知ってたのは橋本環奈と黒島結菜(一一十)くらい。杉咲花がキーパーソンぽいですが、どんな作品に出てるんだろう? 「湯を沸かすほどの熱い愛」か、観てみるか。
終わり
蘊蓄
ただ1人帽子とマスクで顔を覆いポスターで公式サイトにおいて唯一正体が明かされていない「リョウコ(4番)」役の「秋川莉胡」については、オフィシャルサイトと連動する形で東京(新宿・ユニカビジョン)、大阪(ツタヤエビスバシ ヒットビジョン)、福岡(天神エリアのビジョン1面)で2018年12月23日 16時に発表された。
撮影は群馬県藤岡市にある廃病院にて行われ、堤監督が好んで用いる手法である、映画の現場では異例の1シーンを複数台のカメラを用いて撮影するマルチカメラ撮影により、5台のカメラを用いて撮影された。
脚本の劇作家・倉持裕が執筆したサスペンスフルな会話劇は1シーンが台本6、7ページ、クライマックスシーンに至っては12ページにも及び、ライブ感を重視して多くのシーンが長回しによって撮影され、約40分間にも及ぶノンストップの長回しも行われている。
資料
原題 十二人の死にたい子どもたち
英題 -
惹句 死にたいから殺さないで!
脚本 倉持裕
原作 冲方丁「十二人の死にたい子どもたち」
監督 堤幸彦
制作 飯沼伸之、小林美穂
指揮 伊藤響
音楽 小林うてな
主題 The Royal Concept「On Our Way」
撮影 斑目重友
編集 洲崎千恵子
美術 清水剛
俳優 サトシ / 高杉真宙
俳優 ケンイチ / 渕野右登
女優 ミツエ / 古川琴音
女優 リョウコ / 橋本環奈
俳優 シンジロウ / 新田真剣佑
女優 メイコ / 黒島結菜
女優 アンリ / 杉咲花
俳優 タカヒロ / 萩原利久
俳優 ノブオ / 北村匠海
俳優 セイゴ / 坂東龍汰
女優 マイ / 吉川愛
女優 ユキ / 竹内愛
俳優 ゼロバン / とまん
会社 オフィスクレッシェンド
配給 ワーナー・ブラザース映画
公開 2019年1月25日
上映 118分
国旗 日本
言語 日本語
費用 -
収入 15.5億円
本編を観るには・・・
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参考・引用
十二人の死にたい子どもたち – Wikipedia
映画制作者と舞台・映像関係者の方へ|自殺対策|厚生労働省
『十二人の死にたい子どもたち』の巻 – “酒の肴”は映画とソーセー児
『十二人の死にたい子どもたち』 | 青猫の映画紹介ブログ
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