現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)、シンゴジラの感想です。

 

作品紹介

『ゴジラ FINAL WARS』以来約12年ぶりの日本製作のゴジラ映画。東宝製作のゴジラシリーズの第29作目。
総監督・脚本は庵野秀明、監督・特技監督は樋口真嗣。キャストは総勢328名(+1)が出演。
キャッチコピーは「現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)」。フルCGのゴジラに現状日本の法律を踏まえた自衛隊の攻撃が始まる。
 

感想

期待

「またゴジラを作るのか・・・。」

シンゴジラ製作のニュースを聞いた時、溜息をつきました。平成ゴジラシリーズとか、アメリカ版のゴジラ。どれも期待外れだったので、またがっかりするのかと思ったからです。
でも今回は総監督・脚本が庵野秀明。キャストも300人を超えると桁違い、お金をたっぷりかけているもよう。映画界を上げて作っているような熱気を感じます。ひょっとしたら、驚かしてくれるかもしれない。もっとも庵野監督の場合、別の意味で痛めつけられる可能性がありますが。

公開されると興業も好調、予告編でみた「ゴジラの尻尾が頭上を過ぎるシーン」は今までにない感じ。すぐに「君の名は」が出てきて話題をさらわれましたが、ちょっと期待。でも結局、映画館では観れず、DVDもなかなか借りれなくて、やっと見れたのは今年の梅雨入りでした。
(^^;
 


 
進化

まずインパクトがあったのは通称「蒲田くん」、第2形態のゴジラです。

海から延びる尻尾の次、やっと姿をみせたのは、これがゴジラ!?と驚く「蒲田くん」。 呑川を芋虫のように這いずり上がってきます。気持ちが悪くて見開いた目と目が合わせられません。首の辺りから大量に汚物をバラいているし、あぁ、臭そう。
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でもこのビジュアルが凄いです。CGの出来が良いので、車や電車が吹っ飛ばされるシーンにも迫力がありました。海のシーンからここまで、ブレアウォッチみたいな主観ショット(POV)を多々挿入。慌ただしさに、緊迫感が出てました。

その後もゴジラは進化を続けます。突然、動きが止まって進化を始めるゴジラ。変態するのはモスラの専売特許ではなかったのか・・・。
(^^;
 

倦怠
 
次に会議の多さに驚き。今までの怪獣映画では、シーンのつなぎ程度に撮られてた政府の意思決定の場やアメリカの介入がこれでもかと続きます。実際に自衛隊からヒヤリング、話し方まで真似ているそうですが、漢字でぎっしり長い名前の部署や役職名で字幕ででてきて追うのも大変です。

この映画のキャッチコピーは「現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)」。CGで現れたゴジラに現実の日本がどう立ち向かうか、それがテーマのもよう。そうなのか、大変そうだ。でもどう考えても、絶対、あんなテンポよく会議は始まらないし、進まないし、終わらない。メンドクサイことを大声で喚きたてる輩がいると思うのだが、お役所というところは。むしろゴジラが現実で、ニッポンが虚構に見えました。

あんなに人件費を使っても、CGシーンより安いのかな。つなぎに恋愛シーンを入れられるより、いいけど。
 

圧倒
 
中盤の山場、ゴジラにアメリカ軍の攻撃。傷ついたゴジラの反撃は、火炎放射からレーザー光線に変わります。口から、そして体全体から。墜落するステルス機。斬り倒される超高速ビル。圧倒的なゴジラの力、打ちのめされる人間たち。総理の乗ったヘリコプターまでもが餌食に。目黒、赤坂、浜松町、新橋、銀座、虎ノ門、霞が関、永田町、・・東京が全滅します。

圧倒的な迫力のこのシーン。映画館で見たかったなぁ。

夜の東京、傷ついたゴジラ。音楽が変わり、ゴジラのアップ。ゴジラはこれでもかと大きく口を広げ、火炎を地面に向け吐き出します。広がる火はビルの間を広がります。スクリーン中が火の海に。それにレーザーの切れの良さ。斬鉄剣並み。ワンカット、ワンカットが見どころです。
 

紅一点
 
石原さとみが、米国大統領特使として登場。紅一点、スパスパもの申すところがカッコいいです。ネイティブのように話しているように見えるけど、発音はどうなんだろう? でも一番キャラが立ってました。後はアウトレイジ総理ぐらいかな。

もう一人、女性の主要キャストで市川実日子が登場。環境省自然環境局野生生物課長補佐役。キューティーハニーで、秋夏子を演じてた時(それぐらいしか知らないけど)に比べると、老けたなぁと驚きました。肌も荒れ荒れのそうゆう役なのですが、老けメイクとかしているのかな。
 
ただいま人気絶頂の高橋一生も安田龍彦(文部科学省研究振興局基礎研究振興課長)で登場、オタクと呼ばれて、コミカルな演技も。でも磔にされることもなく、最後まで生き残っていました。怪奇大家族の頃はここまで売れるとは予想できなかったなぁ。
 
 


 
封印

丸の内決戦。結局、ゴジラはああなるんですが、なんとも中途半端。
(ネタバレしないように私も中途半端な表現 (^^;)

ただ、3526秒なんて、もう東京に住めないのと同じ。それでも共存しなければならないって、ゴジラは原子力発電所でも表現しているのでしょうか?
もっとスパッと終わらせないのは、やはり続編を作れるようになのでしょうか? モスラ出て来るかなぁ。
(^。^)

薀蓄

2014年公開の『GODZILLA ゴジラ』の世界的な大ヒットを受け、日本製ゴジラの製作が決定した。
総監督・脚本には庵野秀明、監督・特技監督には樋口真嗣がそれぞれ起用された。当初、庵野はオファーを固辞していたが、東宝の誠意と樋口の説得を受けて「一度きりの挑戦」として承諾した。
日本の『ゴジラ』シリーズでは初となる、フルCGで制作されるゴジラのデザインには、『巨神兵東京に現わる 劇場版』などで雛型模型を手掛けた竹谷隆之が起用された。
デザインの詳細は前田真宏のコンセプトスケッチを基に庵野、樋口、竹谷、尾上克郎が打ち合わせを行い、庵野は本作におけるゴジラのコンセプトを「完全生物」と定め[18]、題名に「新」「真」「神」等、複数の意味を含ませた作名「シン・ゴジラ」と命名した。
登場人物の名前は庵野秀明の妻で漫画家の安野モヨコの作品に登場する人物の名前が多く使われている。
プロデューサーの佐藤善宏は、本作のセリフについて「完成した映画でファンタジーなのはゴジラだけというくらい突きつめています」と述べている。
音楽には、庵野が監督を務めた『ふしぎの海のナディア』『新世紀エヴァンゲリオン』で音楽を担当した鷺巣詩郎が起用された。鷺巣によると、2015年1月1日に庵野夫妻との食事の席で参加を依頼されたという。劇中では『エヴァンゲリオン』の音楽が使用された他に、伊福部昭の音楽も使用されている。
俳優の役作りについては、ミーティングの際に政治家や官僚の会話を録音して俳優に聞かせたうえで、「早口で、普段は使わない専門用語の多い言葉を流暢にかつ説得力を持って喋る」政治家や官僚のイメージを作るようにしたという。
ゴジラのモーションキャプチャーを担当したのは、狂言師の野村萬斎である。このことは公開当日まで伏せられており、公開初日の7月29日に「329人目のキャスト」として公表された。
2016年8月1日に発表された公開1週間目の映画観客動員ランキングでは約41万人の動員で第1位を獲得し、興行収入は約6億2500万円を記録した。
キャッチコピーは「現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)」
政治家の石破茂元防衛大臣も自身のブログで映画的演出を認めながらも、「ゴジラの襲来に対して自衛隊に防衛出動が下令されるのではなく、害獣駆除として災害派遣で対処するのが法的には妥当」と語った。
ジャーナリストの田原総一朗も「3.11」の福島原発事故が発想の根源になっているとし、政治家や官僚たちの描写にリアリティがあり、縦割りの官僚制度や大臣の欠陥がよく出ていると評した。

 


 

資料

英題:Shin Godzilla
コピー:現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)
総監督:庵野秀明
監督・特技監督:樋口真嗣
脚本:庵野秀明
原作:ー
制作:市川南
製作総指揮:山内章弘
音楽:鷺巣詩郎、伊福部昭

主題歌:
撮影:山田康介
編集:庵野秀明、佐藤敦紀

矢口蘭堂(巨大不明生物特設災害対策本部(巨災対)事務局長)/ 長谷川博己
内閣総理大臣補佐官(国家安全保障担当)/ 竹野内豊
カヨコ・アン・パタースン(米国大統領特使)/ 石原さとみ
志村祐介(内閣官房副長官秘書官(防衛省))/ 高良健吾
尾頭ヒロミ(環境省自然環境局野生生物課長補佐)/ 市川実日子
里見祐介(農林水産大臣)/ 平泉成
大河内清次(内閣総理大臣)/ 大杉漣
安田龍彦(文部科学省研究振興局基礎研究振興課長)/ 高橋一生
ゴジラ(モーションキャプチャ)/ 野村萬斎

配給:ファニメーション
公開:2016年7月29日
上映時間:119分
製作国:日本
言語:日本語

制作費:ー

『シン・ゴジラ』予告 – YouTube
シン・ゴジラ 劇場限定予告 – YouTube


 

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参考・引用

シン・ゴジラ – Wikipedia
あなたは気づいた?映画『シンゴジラ』に出てくる小ネタまとめ【エヴァとの共通点も】 | ciatr[シアター]
シンゴジラの感想と外国では不評な理由 – オタクが恋活・婚活を頑張るブログ
「シン・ゴジラ」は誰にささげられた映画か? – とりあえずシンゴジラの感想を書くためのブログ
シンゴジラに影響された人たちがじわじわくるww – NAVER まとめ
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シンゴジラの海外興行収入について考える〜邦画はこのままでいいのだろうか?〜 – 物語る亀
シンゴジラ尻尾は人間なの?ラストの意味は3パターンあった! – エマジカ

更新履歴

初出)2017年11月07日、シネマドローム