◆ 京王線新宿駅、火事はどこだ!?
● 夜の10時。もうすぐ終点に到着、京王線の新宿行き。車内はガラガラ。対照的なホームの整列乗車。狙う席は様々、でもその一瞬にかける瞳はみな冷たく光っています。反対側、降車専用ホームに降りる私。まだまだ家は遠いなぁ、月曜日からもうクタクタだ~と、惰性で歩いていると…。
ファウン、ファウン、ファウン。
ぴくん。
突然鳴り出すサイレン。なんだ、なんだ、なんだ?続いて電子のアナウンス。
《 火事です!火事です!火事です! 》。
そしてキュウ、キュウ、キュウ~。サイレンは緊急度が3段階アップ。
うるさい~!!
《 火災場所は地下一階、火災場所は地下一階 》
次は滑舌のよい電子アナウンス。物々しさに思わず上を見上げます。ここは地下一階かな、二階かなぁ。JRから乗り換え地下ホーム下りる人、人、人。みな放送を聞き驚いてます。でもこの案内には致命的な欠陥が。肝心の出火がどこなのかがわかりません。ホームの新宿側?それとも八王子側? 私はこのまま進むべき?それとも戻るべき?
● ちょっとした判断が生死を分ける。よく聞く話です。でもなんの情報もない時はどうすればいいのでしょう?わかっているのは迷いは禁物ということ。そのまま前に進みます。駅員さんが集まってます。
《 どうした? 》
《 まだわからない 》。
その横を過ぎ、上りエスカレータへ。放送は生の声に変わりました。現在状況を確認中。駅員さん達にも出火場所は判らないらしい。そういうものなのか?
● 乗客はみな落ち着いた行動。でもこれが洪水が来るってアナウンスだったら慌てたかも。人間の無力さを知るには充分過ぎた東北大震災。日本人は津波の恐ろしさを忘れないでしょう。
海が近くなくたって安心はできません。水道管が破裂したら、ドアが開かなくなったり、溺れる人が出たりするかも。恐いのは水。量の問題だけで水道水だって危険です。それにしても鳴り止まぬサイレン。要所にある消火栓は非常灯が赤く点滅しています。
そうだ、煙も恐い。
ハンカチで鼻と口を塞ぐ準備。他にできることはないのか。前方から火災を避けて来ているような人はなし。異臭もありません。ドタバタと騒がしい物音もなし。熱気もなし。このまま進んでも大丈夫そう。そうしてる間に改札、何事もなく通過できました。
● JRと京王線を結ぶ地下道。ここまでくれば避難は完了。一安心したところでアナウンス。
《 先程の火災報知は悪戯と判明しております 》。
面白い言い回し。誤動作しか頭に浮かばなかった自分は修行が足りません。こういう悪戯は罰金を取られるんだろうか。あれだけの人の思考を中断させたということは100人ぐらい、重要な用事を忘れたはず。10人ぐらいはせっかく思い付いたアイデアを失ったでしょう。1人ぐらいは階段から転げ落ちたかもしれません。重大な反社会的な行動です。もっとも感謝すべき点も。おかげで京王線の火災システムがわかりました。本当の火災時も、火元がわからない可能性あり。五感を敏感に、そしてもう一度、非常口へのルートを確かめておく必要あるようです。
( この話は 2011年07月15日に、生まれてくる日を間違えた にアップしたものです )
◆ 更新記録 2016年05月02日 ~ 2016年05月07日
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◆ タイトルの言葉
● 久しぶりのカラオケでKさんが歌った曲、「わな」(キャンディーズ)の最後です。石破茂担当大臣がファンだったと聞き、Youtubeをみて、この曲が気に入ったらしい。
確かに1番、2番の最後「でも あいつはしくじった」や、タイトルの「しくじった」は、今の歌詞には出てこないであろう単語。「両手を広げてしまう」も、今だと「欧米か!」と突っ込まれそうです。
● 改めて曲を聴いてみると意味深な内容。しかし、なぜこの曲のタイトルは「わな」なんだろう。調べてみたらYahoo!知恵袋の質問に、丁寧な答えを返している人がいました。
φ キャンディーズの『わな』の歌詞の意味について教えて下さい… – Yahoo!知恵袋
● 歌の歌詞なんて、伴奏の一種と思っていた私。昭和歌謡は最低限の言葉で深い意味を表しているんだなぁ。