箱根旅行のレポート、4話め
◆健全すぎるハイキング
再び大涌谷駅に。今度は芦ノ湖側へと下るロープウェイ。来た時は大行列だった第二のロープウェイですが、いつの間にか混雑が緩和。でもなぜ?まだ4時を過ぎたばかりなのに。
《幹事~ぃ、時間は大丈夫なの?》Dukeさんが心配し始めました。
《大丈夫です、当初の予定通り。これなら最終より1本前の海賊船に充分間に合います》私の代わりにスラスラと答えるN籐君。え~っ!そんな細かな予定なんてあったっけ!?一番驚いたのは幹事の私。《何言ってるんですか、僕が作ってメール送ったじゃないですか》とN藤くん。…しまった、それは見てなかった。
(((((^^;)
今度のロープウェイは昔ながらのそれ。さっきのゴンドラに比べると、小さくて、錆びてて、動作がマニュアルで、旅の情緒たっぷり。ただ9人乗りなので、人数の調整が大変です。予め人数が半端とわかると、係の人が列の後ろに声をかけ、できるだけ乗車させての発車となります。でも私達は7名、貸切り状態でした。大人数って便利。今回は宿も大部屋がひとつだけ、夜もにぎやかそうだなぁ。
(;^_^A
下りなので私は先頭の席をキープ、初秋の芦ノ湖を見下ろします。紅葉だったらよかったのに。
(注:旅行に行ったのは9月です)
ロープウェイは駅を通過する時に一旦徐行し、そしてまた加速します。その度に起こる大きな揺れに、一人キャッキャとハシャイでいると、S田さんから質問が。
《七人さん、今回花(はな)はどうなりました?》《アンケートの結果、宴会のゲストは舟盛りとなりました》と私。
花とはコンパニオンのこと。前回の石和旅行では宴会に3名ほど呼びました。現れたレディ達は紺の2ピースで短めのスカート。正座での挨拶の後、テーブルに分れ(前回の参加は十数名)、横でお酌。カラオケが始まるとデュエットです。酔っ払ってくると悪さをする輩(やから)も現れ、大騒ぎでした。ロープウェイの中は私達だけ。しばしY談に盛り上がるオジサン達。女性読者も多いのでその辺は自粛です。
(^_^;
◆ひとつなぎの宝
芦ノ湖に到着。次は海賊船と呼ばれる遊覧船です。桃源台から箱根町まで、船は細く伸びた芦ノ湖を縦断します。次の出港までは30分程の待ち、なるほどそれで空(す)いてたのか。辺りには待合所があるだけ、見物するところもありません。暇なのでガチャガチャで箱根のピンズをひとつ購入。程なく先程のインド人の団体も到着。
大きな遊覧船が桟橋に近寄ってきました。《おぉ、あれが我らが船か》船首を彫刻が飾り、碧(あお)い船体に伸びる帆柱。
~そういえはワンピース(少年ジャンプのマンガ、主人公ルフィが海賊王?を目指す)の意味知ってる?~あぁなんか意味あるんだよね~チョッパー?カワイイ!!~これは海賊船もどきというよりも豪華船もどきだね~マストは飾り、たためそうにないよ~
確かにどの装飾も見栄えよりは強度が優先されている感じ。せっかくなので船をバックに記念写真を撮りました。これはいい写真(え)になる。と言っていると、今度は翠(みどり)色の船が桟橋に。乗船はこちらになりま~す。え~っ、せっかくの記念写真はどうなるの!?撮り直す暇もなく、海賊船へ。
(+_+)
ゆったりした船内は、これだけ乗ってもガラガラ。1階のキャビン?で缶ビール祭りの復活です。正面を向いて並ぶ合皮張りの長いベンチシート。O保さんの隣に。
~七人さん、幹事御苦労様です。~どうもどうも。最近の景気はどうですか?~
O保さんとK村さんは、今回のDTシステム、ミドルウェアの開発元。いろいろお世話になりました。O保さんは営業の人なので、まだ気を使っている様子。これはもっと飲ませなきゃ。システムがやっと稼働したばかりなのに、今度バージョンⅢが出るのだとか。私は時を忘れ、時に忘れられ。世の中はどんどん代っていくなぁ…。
(u_u)
デッキに上がって芦ノ湖の風に当たります。船首に立つと気分も爽快。I上さんも来ました。
~七人さん、もう体は大丈夫なんですか?~うぅん、一生治らないんじゃないのかな~お酒を飲んでもいいんですか?~いや、駄目だと思う~
と脅かすと心配そうに私を見るI上さん。実際はどうなんだろう、私は…。戻って、船首は気持ちがいいよとみんなに話すとK村さんが言いました。《何?七人さんとI上さん、船首でタイタニックごっこでもしてきたの?》…それはない、ない。
(^_^;
◆ダルマの目を入れ間違う
箱根町に到着。後はバスでゆっくり箱根湯元に戻るだけ。結構ハードなスケジュールだったなぁ。でもここで問題が発生。なんとバス停に長蛇の列が。混んでいるらしく次のバスに乗れるかどうか、わからないとのアナウンス。道路も混んでいて、そのバスがいつ来るのかすらわからないとか。私のポイントを押さえた計画が、最後の最後で崩れてく…。
Σ( ̄ロ ̄lll)
まいったなぁ。騒ぎだす酔っ払い達。とりあえず、宿に連絡。遅れそうだと告げると、宿の人にまで文句を言われる始末。
(+_+)
と言っても仕方がない。素直にバスに並ぼうとすると《タクシーが、5000円で宿まで行ってくれるそうです》とN藤君からの報告が。慌ててる私を尻目に、DukeさんがN藤君にタクシーとの交渉を指示してたようです。ちょっと高いけど、2台手配することに決定。
…またDukeさんに助けてもらってしまった。プロジェクトの終盤、ダウンしてしまった私の代りに仕事を取りまとめてくれたのがDukeさん。旅行でまでフォローしてもらうことになるとは。
m(_ _)mどうもスイマセン。
でもさすが年の功、捌(さば)きが早い。子供たちを率いて剣道をやってるだけのことはあります。
夜のつまみの買い出しに数名が酒屋へ。ぼんやり待ってると今度は事件が発生しました。パトカーに停止させられた乗用車、運転手が降りると激しい勢いで警察官が詰問。どこかに連行して行きました。
~何、何、何!?~すごいねぇ、今の。一体どんな悪さをしたんだろう?~ただ運転してただけに見えたけど~
後ろ手に手錠されてたよね!と私。されてない、されてないとN籐君。手錠されてる人なんて初めて見た!と私。されてない、されてないとK村さん。
(^_^;
◆究極のテクニック
みんなが戻って来たので、運転手のおじさんもいっしょに記念写真。最後で贅沢しちゃったかな。快適に山道を進むタクシー。Dukeさんに宿の人に怒られたと話すと電話を貸せとの事。宿に電話をし始めました
《1、2時間遅れるなんて、旅行だから当然あるよね~、確認だけど、宴会の時間だって延ばして平気だよね》つ、つ、強気。なるほど。こうすればよかったのか。怒る時は怒らないといけないと、教えられました。ふむ、ふむ。
φ(.. )
突然、タクシーのスピードが落ちました。渋滞です。一車線の対面通行、どうやら先に料金所があるようです。せっかく、調子よかったのに。でもその時、運ちゃん少しも慌てず。ちょっと技を使いますと一言。路肩に頭から車を入れUターン、有料道路を下り始めました。
《おぉ~》思わず上がる歓声に、こっちの方が空いてると涼しい顔の運転手。渋滞の車を横目にあれよあれよと言う間で国道へ。地元の運転手だからできる荒業。う~ん、5000円の価値はある…でも有料道路の料金は?
(;^_^A
ともあれ、ほぼ予定通りに宿に到着、ほんとにやっと着きました。早く温泉につかりたいよ~。
(^o^)/
・・・たぶん続く、続けたいと思う。
<予告>
やっと宿に着いた七人御一行。Dukeさんが一目惚れ、その相手とは?大浴場に木霊(こだま)する悲鳴の原因は?レポートもはや第5弾、やっと本題に入る…かも!?
この記事は 2006年01月30日に 東京つまみ食い にアップしたものです。
旅行場所:箱根
2稿)2017年09月05日、街角アイキャッチ
初稿)2005年10月03日、東京つまみ食い