箱根旅行のレポート、3話め

◆刑事コロンボ、死の方程式
(わかんないだろうなぁ、このタイトルの意味は)
早雲山というだけあって、少しばかり高い位置に着きました。驚いたのはケーブルカーの停車位置。前の車両、先頭が地面から1mぐらい高い位置に止まっています。整備の人か、車両の下を歩く人影が見えました。今度はロープウェイ。次から次へと乗り物のオンパレード、これでは子供でなくてもハシャぎます。足取りも軽く階段を昇り改札へ。既に行列ができていましたが、今度はどんどんはけていきます。それもそのはず、ロープウェイは18人乗り。これはもうゴンドラと呼んだ方がいいかも。前9人、後9人、コの字型の席。ゆったりと空の散歩ができそうです。Dukeさんの指示により、後ろ側を占拠。動き出して初めてその理由がわかりました。後方に広がる景色のすばらしいこと!ここまで来て初めて箱根を実感できました。
m(^^)/
山っていいなぁ。子供の頃は無条件に海が好きだったのに。

しかし、その後に私達が見たものは異様な光景でした。眼下に見えるのは草も生えない荒れ地、ところどころから立ち上(のぼ)る煙。ここが大涌谷かな?これで本当に名所なの?なんか中途半端に工事中のように見えます。それにしても山の斜面からも湯気が上がっているのが不思議。誰かがポツリと言いました。
《今、大地震が来たら誰も助からないよね、第2の恐山になったりして》
ハハハ、うまいこというなぁ~と思ったら、子持ちのおじさん達は暗い顔。前の席の家族連れやカップルまでが無口に。
(^_^;

◆いっしょに暮らします宣言
これはいけない!場を盛り上げるために、ここはなんとかしなければ。時々目覚める幹事魂。ここで取って置きの豆知識を披露。この先にある大涌谷の《黒たまご》はね、食べると7年寿命が延びるんだってよ。~あぁ、そういえば専用HPに書いてあったね。~じゃあ2個食べると14年、3個たべると…~。でも卵は太るから、寿命が逆に縮むんじゃん。~ひとつでマイナス7年、ふたつで…。しめしめ、のって来た。
(^.^)

そういえばロマンスカーでDukeさんから、聞いたことを確かめなきゃ。なんとN藤君がゴールインらしい。思えば第1回のDT旅行の時、彼が持って来た手料理の数々。それはその未来の奥さんの手によるものでした。唐揚、卵焼き、その他諸々、どれも美味しいかったなぁ。(ちなみにN藤君は第1回の幹事)
なんでも相手は年上、フジテレビのディレクターだとか。本人に直接聞いてみると、照れた素振りもなく、今度いっしょに暮らし始めると明言。新居は都心で家賃は13万円とか。え~っ!金持ち、新居だって買えるじゃん。この仕事でN藤君と私は徹夜の友。よく二人で夜中はコンビニへ買い出しへ出かけたものです。あの頃はそんな話はなかったが…。その割りには何か元気がないなぁ~、一体どうしたんだろう?

◆登るべきか、登らざるべきか
ロープウェイは大涌谷駅に着きました。芦ノ湖まで直通と思いきやここで終点、無条件に降させられます。ターミナルはちょっと年期が入った展望台のよう。さぁ名物、黒たまごを頂くとしますか。すぐ横に売店があり、黒たまごも売ってました。しかし、ここでN藤君が一言。
《黒たまごは山頂の玉子茶店のじゃないと駄目ですよ~》
そして前方の頂、小さく見える茶屋を指差します。その一言にメンバーが大きく反応。~え~っ、あんな遠くには辿(たど)りつけないよぉ、~早く宿に行って温泉に入りたいぃ!!~卵なんてどこだって同(おんな)じだ!!~。Dukeさんが怒ってます。この二人は仲がいいのか、悪いのか。
(;^_^A
いやはや困ったことになりました。ここで幹事の私がN藤君の方を持つと、いっしょに反発を受けることは必死、火に油を注いでしまいます。しかし、実は私も茶店派。だってもう一度、ここに来る可能性はほとんどゼロ。どうせなら、原産地で食べたいです。そこで困った振りをしながら、ちょっとづつ坂を上り、みんなが着いて来るのを確認。納得はしてないけど、付いて来ている様子。…よかったのか。

◆延命長寿の黒玉子
気持ち良く見渡せる富士の裾野。でも細い山道は登る人が大勢、下る人も大勢。気を付けないとぶつかる程なので、景色ばかりを見てる訳に行きません。私の前をK田さんとI上君が歩いてました、いつの間に。さすがこの二人は元気、鼻歌交じりで登って行きます。あれ、O保さんも半ズボンだ。対象的にへたりぎみのDukeさん。ビデオのスイッチもずっと切ったままです。
玉子茶屋に到着。うわさの黒たまごは6個入りで食塩付き。42年分の寿命が詰められて500円、これは安い。でもそんなには食べれないので、K村さんが買ったのをひとつもらいました。名前の通り真っ黒なその姿。80度の源泉で茹でて100度の蒸気で蒸すらしい。黒い色の原因は温泉の硫化水素と鉄分が結合した硫化鉄。殻の中は普通の白い卵です。そして、おいしい!ここまで登って来るのに汗をかいたしなぁ、なおさらなのかも。下り道、山沿いに空中搬送路を発見。生卵の供給か、はたまた黒たまごの出荷か。
…まさか、黒たまごを玉子茶屋に運んでるなんてことはないよなぁ。
(^_^;

まだまだ続く、早く宿に着きた~い!

<次回の予告>
時間を気をとめない幹事(私(^^;)のせいで、宿の料理に間に合わない事態に…。その時、Dukeさんが打った手とは。現れた救世主とその技が光ります。好御期待。


この記事は 2005年11月07日に 東京つまみ食い にアップしたものです。


  
 

旅行年月:2005年10月
旅行場所:箱根



[ 更新記録 ]

2稿)2017年09月05日、街角アイキャッチ
初稿)2005年10月03日、東京つまみ食い