万博のパビリオンみたいですが、中はもっと凄いらしい
案内
東京都文京区関口にあるキリスト教(カトリック)の教会。
カトリック東京大司教区の司教座聖堂(カテドラル)であり、教会堂名(聖堂名)が「無原罪の聖母」(聖母マリア)であることから、東京カテドラル聖マリア大聖堂(とうきょうカテドラルせいマリアだいせいどう)として知られている。
カトリック東京大司教区主催による東京カテドラル聖マリア大聖堂のコンペが、1962年(昭和37年)5月締め切りで行なわれた。前川國男、谷口吉郎、丹下健三の3名に絞り込んだ指名コンペであり、設計期間は6か月。現代的なものをというケルン側からの要望で設計条件は特になく、宗教行事を執り行う上で必要不可欠なものを備えていさえすればよいとされた。
美術館を連想させるマッシブな四角い立方体の前川案、平面計画は三味線のバチを思わせる銀杏形であったが全体的にはやはり公会堂や音楽堂を連想させる箱型の谷口案に比べ、HPシェルの現代的な構造技術を用いながら、教会の建物そのものが頂部において十字架型になるという丹下案が異彩を放ち、丹下が一等当選。西洋の教会に典型的に見られるような街路から直接入堂する形式の建築計画ではなく、いったん敷地の奥の方「ルルドの洞窟」に向かって進み、それから転回するようにして階段を上り聖堂に至るという動線は、まず鳥居や山門をくぐって参道を歩みながら徐々に気持ちを整え、それから「本尊」に相対するといった日本の伝統的な手法であり、建物本体の記念碑性だけでなく「場」の力によって聖性を生み出すことが目指されていた。
これら3つの設計案を最終的に決めるのはカトリック東京大司教である土井辰雄枢機卿であり、必ずしも推薦された案を採用しなくてもよいと決められていた。彼は「私は皆さんが選んだものを神様の御意思として受けます。私は委員の皆さんを信頼しています」と語り、白柳誠一神父(のちの東京大司教・枢機卿)が模型や青写真を見るように頼んだが、「いいんです」と言って微笑した。ところが、後日に実際に建築プランや模型を見て、一瞬大変驚いたという。
構造は鉄筋コンクリート造HPシェル*1)であり、ステンレスの仕上げによる十字をかたどった外観が特徴的です。また、内部はコンクリートの打ち放し仕上げとともに音響設計がなされており、頂部の十字に切られたトップライトからの光の演出だけでなく、独特の音場感を抱いた空間を演出しています。
内部に設置されているパイプオルガンはイタリア製で、教会用オルガン*2)としては日本最大です。
真上から見ると、十字架の形になっている。
マリア様を実物大で再現したルルドの洞窟がある。
地図
リンク集(参考サイト)
カトリック東京カテドラル関口教会 | -東京都文京区関口にあるカトリック教会です-
カトリック関口教会 – Wikipedia
これが教会!? 丹下健三建築の代表作「東京カテドラル聖マリア大聖堂」 | キナリノ
東京カテドラルは観光気分で行っても全然大丈夫なオープンマインド教会 – 現身日和 【うつせみびより】
東京カテドラル聖マリア大聖堂として知られる、カトリック関口教会 | 護国寺ナビ
東京カテドラル関口教会聖マリア大聖堂 | 建築作品
撮影場所:江戸川橋
カメラ:Nicon CoolPix S3700
初稿)2017年08月13日、街角アイキャッチ