よく落ちてこないものだ。静岡放送東京支社ビル。黒川紀章設計、メタボリズムの秀作。
銀座とは思えない空間の使い方。昔は銀座も空が広かったに違いない。
メタボリズム(新陳代謝)というよりは、ホメオスタシス(体温維持)。やはりコアラがしがみついて、寝てるようにしか見えないな。

銀座一の無駄遣い


 

  案内 ~ 静岡新聞・静岡放送東京支社ビル

外堀通りと東京高速道路に挟まれた敷地に、濃い茶色の円筒形のコアから箱状のオフィスが張り出す独特な形状をとる。新幹線からもよく見える。
丹下が、弟子の磯崎新のプロジェクトに触発されたもので、将来的には複数のコアを建て、それらを空中に渡した床で連結することを考えたものである。丹下は本ビル以前に、電通の吉田秀雄の依頼を受け、築地地区において複数のコア間の空中に床を渡らせる構造の立体的な再開発計画「築地計画」を立ち上げたが、吉田の急逝により電通本社ビル(のちの電通テック本社ビル。汐留の電通本社ビルとは異なる)1棟を建設するにとどまっている。本ビルは、幻となった築地計画が、一部とはいえ実現したものと言える。

  地図 ~ 静岡新聞・静岡放送東京支社ビル

 

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銀座エリア – 街角アイキャッチ

  リンク集(参考サイト)

静岡新聞・静岡放送東京支社ビル – Wikipedia
静岡新聞・静岡放送東京支社ビル×丹下健三 ―「建設HR」が後世に語り継ぎたい名建築【5】

撮影年月:2023年06月
撮影場所:銀座
カメラ:Panasonic DMC-LX7


[ 更新記録 ]

初稿)2023年07月28日、街角アイキャッチ