★ 三菱銀行人質事件
午後2時30分ごろ、黒づくめの男が銀行に訪れ、「伏せろ!伏せろ!」と叫んだあと、天井に向けて猟銃を2発発砲。現金5000蔓延を要求した。42時間の人質事件の始まりとなった。
住吉警察署警ら係長であった楠本正剛正己警部補はパトロール中、知らせを受けて現場に向かった。警部補は梅川に猟銃を捨てるように要求、拳銃を向けたが、犯人はひるむもことなく警部補に発砲。胸と顔を撃たれた警部補は死亡。
大阪府警は銀行から半径500mを封鎖、捜査員や機動隊など320人が包囲した。梅川は籠城を決意した。
梅川は人質を集めると一人一人に自己紹介させた。彼は記憶力がよく、人質39人の顔と名前を憶えていた。長年の接客業で身に着けた能力だった。
行内に残されたのは行員31人と客12人。梅川は泣き続ける5歳の男の子に近づくと「ボク、立てや」と声をかけ、そのまま、解放した。妊娠している女性客も解放した。
梅川は「責任者は誰や」と問い、支店長が前に出ると「こうなったのはお前の責任だ」と至近距離から発砲、その場で命を落とした。
梅川は人質を自分の周囲に立たせ、肉の盾になるように配置した。その時21人いた女性行員の内2人を覗いた全員に服を脱ぐように命じた。ただ脱がせただけではなく、じりじりと楽しむように服の脱ぎ方の順番までも指示していった。
行員たちはトイレに行くことを許されず、カウンターの隅で用をたした。
この状況でも最年長の行員は梅川に屈せず、冷静な行動をとっていた。梅川は行員に銀行の構造や金のありかを訪ねたが、曖昧な返事に怒り、発砲した。とっさに身を捩らせたことで弾は急所を外れたが年長の行員は右肩に重症をおった。倒れたまま息を潜めただが、梅川は別の行員に刃物を渡し、耳を切り取って来いと命令した。死んだことを確認するためだった。猟銃を向けられた行員は涙ながら年長行員の左耳半分を切除した。
【参考】さらに詳しいことは以下のリンをご覧ください。
【ゆっくり解説】9割が知らない三菱銀行人質事件の真相 – YouTube
三菱銀行人質事件 – Wikipedia